コーティングといえば、「新車同様の美観を保つもの」というイメージがあり、中古車には必要ないと考える方も多いかもしれません。
しかし、中古車でもコーティングを施すメリットが多数あることをご存知でしょうか。
今回は中古車におけるコーティングのメリットや、おすすめのコーティングなどを詳しくご紹介いたします。
費用相場や施工後に後悔しないためのポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
「中古車にコーティングはいらない」という声は少なくない
中古車を所有している方、もしくはこれから中古車を購入予定の方の中には「中古車にコーティングはいらない」という考えの方もいらっしゃいます。
その理由としては、中古車に対する以下のような考えが挙げられます。
- コーティングは高額なため、中古車の価値には見合わない
- 中古車は乗り潰すものであるため、美観の面で価値が落ちても気にしない
- 施工しても傷がつくこともあるので、意味がないと思っている
- 中古車販売店のコーティングは信頼できない
すでに誰かが使用しており傷がついている中古車だからこそ、コーティングの必要性が低いと感じてしまう場合が多いようです。
また、コーティング施工を専門としていない、中古車販売店の施工クオリティに対する信頼性が低いことも理由のひとつといえます。
中古車でもコーティングは必要!その理由とは?
結論から述べると、中古車でもコーティングは必要性の高い施工といえます。
中古車を購入した際、一見綺麗に見えても、ボディには細かな傷やシミが多数残っていることがあります。この状態では、塗装がくすんで見えることもあります。
また、せっかく購入したのに、数年で塗装が劣化してしまうことは避けたいものです。
そのため、大切な愛車を長く美しい状態を保ち、塗装を保護してくれるコーティングの施工は必要といえるでしょう。
中古車にコーティングを施すメリット
中古車にコーティングを施工することの具体的なメリットを、以下よりご紹介いたします。
塗装が劣化しにくくなる
塗装が紫外線や酸性雨に直接さらされると、色褪せ・剥がれといった劣化症状が発生します。
コーティングの種類によっては、傷や汚れだけでなく紫外線や酸性雨から塗装を守ることも可能です。
塗装が劣化してからその都度再塗装を施すよりも、コーティングを施し未然に劣化を防いだ方が、中長期的に見て低コストで美観を維持できるでしょう。
艶と光沢が復活し、輝きがアップ
コーティングの施工は、下地処理としてボディ表面の研磨が行われます。
研磨はコーティングの定着性を向上させるための工程ですが、その際にボディについた細かい傷や水シミを除去することが可能です。
そのうえでコーティング溶剤を塗布するため、美しい艶と光沢が復活し、輝きがさらに向上する効果に期待ができます。
小傷や水シミを防止できる
コーティングを施工すると、ボディ表面に薄い被膜が形成されます。
その被膜が傷の原因から塗装を守り、塗装の代わりに水や汚れを受け止めるため、塗装に直接傷やシミがつくことを防止できます。
洗車が楽になる
コーティングには防汚性能が備わっており、砂ぼこり・雨水・花粉・黄砂・泥などが車に付着しても、頑固な汚れになりにくくなります。
また、汚れが付着して間もない場合は水洗いだけで簡単に落とせることもあります。
このようにコーティングを施すことで、洗車の頻度や手間を軽減できるでしょう。
ただし、コーティングをしても定期的な洗車は必要です。手入れが楽になる分、こまめに洗車をすることで、愛車の美しい状態を長く保つことができます。
売却時に評価が上がりやすくなる
コーティング施工による傷・塗装の劣化・汚れの固着の防止により、査定時の評価が上がる可能性があります。
「外装の状態の良さ」や「コーティングの状態維持」は、査定額アップの重要なポイントです。
定期的にコーティングのメンテナンスを続けていれば、通常よりも高く売却できる可能性に期待できます。
中古車にはどの種類のコーティングがおすすめ?
