定期点検と車検の違いを徹底解説!目的や期間、受けないリスクを具体的に説明

「定期点検(法定点検)」と「車検」はどちらも愛車のコンディションを正常に保つために必要であり、すべてのドライバーに義務付けられています。

しかし、これらは同一のメンテナンスではなく、異なる目的をもって実施されます。

今回は定期点検と車検の違いについて、6つのポイントをもとにわかりやすく解説いたします。

必要なメンテナンスについて正しい知識を身につけ、法律を遵守しながら安全なドライブを楽しめるようにしましょう。

目次

定期点検と車検の違い1:目的・必要性

定期点検は、自動車の正常な状態を保つために行われる定期的な点検のことです。

車の各部品は消耗品であるため、長期的にチェックせず使い続けると、故障により重大な事故を招く恐れがあります。

そのリスクを防ぐためには定期点検が必要不可欠であることから、すべてのドライバーに実施が義務付けられています。

車検は正式名称を「自動車登録検査制度」といい、自動車の状態が保安基準に適合しているかどうかを確認するための検査です。

車体の各箇所の状態に関しては、安全性の確保や公害予防を目的に一定の基準を定めた「保安基準」があります。

この保安基準を満たしていることを車検で確認できなければ、公道を走行することはできません。

定期点検と車検の違い2:期間・頻度

定期点検と車検はどちらも実施する頻度が定められていますが、どれくらいの期間を空けて行うかは異なります。

ここでは、自家用自動車における定期点検・車検の頻度について解説いたします。

定期点検は12ヶ月と24ヶ月

自家用乗用車・軽自動車の場合、定期点検は12ヵ月ごとに行われるもの(12ヵ月点検)と24ヵ月ごとに行われるもの(24ヵ月点検)があります。

それぞれ検査項目が異なる部分もあり、24ヵ月点検の方が項目が多いです。

なお、法的に義務付けられてはいませんが、新車を購入すると6ヵ月目のタイミングで購入先から点検を勧められるケースもあります。

車検は2年に1回(初回車検を除く・一般車両)

自家用乗用車の車検頻度は基本的に2年に1回ですが、新車購入から初めての車検に限り、登録日から3年後になります。

24ヵ月点検と実施時期が重なるため、車検と24ヵ月点検は同時に行うケースが一般的です。

定期点検と車検の違い3:実施・検査内容

定期点検では、自家用乗用車と軽自動車の場合12ヵ月点検で計29項目、24ヵ月点検で計60項目に関する検査が行われます。

大まかに分けると室内・エンジンルーム・下回り・足回りの4箇所において様々な部品をチェックしますが、24ヵ月点検では外回り点検としてフレームの状態もチェックされます。

車検に関しては、車体の各箇所の状態だけでなくブレーキの利き具合やステアリングを真っすぐにした状態でのズレの有無といった、実際に車を動かした際の動作も検査対象です。

また、車の情報と車検証の内容が同一であるかどうかも確認されます。具体的には、車台番号やエンジン番号を車検証と照らし合わせて確認します。

定期点検と車検の違い4:費用

定期点検と車検は専門知識と十分な設備が備わった業者へ依頼するケースが一般的であり、依頼には費用がかかります。

結論から述べると、費用総額としては定期点検の方が安くなる傾向にあります。

依頼先や車の状態によって変わりますが、定期点検は12ヵ月点検なら10,000円~20,000円程度が相場です。

ただし、部品やオイル交換が必要な場合はその分の工賃もかかります。

一方で、車検の場合は総額にして50,000円~120,000円程度になるケースが一般的です。

車検は検査代行料だけでなく、法定費用・24ヵ月点検費用・事務手数料といった費用もかかるため、12ヵ月点検よりも総額がかさみます。

定期点検と車検の違い5:受けないと発生するリスク

定期点検と車検は、受けなかった場合に重大なリスクを伴う点は共通しています。

具体的にどのようなリスクを伴うのか、以下より解説いたします。

定期点検を受けないとどうなる?

定期点検は法律で義務付けられていますが、受けないことで罰則が課せられるわけではありません。

しかし、定期点検を怠ると車の部品の劣化や異常を早期に発見できず、走行中に故障して事故につながるリスクがあります。

事故が起きた際、定期点検を怠ったことによる整備不良が原因とみなされれば、保険の適用が制限されたり、重大な場合には法的な責任を問われる可能性もあります。

また、メーカーの保証サービスでは「定期点検を受けていること」が条件とされている場合もあります。

定期点検を怠れば、保証期間内に車が故障しても保証を受けられなくなる恐れがある点も注意が必要です。

車検を受けないとどうなる?

「車検を受けないこと」そのものは、罰則の対象にはなりません。

しかし、「車検を受けずに公道を走行すること」は道路運送車両法に基づき、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金を課せられる他、違反点数も加算されます。

また、車検のタイミングは自賠責保険の更新タイミングでもあります。

自賠責保険が切れたまま公道を走行すれば、さらに重い罰則が課せられます。再度車検を受ける場合は、仮ナンバーを取得したり、積載車を手配したりして業者に持ち込む必要があります。

通常の車検よりも手間と費用がかかるため、車を使い続ける限りは期限切れまでに車検を受けることを心がけましょう。

定期点検と車検の違い6:受けられる場所

定期点検と車検は、ディーラー・指定整備工場・認定整備工場・ガソリンスタンド・車検専門店など、プロの整備士が在籍している場所で受けることができます。

ただし、一部の車検専門店では定期点検を提供していない場合もあるため、事前に確認しましょう。

なお、運輸支局に車を持ち込み自分で車検を実施する「ユーザー車検」の場合、定期点検も自分で行う必要があります。

車の整備に関する知識や技術がない方は、プロに依頼するのがおすすめです。

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定期点検や車検に関するよくある質問

最後に、定期点検や車検についてよくある質問について解説いたします。

定期点検と車検は両方受ける必要ありますか?

定期点検と車検はどちらもドライバーに義務付けられているものであり、受ける必要があります。

定期点検に関しては、受けなくても罰則が課せられることはありません。

しかし、車の安全な走行を可能とするための点検項目が定められています。

定期点検で安全性に関わる各部品の異常を早期発見できないと、走行中に事故が起こるリスクが高まるため、実施はほぼ必須と考えて良いでしょう。

車検を受けないとどうなりますか?

車検を受けないだけなら、特にペナルティはありません。

しかし、車検を受けないまま公道を走行すると罰則が科せられます。

さらに自賠責保険の期限も切れている場合がほとんどなので、その場合はさらに重いペナルティが科せられます。

まとめ

定期点検とは車の安定したコンディションを保つため、車検は車が保安基準に適合しているかどうかを確認するため、定期的に行われます。

定期点検のひとつである24ヵ月点検と車検は、多くの場合同時に行われるため混同されがちですが、目的・内容費用・受けられる場所・受けないことのリスクなど複数の点が異なるものです。

それぞれに違いはありますがどちらも法的に実施が義務付けられているため、正しい知識を持ち、定期的に受けることが大切です。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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