車検は何日前から可能?2025年法改正と損しないコツを解説!

「車検は有効期限の満了日までに受ければ問題ない」と思っていませんか?

実は、受けるタイミングによっては次回の車検までの有効期間が短くなってしまい、本来使えた期間が無駄になるなど、結果的に損をしてしまうことがあるのです。

そこで今回は、「何日前なら損をせず車検を受けられるか」について徹底解説いたします。

2025年度実施の法改正も併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

車検は何日前から受けられる?

車検は、法律上は満了日の何日前から受けても問題はありません。

ただし、満了日ギリギリの車検は、車検切れになるリスクがあるため注意が必要です。

例えば、予約が取れなかったり、車検に通らず整備に時間がかかったり、予期せぬトラブルで受けられない可能性もあります。

こうしたリスクを避けるためにも、早めに準備して余裕を持って車検を受けることをおすすめします。

車検を受けるタイミングを決めるうえでまず確認すべきなのは、車検の有効期間の満了日です。

何日前に受けるかによって、次回車検の有効期間に影響が出ることがあるため注意しましょう。

これまで(2025年3月まで)は満了日の1ヶ月前がベストとされていた

これまでは、有効期間満了日の1ヶ月前以降に車検を受けると、次回の車検有効期間は満2年(自家用乗用車・継続検査の場合)になるため、この時期が最適とされていました。

例えば2024年12月20日が満了日の場合、2024年11月20日以降に車検を受けると、次の満了日は2026年12月20日になります。

一方、2024年12月10日に車検を受けた場合、次の満了日は2026年12月10日となり、有効期間が10日分短縮されてしまいます。

結果として、次回の車検時期が早まり、少し損をしてしまいます。

2025年4月以降は、2ヶ月前に車検を受けても有効期限が短縮されない

2025年4月の道路運送車両法施行規則の改正により「有効期間満了日の2ヶ月前」に車検を受けても、次回の有効期間は満2年となることが国土交通省から発表されました。

例えば、有効期間満了日が2025年6月20日の場合、2ヶ月前の2025年4月20日に車検を受けても、次回の満了日は2027年6月20日になります。

この法改正により、早めに車検を受けても損をしなくなり、スケジュールに余裕をもって計画的に車検を受けられるようになりました。

なぜ車検を受けるタイミングの見直しが行われたのか?

車検を受けるタイミングの見直しが行われ、法改正に至った理由としては以下の2点が挙げられます。

車検の時期が集中し、予約が取りにくかったため

車検の時期が年度末や大型連休などの混雑しやすい時期に重なると、予約が集中し、希望するタイミングで車検を受けるのが難しくなる状況が発生していました。

特に、年度末(3月頃)は、新車の購入が増える時期です。その理由として、企業が決算に合わせて車を入れ替えたり、販売店が決算セールを行ったりすることが挙げられます。

そのため、3月に購入した車の車検が一斉に重なりやすく、予約が取りにくい状況が発生します。また、整備工場が混雑し、整備士の負担が増えることも問題となっていました。

そこで「2ヶ月前から車検を受けられる」ようにすることで、車検の時期を分散させ、整備工場の混雑緩和や整備士の労働環境を改善する狙いがあります。

ライフスタイルに合わせた柔軟な対応が必要だったため

仕事や家庭の事情で忙しい人にとっては、短い期間内で車検のスケジュールを調整するのが難しいこともあるでしょう。

このため、「2ヶ月前から車検を受けられる」ことで、各自のライフスタイルに合わせて計画的に車検を受けやすくなる仕組みへと改善されました。

車検のタイミングが早すぎると税金面でも損になる?

