軽自動車のオイル交換の頻度や目安、エンジンオイルを交換しないとどうなる?

どんな車にも欠かせないメンテナンスのひとつに、オイル交換があります。

特に、軽自動車は普通自動車に比べてオイル交換の必要性が高いこと、こまめな交換が必要なことはご存知でしょうか。

今回は軽自動車に着目して、オイル交換の必要性や頻度、交換費用などについて徹底解説いたします。

軽自動車を維持するために必要な知識を豊富に記載していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

軽自動車のオイル交換が重要である理由

軽自動車にとって、エンジンオイルの交換は非常に重要なメンテナンスです。

まずは軽自動車におけるオイル交換の必要性について、軽自動車ならではの特徴と併せて解説いたします。

エンジンルームが狭い

軽自動車は普通自動車に比べて車体が小さいため、その分エンジンルームも狭いです。

エンジンルームが狭いと稼働中に熱がこもりやすくなり、エンジンにかかる負荷が大きくなります。

この特性により、軽自動車のエンジンオイルは普通自動車よりも劣化しやすい傾向にあります。

エンジン回転数が高い

軽自動車の排気量は660cc以下に限られており、そのうえで十分なパワーを発揮するためには、高いエンジン回転数を維持する必要があります。

エンジンの回転数が高くなるほどエンジンオイルも劣化が早まるため、普通自動車よりも慎重なエンジンオイルの管理が重要です。

オイル交換がエンジンの寿命を延ばす仕組み

エンジンオイルは、エンジンを正常に稼働させるために必要な以下の役割を担っています。

  • 潤滑(部品同士の摩擦を軽減)
  • 密封(部品同士の隙間を埋める)
  • 冷却(エンジンの熱を吸収)
  • 清浄(内部の汚れを吸着)
  • 防錆(金属と水分の接触を抑える)

しかし、エンジンを稼働させるほどエンジンオイルは劣化していき、本来の性能を発揮できなくなります。

その結果、エンジン本体への負荷が急激に増えて寿命が縮まる恐れがあります。

エンジンオイルの劣化が深刻化する前に新しいものへ交換すれば、エンジンオイルの性能が十分に発揮されます。

エンジンオイルを交換することでエンジンの正常な稼働が保たれ、寿命の短縮を防ぐことができます。

軽自動車のエンジンオイル交換を怠るとどうなる?

軽自動車のエンジンオイルを定期的に交換しないと、エンジンオイルは劣化が進み、エンジンの正常な稼働を助ける役割を果たせません。

これにより、以下のようなトラブルが起こる可能性が高まります。

  • エンジンの負荷が増えて燃費が低下する
  • 部品同士の摩擦が増えて異音や振動が発生する
  • 部品同士に隙間が生じてエンジンの性能が低下する
  • エンジンが高温になり焼き付きが生じる

最悪の場合エンジン本体が故障し、高額な費用を伴う修理が必要になる可能性があります。

軽自動車に適したオイルの選び方

軽自動車のエンジンオイルにも様々な種類があり、メーカーや車種などに応じて適切なものを選ぶことが大切です。

ベースオイル

エンジンオイルは、主に以下の3種類のうちいずれかのオイルがベースに使われています。

  • 鉱物油(最も安価だが劣化しやすい)
  • 部分合成油(価格と性能のバランスが良い)
  • 全合成油(最も性能が優れているが高価)

軽自動車はエンジンへの負担が大きく、オイルが劣化しやすい傾向があります。そのため、部分合成油や全合成油を選ぶと安心です。

粘度

エンジンオイルを選ぶ際には、粘度にも注意が必要です。

エンジンオイルの粘度は「〇W-×」という形式で表記されています。

例えば、ホンダN-BOXのエンジンオイルは「0W-20」が推奨されています。

  • 「0」:低温時の粘度を示す数値で、数字が小さいほど低温環境での流動性が良く、エンジン始動時にオイルが速やかに循環しやすいことを意味します。
  • 「20」:高温時の粘度を示す数値で、数字が大きいほど高温環境でもオイルが粘りを保ち、エンジンの金属部品をしっかり保護できることを意味します。

「0W-20」という粘度は、低温時でもスムーズに流れる柔軟性と、高温時にエンジンを適切に保護する性能を兼ね備えています。

N-BOXのような小型車のエンジンを効率よく保護し、燃費性能を向上させるのに適したオイルであることを意味しています。

季節や気温によって適切な粘度が異なる場合がありますが、基本的にはメーカーが推奨しているものを選びましょう。

規格

エンジンオイルの品質は、「API(アメリカ石油協会)」や「ILSAC(国際潤滑油標準化認証委員会)」などの機関が定めた基準が反映されています。

メーカーごとに推奨されている品質基準も異なるため、取扱説明書や整備記録簿などで確認しておきましょう。

軽自動車のオイル交換の頻度やタイミング

軽自動車のエンジンオイル交換の頻度は、「走行距離10,000キロまたは6ヵ月ごとに1回」が一般的です。

ただし、ターボチャージャーなどの過給機が搭載されているエンジンの場合やシビアコンディションの場合は、より負荷が大きくなるため3,000キロ~5,000キロごとに1回の交換をおすすめします。

