タイヤ交換の所要時間の目安とは?作業の種類と短時間で済ませるコツも解説

走行時の安全性や快適な乗り心地を保つためには、定期的なタイヤ交換が欠かせません。

とはいえ「タイヤ交換は時間がかかりそう」「忙しいからすぐに交換したい」と考える方も多いのではないでしょうか。

タイヤ交換にかかる時間は、「作業の種類」と「タイヤのサイズ」によって変わります。

この記事では、タイヤ交換時間の目安を解説すると共に、交換時間を左右するポイントや、効率よく交換を済ませるためのコツも併せて紹介いたします。

タイヤ交換のスケジュールを立てる際の参考として、ぜひ最後までご覧ください。

目次

タイヤ交換にかかる時間は4本で30分〜60分が目安

タイヤ交換にかかる時間は、1本あたりおよそ10分前後が目安とされており、4本すべて交換する場合は30〜60分程度かかるケースが一般的です。

例えば、ホイール付きのタイヤをそのまま交換するだけの作業であれば、作業工程がシンプルなため、比較的スムーズに進みます。

軽自動車など、小型車なら4本交換しても30分程度で完了することもあります。

一方で、大型車のタイヤの交換や、ホイールからタイヤを取り外して組み替える必要がある作業の場合は、1台あたり50分~60分以上かかることもあります。

タイヤ交換の時間に影響する2つのポイント

タイヤ交換の作業時間は、主に次の2つのポイントによって変わります。

  • 作業の種類
  • タイヤのサイズ(車種)

「すぐに交換できると思ったのに時間がかかりすぎて困ってしまった…」ということを避けるためにも、この2つのポイントがどの程度時間に影響するのか理解しておきましょう。

タイヤ交換の作業の種類

タイヤ交換には、大きく分けて「脱着(履き替え)」と「組み替え」という2種類の作業があり、それぞれ作業工程が異なるため所要時間も変わります。

また、タイヤ交換と併せて「バランス調整」という作業が行われることもあります。

まずは、タイヤ交換に必要な各種作業の内容を解説いたします。

脱着(履き替え)とは

脱着は履き替えとも呼ばれており、タイヤとホイールを同時に入れ替えることを指します。

車からホイールごとタイヤを取り外し、ホイール装着済みの新しいタイヤを取り付けるというシンプルな工程なため、組み替えよりも短時間で済みます。

脱着は、主に以下のような目的で行われる作業です。

  • 車検や点検時のメンテナンス
  • 夏タイヤとスタッドレスタイヤの入れ替え

タイヤの脱着については、以下の記事でより詳しく解説しています。

組み換えとは

組み換えとは、ホイールはそのままで、タイヤの部分だけを新品に交換する作業のことです。

履き替えよりも作業工程が多いため、所要時間は比較的長くなります。

ホイールごとタイヤを取り外しホイールとタイヤを分離させ、新しいタイヤをホイールに装着し車に取り付ける工程が発生するからです。

組み換えは、主にタイヤだけが消耗・劣化した場合の対処として行われます。

タイヤの組み換えに関する詳細は、以下の記事で解説していますので、こちらもご覧ください。

バランス調整とは

タイヤ交換におけるバランス調整とは、タイヤの重心位置を調整する作業のことです。

新品のタイヤでも形は微妙に異なり、各タイヤの重心位置にズレがあります。

その状態で装着したタイヤを使用すると、走行時の快適性や安定性などに影響が及ぶ可能性があるため、タイヤ交換のタイミングでバランス調整も行われるケースが多いです。

バランス調整の内容や必要性などは、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

タイヤのサイズ(車種)