車検を受けるタイミングが早すぎると、「有効期間が短縮される」という時間的な損だけでなく、税金面でも損をしてしまいます。

車検では、車の基本点検や検査手数料といった業者への基本料金に加えて、自賠責保険料や自動車重量税といった法定費用もまとめて支払います。

早めに車検を受けて有効期間が短縮されても、これらの法定費用は満額を支払う必要があるため、短縮された期間分だけ損になってしまいます。

法定費用の無駄な出費を避けるためには、有効期間が短縮されないタイミングで車検を受けるようにしましょう。

車検は何日過ぎても大丈夫?違反・罰則・対処法について

「車検切れは法律違反」と思われがちですが、車検を受けていない状態そのものが違法というわけではありません。

車検切れのまま公道を走ることが罰則の対象になります。猶予などはなく、満了日の翌日から罰則が適用されます。

車検切れで公道を走行した場合の具体的な罰則は、以下の通りです。

  • 違反点数6点
  • 30日間の免許停止処分
  • 6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金

なお、車検と自賠責保険の有効期間を合わせて手続きするケースが一般的なため、実質的に「自賠責保険切れのまま公道を走行している」ことにもなる可能性が高いです。

その場合、より重い罰則が科せられます。

車検切れの罰則や再車検の方法については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

車検の有効期限を確認する方法

車検の有効期間の満了日は、以下の方法で確認できます。

  • 車検ステッカー(検査標章)を見る
  • 車検証を見る
  • 車検証閲覧アプリを使う

フロントガラスの上部に貼り付ける車検ステッカーは、表に車検が満了する月、裏に車検が満了する年月日が記載されています。

また、車検証でも車検が満了する年月日の確認が可能です。

2023年1月から導入された電子車検証の場合は、裏面のICタグをスマホで読み取ると、「車検証閲覧アプリ」を通じて満了する年月日を確認できます。

車検の具体的な有効期間は、車種によっても変わります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

車検を依頼する業者選びのポイント

車検を受ける方法としては「ユーザー車検」と「業者への依頼」がありますが、手間をかけずに車検を済ませたいなら、業者への依頼がおすすめです。

ユーザー車検は、自分で運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)に車を持ち込み、必要書類を準備し、検査を受ける方法です。車の知識がないとスムーズに進めるのが難しく、時間や労力もかかるため、負担が大きいと感じる人もいるでしょう。

一方、業者に依頼すれば、予約をして車を持ち込むだけで、必要な手続きや検査をすべて代行してもらえます。

ただ、車検業者によって料金やサービス内容が異なるため、よく比較し、自分の希望に合った依頼先を見つける必要があります。

後悔しない車検業者選びをするため、以下2つのポイントを押さえておきましょう。

車検費用をチェック

車検にかかる費用のうち、自賠責保険料・自動車重量税・印紙代といった「法定費用」はどの業者に依頼しても金額が変わりません。

一方で、「車検基本料」や「整備代」は業者によって異なり、料金が変わります。

特に、ディーラーは純正部品を使用することや細かい点検があるなどサービスの質が高いことが多く、料金も高めの傾向にあります。

車検の総額は、依頼する業者によって総額が大きく変わることもあるため、複数社で見積もりを取って比較することが大切です。

サービス内容の違いを比較する

費用だけでなく、サービス内容も業者によって変わるポイントです。

車検や法定点検など基本的なサービスに加えて、「予防整備」や「アフターサービス(エンジンオイルの交換など)」が含まれる場合もあります。

業者によって提供されるサービスはさまざまなので、費用だけでなく、自分にとって必要なサービスかどうかを見極めることが大切です。

車検を受ける際の流れ

車検を受ける際は、まず車検証や自賠責保険証などの必要書類の準備から始めましょう。

次に、車検業者を選んで予約したら、指定の日時に来店して車を預けます。

車検に合格したら、料金を支払って車の引渡しになります。

必要書類や細かな流れは業者によって変わる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

ENEOSウイングでの車検の流れ

例として、ENEOSウイングにおける車検の基本的な流れをご紹介いたします。

※内容は一例であり、店舗によって対応が異なる可能性があります。詳細は各店舗へご確認ください。

STEP
WEB・電話にて車検事前点検日を予約
STEP
事前点検を実施(車の状態チェック・見積もり・説明)
STEP
車検予約日時に来店(必要書類と法定費用・車検費用を持参)
STEP
点検・整備
STEP
清算・車の引渡し