普通自動車の場合は走行距離にして1万キロごとに1回の交換が一般的なため、軽自動車はこまめなオイル交換が必要であることがわかります。

なお、メーカーによって推奨されている頻度が異なる場合もあります。主なメーカーが推奨しているオイル交換タイミングは、以下の通りです。

メーカータイミング(ガソリン車の場合)
トヨタ10,000kmまたは6ヵ月
※「ピクシス バン」の場合
ダイハツ10,000kmまたは6ヵ月
※軽自動車の場合
日産10,000kmまたは6ヵ月
※「デイズ」の場合
マツダ10,000kmまたは6ヵ月
※軽自動車の場合
スバル10,000kmまたは6ヵ月
※軽自動車の場合

なお、車種や走行環境によって適切な交換頻度は変わることもあります。

定期的にエンジンオイルを点検のうえ、状態に応じて交換を検討することが大切です。

軽自動車のオイル交換を自分で行う方法

軽自動車のオイルは、正しい手順を踏めば自分で交換することも可能です。

オイル交換の方法は「上抜き」と「下抜き」の2通りがありますが、ここではジャッキアップが不要な上抜きのやり方をご紹介いたします。

軽自動車のオイル交換に必要な道具

まずは、以下の道具を用意しましょう。

  • オイルジョッキ
  • 廃油処理箱
  • 作業用耐熱手袋
  • オイルチェンジャー

軽自動車のオイル交換の手順

必要な道具を用意したら、以下の手順でオイルを交換します。

STEP
5分程度の暖機運転でオイルの粘度を下げる
STEP
エンジンを切ってオイルレベルゲージを抜き取る
STEP
オイルチェンジャーのホースを差し込んで古いオイルを抜き取る
STEP
新しいオイルを補充する
STEP
1分程度の暖機運転をおこない、オイルレベルゲージを確認し、適切な量であれば作業完了

セルフでオイル交換を行う際の注意点

自分でオイル交換を行う場合、新品のオイルを正しく選ぶことが重要です。

適合しないオイルを使用すると、エンジンの性能が低下したり、不具合が発生する可能性があります。

また、交換作業の際には古いオイルを完全に抜き取ってから、新しいオイルを補充することが大切です。

異なる種類のオイルを継ぎ足すと、燃費の悪化やエンジン内部のトラブルを引き起こすリスクが高まります。

軽自動車のオイル交換の費用目安

軽自動車のオイル交換を自分で行う場合と業者に依頼する場合の費用目安は、以下の通りです。

スクロールできます
自分で行う場合(オイル代のみ)3,000円~10,000円程度
業者に依頼する場合2,000円前後〜(※ENEOSウイングの場合。なお店舗によって料金は異なります)

自分でオイル交換を行う場合、オイルチェンジャーなどの道具を持っていれば、オイルの購入代が主なコストになります。

一方で道具も一式揃えるとなれば、業者に依頼するよりも費用総額が高くなる可能性もあります。

コストや後述するメリットも踏まえると、業者へ依頼した方が安心です。

軽自動車のオイル交換をプロに任せるメリット

軽自動車のオイル交換は、プロへ依頼することをおすすめします。

プロに依頼することで、以下のようなメリットがあります。

  • 専門知識を持つプロが確実に作業してくれるので安心
  • エンジンの点検も併せて依頼でき、車の状態を把握できる
  • 短時間で作業が完了し、自分で作業する手間が省ける

プロの整備士は、車の知識と技術に基づいて正確な作業を行うため、セルフ交換にはない安心感と効率性が得られます。

給油やメンテナンスのついでに!軽自動車のオイル交換はENEOSウイングへ

プロによる軽自動車のオイル交換をお考えの方は、ENEOSウイングにお任せください。

ENEOSウイングは全国300以上の店舗を展開するガソリンスタンドであり、給油やその他メンテナンスのついでにオイル交換もご利用いただける利便性が特徴です。

愛車に適したオイル選びから交換作業まで、豊富な知識と確かな技術力を持つプロがサポートいたしますので、オイルの知識に自信がない方も安心してお任せください。

軽自動車のオイル交換に関するよくある質問

最後に、軽自動車のオイル交換についてよくある質問について解説いたします。

どんな種類のエンジンオイルを選べばいいですか?

エンジンオイルによって、ベースオイル・粘度・品質規格が異なります。

愛車の車種や走行環境を参考に、上記3つのポイントを考慮して選ぶ必要があります。

ENEOSウイングなら、知識豊富なプロが愛車やご希望に最適なオイルをご提案いたしますので、オイル交換が初めての方も安心してご利用いただけます。

オイル交換にはどれくらいの時間がかかりますか?

車の状態によって変わりますが、業者にオイル交換を依頼した場合は15分~30分程度で完了することが多いです。

セルフ交換の場合、作業する人のスキルによっては30分程度で完了する場合もあれば、1時間以上かかる場合もあります。

まとめ

軽自動車のエンジンは熱がこもりやすく、回転数が高いことからエンジンオイルの劣化が早い傾向にあります。そのため、普通車よりもこまめなエンジンオイルの点検と交換が重要です。

オイル交換はセルフでも不可能ではありませんが、正しいオイル選びと交換作業を行える自信がない場合は、専門知識を持ったプロに相談しましょう。

ENEOSウイングなら、プロによるオイル選びのアドバイスから交換作業まで、お得な価格で承りますので、まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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