作業内容の他、交換するタイヤのサイズによっても所要時間が変動します。

車種によって適したタイヤのサイズは変わりますが、サイズが大きいタイヤであるほど交換にかかる時間も長引きやすいです。

詳細は後述しますが、ドレスアップした車やスポーツカーなど、車高が落とされている車もタイヤ交換に時間がかかります。

【作業別】タイヤ交換の作業時間・所要時間

タイヤ交換の際、単純にタイヤを入れ替えるだけでなくタイヤのバランスを調整する作業も行われるケースが多いです。

タイヤのインチ別に、バランス調整を含めた交換作業の目安時間を紹介します。

脱着・バランス調整の場合

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを履き替える場合などに行う、脱着とバランス調整の作業時間は以下の通りです。

サイズ時間
10インチ~15インチ30分程度
16インチ~18インチ40分程度
19インチ~20インチ50分程度

※タイヤ4本にかかる交換時間

組み換え・バランス調整の場合

ホイールはそのままにタイヤのみ新品に交換する作業です。

バランス調整と合わせた場合の一般的な作業時間は、以下のようになります。

サイズ時間
10インチ~15インチ30分~40分程度
16インチ~18インチ40分~50分程度
19インチ~20インチ50分~60分以上

※タイヤ4本にかかる交換時間

【車種別】タイヤ交換の作業時間・所要時間

作業別の時間の目安だけを見ても、具体的に愛車のタイヤ交換にかかる時間がイメージしにくいと感じる方もいることでしょう。

その場合は、愛車の車種から大まかなタイヤサイズと交換時間の目安を判断しましょう。

車種ごとに装着されているタイヤサイズと交換時間の目安は、以下の通りです。

スクロールできます
車種(タイヤサイズ)時間
軽自動車・コンパクトカー (13インチ~16インチ)30分~40分程度
セダン (17~19インチ)40分〜60分程度
SUV・ミニバン (17~19インチ)40分〜60分程度

※タイヤ4本にかかる交換時間

以下より、各車種の詳細を解説いたします。

軽自動車・コンパクトカー

軽自動車やコンパクトカーの場合は、一般的に13~15インチのタイヤが装備されます。コンパクトカーだと、16インチのタイヤが装備されることもあります。

13~16インチのタイヤだと、交換の所要時間は30分~40分程度が目安です。

軽自動車やコンパクトカーのタイヤサイズは小さいため、作業は比較的早く完了します。

セダン

セダンは車種によって車体のサイズが大きく変わることもありますが、タイヤは17~19インチのものを装備することが多いです。

17~19インチのタイヤ交換には、40分〜60分前後の時間がかかります。

SUV・ミニバン

SUVは標準サイズなら17インチ前後、ミニバンは19インチ前後のタイヤを装備する車種が多いです。

どちらも、タイヤ交換にかかる時間は40分~60分以上が目安です。

なお、SUVの場合は専用のタイヤを装備している場合もあるため、一般的なインチ数で決めたタイヤよりも専用タイヤへの交換をおすすめします。

タイヤ交換に時間がかかりすぎる理由

過去に業者へタイヤ交換を依頼したものの、先述した目安よりも時間がかかりすぎていると感じた経験もある方もいることでしょう。

タイヤ交換は、作業内容・タイヤサイズに関係なく、以下のようなケースで時間が長引くことがあります。

  • リフトでは上がらない車に取り付ける場合
  • 高価な社外ホイールを装着している場合
  • 足回りのカスタムをしている場合
  • ハイグリップタイヤ、ランフラットタイヤなどショルダー部が硬いタイヤの場合
  • 混雑していて順番待ちが発生している場合
  • 業者のタイヤ交換技術や設備が不十分な場合