一般的に、車検時に必要な書類は、車検証・自動車税納税証明書・自賠責保険証明書の3点です。

ただし近年では、多くの都道府県で自動車税の納付状況をオンラインで確認できるようになっており、納税証明書の提示が不要となるケースも増えています。

車検費用を安く抑えるコツ

出費がかさみがちな車検では、業者を上手に利用することが節約のコツです。

以下より、車検費用を安くするために押さえておくべき2つのポイントをご紹介いたします。

複数の業者で見積もりを取る

車検は、ディーラーや整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなど、さまざまな場所で受けられます。

業者によって費用やサービスに差があるため、複数の業者から見積もりを取り、料金と内容を比較することが大切です。

また、早期割引やWEB割引などを実施している店舗もあるので、事前にチェックしておくとお得に車検を受けられる可能性があります。

ENEOSウイングでも、WEB予約による割引を実施している店舗があります。

車検をご検討の際は、ぜひ事前に確認してみてください。

車検に通る最低限の整備だけにする

業者によっては、今すぐ必要でない整備を勧められることがあります。

もちろん、安全に関わる整備は重要ですが、すぐに対応しなくても問題のない整備まで実施すると、費用がかさんでしまいます。

あらかじめ「今回は車検に通る範囲で」と伝えておくことで、出費を抑えることができるでしょう。

車検実績年間28,000台以上!愛車の車検は高品質でアフターフォローも万全なENEOSウイングへおまかせ

ENEOSウイングでは、全国各地の店舗にて車検サービスをご提供しております。

年間28,000台以上の車検実績を持ち、豊富なノウハウに基づく確かな技術で高品質な車検と整備を実施いたします。

お見積もりの際は、お客様立会いのもと必要な整備を丁寧に説明いたしますので、車検が初めての方も安心してお任せください。

車検実施後は、車検時のデータに基づく安心の定期点検を無料でご利用いただけます。

お電話の他、WEBにてお好きなタイミングでご予約いただけますので、大切な愛車の車検はぜひお近くのENEOSウイングにお任せください。

車検に関するよくある質問

最後に、車検に関するよくある質問について解説いたします。

車検は何日前から予約できますか?

車検の予約自体は、何日前からでも可能です。これまでは、有効期限の1ヶ月前を目安に予約するケースが一般的でした。

しかし、2025年4月の法改正により、満了日の2ヶ月前に車検を受けても有効期間が短くならなくなったため、今後は2ヶ月前から余裕を持って予約するのもおすすめです。

車検は何日過ぎても大丈夫?

車検の有効期間は、「満了日の23時59分」までとされています。

たとえ1日でも満了日を過ぎれば、公道を走ることができなくなります。

再び公道を走るにはレッカー車を手配するか、仮ナンバーを取得して車検業者まで車を移動させることになります。

手間がかかるため、満了日までに余裕をもって車検を依頼するようにしましょう。

まとめ

これまでは、車検を受けるタイミングとして満了日の1ヶ月前が目安とされていました。

しかし、2025年4月の法改正により、2ヶ月前に受けても有効期間が短くならないようになりました。

車検の有効期間が1日でも過ぎると、車検切れとなり公道を走行できなくなるため、余裕を持ったスケジュールでの予約をおすすめします。

ENEOSウイングでは、お電話の他にWEBでいつでも簡単に車検をご予約いただけます。

整備に精通したプロのスタッフが、お客様立会いのもと、必要な整備をご提案し、安心・確実な車検と整備を実施いたします。

WEB予約割引などお得なキャンペーンも実施しておりますので、ぜひご利用ください。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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