なぜ上記のケースで交換時間がかかりすぎるのか、以下より解説いたします。

リフトでは上がらない車に取り付ける場合

通常、タイヤを交換する際はリフトで車体を上げて作業を行います。

しかし、リフトで上げることが困難な車のタイヤ交換作業を行う場合、別の方法で車体を上げるため、手間が増え作業時間も長くなる可能性があります。

高価な社外ホイールを装着している場合

高価な社外ホイールを装着している車のタイヤ交換を行う場合、傷を防ぐための養生作業をしたり各工程を通常よりも念入りに行う傾向にあります。

そのため、通常の交換作業よりも時間がかかりやすいです。

足回りのカスタムをしている場合

低扁平タイヤなどは通常のタイヤと異なる機材を使ううえに、高度な技術が必要となるため作業時間が長引きやすいです。

また、車高を下げている車もリフトやジャッキの入れ方が通常と異なるため、時間がかかる可能性があります。

ハイグリップタイヤ、ランフラットタイヤなどショルダー部が硬いタイヤの場合

ハイグリップタイヤやランフラットタイヤのように、ショルダー部(トレッドとサイドウォールの間)が硬いタイヤも注意が必要です。

このようなタイヤは、交換に特殊な工具と高度な技術を要するため、時間が長引くだけでなく、工賃も高くなる傾向にあります。

混雑していて順番待ちが発生している場合

タイヤ交換の依頼が可能な業者は様々ですが、どの業者でも土日祝は混雑しやすい傾向にあります。

そのため予約をせずに来店すると、待ち時間と作業時間を合わせて数時間ほどかかってしまうケースも珍しくありません。

夏タイヤ・冬タイヤの履き替え時期も混雑しやすい

夏タイヤ・冬タイヤの履き替え時期(11月~12月・3月~4月頃)は、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤを履き替えるユーザーが集中します。

特に新品のスタッドレスタイヤへ履き替える場合は、一度乾いた路面を走行して慣らすことが大切です。

本格的な冬に差し掛かるタイミングは、より混雑するため、希望よりも遅いスケジュールで交換せざるを得なくなる可能性もあります。

早めの来店を心がけましょう。

業者のタイヤ交換技術や設備が不十分な場合

タイヤ交換の技術が不十分なスタッフが担当する場合は作業効率が悪くなり、時間が長引く可能性があります。

また、旧式の設備や機器もタイヤ交換の作業効率を落とす原因のひとつです。

さらに人手不足により、タイヤ交換の合間に他の来客対応をしながら作業を進めている店舗は、作業時間がより長くなることもあります。

よりスムーズにタイヤ交換を済ませるなら、人員・設備の面で万全の作業環境が整っている業者への依頼が理想的です。

タイヤ交換の作業時間・所要時間を短くするコツ

タイヤ交換作業は、安全かつ正確に作業をする必要があるため、作業時間そのものを短縮させることは難しいです。

ただし、作業前に生じる「待ち時間」については、以下のような工夫で短縮することが可能です。

できるだけスムーズにタイヤ交換を済ませたい方は、以下のポイントを意識してみてください。

  • 日時を決めて予約する
  • ピーク時期や混みやすい休日を避ける
  • タイヤの在庫を確認しておく

日時を決めて予約する

タイヤ交換を受け付けている業者の多くは、作業日や時間の事前予約が可能です。

予約をすれば当日は優先的に作業をしてくれるため、長い待ち時間が発生するリスクを抑えることができます。

業者によってはWEBから気軽に予約することができる他、予約で割引サービスの利用が可能な場合があります。

待ち時間の短縮だけでなく、お得な料金でタイヤを交換することができるのは事前予約の大きなメリットです。

ピーク時期や混みやすい休日を避ける

先述の通り、季節の変わり目や土日祝はタイヤ交換の需要が高まるため店舗が混雑する傾向にあります。

希望の日時が予約で埋まっている可能性もあるため、可能な限り混雑しやすいタイミングは避けるか、早めに予約することを心がけましょう。

タイヤの在庫を確認しておく

タイヤを店舗で購入する場合や、タイヤをカスタマイズしている場合は事前に在庫状況を確認しておきましょう。

在庫状況が不明なまま店舗へ行くと、装着したいタイヤが見つからず取り寄せ対応となり、交換作業まで数日かかる可能性があります。

また、装着したいタイヤが決まっていない場合は、事前にメーカー・サイズ・性能などを加味して目星をつけておくことをおすすめします。

タイヤはいつ頃交換すべき?タイミングを見極める3つのポイント

タイヤ交換は、交換のタイミングも重要なポイントで、主に以下3つを目安に判断できます。

  • 残り溝が3〜4mm以下になったとき
  • 走行距離が30,000km前後になったとき
  • 使用年数が5年を超えたとき

どれかひとつでも当てはまったら、交換の検討をおすすめします。

以下の記事では、タイヤ交換の目安を詳しく解説していますので、あわせてご参考ください。

WEBから事前予約で待ち時間カット!タイヤ交換はENEOSウイングへお任せください

タイヤの履き替えや入れ替え、新品タイヤの購入などをお考えの方は、ぜひENEOSウイングにお任せください。

ENEOSウイングでは全国に展開する多くの店舗でタイヤ交換を承っており、お電話やWEBからご予約いただけます。

タイヤ交換は豊富な知識と高い技術力を身に付けたスタッフが担当しているため、正確性と迅速性を併せ持つ作業でお客様1人ひとりのニーズにお応えすることが可能です。

店舗によってはWEBのご予約で割引サービスを実施していることもありますので、お気軽にお問い合わせください。

タイヤ交換の時間に関するよくある質問

タイヤ交換の時間に関してよくある質問を、回答と一緒にまとめました。

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤでは交換時間は変わりますか?

スタッドレスタイヤとノーマルタイヤにおいては、交換時間に大きな差はありません。

ただし履き替えの需要が高まる11月~12月・3月~4月頃は、店舗が混雑する可能性が高いです。

交換を行うタイミングによっては、順番待ちにより一般的な所要時間を大きく超過するケースもあります。

時間短縮のためにタイヤを1本だけ交換しても良いですか?

1本のみのタイヤ交換なら30分程度で済む場合も多いため時間短縮には効果的です。

しかし、1本だけ交換すると残り3本のタイヤとのコンディションの差により、走行性能や安全性に影響が及ぶおそれがあります。

タイヤの使用開始からある程度時間が経っているなら、4本同時に交換する方が安心です。

飛び込みでタイヤ交換した場合はどれくらい時間がかかりますか?

予約をせずにタイヤ交換をした場合の所要時間については、作業内容や店舗の混雑具合によって変わります。

多くの業者は予約したユーザーを優先的に対応しているため、予約状況によっては、タイヤ交換が完了するまでに待ち時間が発生する可能性があります。

当日中にタイヤ交換をしたい場合は、あらかじめ店舗に問い合わせて予約状況を確認しておくとスムーズです。

タイヤ交換の待ち時間は何をすればいいですか?

タイヤの交換中は必ずしも店舗に留まる必要はないため、近隣のお店へ買い物に行ったり別の場所で用事を済ませたりしても良いでしょう。

また、店舗に待合室がある場合はその中で休憩をしつつ、作業の様子を見学してみることもおすすめします。

基本的に待ち時間中は自由に行動することができるため、他に用事がある方は待ち時間中の行動も含めてスケジューリングをしておくと時間を有効活用できます。

まとめ

タイヤ交換は本数だけでなく、作業内容やタイヤのサイズによって作業時間が変わります。

特に大径タイヤや社外ホイールを使用したタイヤ、足回りをカスタマイズしている車のタイヤ交換は時間が長引く傾向にあります。

また、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの交換需要が高まる時期や土日祝は、長い待ち時間も発生する可能性があるため注意が必要です。

事前に予約をしたり、特殊なサイズのタイヤに交換したい場合は事前連絡も行っておくと、総合的な時間の短縮につながります。

時間を無駄にせずタイヤ交換をしたいとお考えの方は、高い技術力による迅速な作業を可能としており、事前のご予約も可能なENEOSウイングにお任せください。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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