車のコーティングには様々な種類があり、どれを施工するかで施工価格や得られる効果などが変わります。
ここでは、各種コーティングの特徴や中古車におすすめのコーティングをご紹介いたします。
コーティングの種類は大きく分けて5種類
車のコーティングの種類は、大きく分けて5つあります。各種コーティングの特徴は以下の通りです。
コーティング | 主成分 | 特徴 |
---|---|---|
カーワックス | 油脂 | 安価で施工が簡単だが、耐久性や保護性能は低い。 |
ポリマーコーティング | 樹脂 | 手軽な価格で、ワックスより水弾きやツヤの効果を得られる。耐久性は低い。 |
ガラス系コーティング | 樹脂+ガラス成分 | ガラスコーティングに比べ安価で、ポリマーコーティングより防汚性・耐久性が高い。 |
ガラスコーティング | ガラス成分 | 耐久性・防汚性・耐熱性・耐紫外線性に優れており、価格はやや高め。 |
セラミックコーティング | ガラス成分+セラミック | 価格は高いが、最も高性能と言われたガラスコーティングを超える性能を実現。 |
各コーティングの詳しい特徴や施工価格、持続期間などは以下の記事で解説していますので、こちらも参考にしてください。
中古車におすすめのコーティングの種類
中古車にコーティング施工をするなら、持続性と防汚性能を備えた以下のコーティングがおすすめです。
- ポリマーコーティング
- ガラスコーティング
- セラミックコーティング
ポリマーコーティングは施工価格が比較的安価で、コーティングが初めての方も気軽に試しやすい点が特徴です。
ガラスコーティングは、ポリマーコーティングに比べて割高ではありますが、効果の持続期間も長く、耐久性や防汚性能、艶感がさらに向上します。
愛車の美観を徹底的に維持し、より強力な保護性能を求める場合には、セラミックコーティングの施工を検討するのも良い選択肢です。
ただし、価格は最低でも10万円以上と高額であり、施工には高度な技術が求められるため、経験豊富な信頼できる業者を探す必要があります。
中古車へのコーティングはどこで依頼できる?
中古車にコーティングを施工する方法としては、「自分で施工する」か「業者に施工を依頼する」かの2通りがあります。
施工方法による違いや、依頼場所について、以下より解説いたします。
自分で施工する
自分で施工すれば、基本的にコーティング溶剤のみがコストになるため出費を抑えられる点がメリットです。
コーティング溶剤は、カー用品店やネット通販などで購入できます。
しかし、コーティングを施工するには、適切な環境を用意する必要があります。
具体的には、「天候の影響を受けない屋内」かつ「十分な広さが確保された場所」です。
上記のような環境がない場合、作業がしにくく、業者へ依頼した場合よりも仕上がりが劣る可能性があります。
失敗すれば、再施工のために時間や費用を費やす結果になりかねません。
コーティングの施工経験がなく、時間と費用を無駄にしたくないと考えるなら業者への依頼がおすすめです。
業者に依頼する
中古車のコーティング施工を依頼できる主な業者の特徴を紹介します。
業者 | 特徴 |
---|---|
中古車販売店 | 中古車の購入と同時に施工できる |
コーティング専門店 | コーティングの施工技術が高く設備も十分に揃っている |
カー用品店 | 比較的安価で依頼できるが設備の充実度は店舗によって異なる |
ガソリンスタンド | 安価かつ給油などのついでに依頼できて利便性が高い |
同じ種類のコーティングを施工するとしても、依頼先によってサービスの満足度は変わる場合があります。
後悔しないための業者選びのコツは、後ほど詳しく解説いたします。
中古車コーティングの費用相場
コーティングの種類別に費用相場を分けると、以下の通りです。
コーティング | 費用 |
---|---|
カーワックス | 1,000円~2,000円程度 |
ポリマーコーティング | 5,000円~20,000円程度 |
ガラス系コーティング | 30,000円~10,000円程度 |
ガラスコーティング | 50,000円~200,000円程度 |
セラミックコーティング | 100,000円~300,000円程度 |
なお、コーティング費用は以下の4つのポイントで大きく異なります。
- 新車か経年車か
- 車のボディサイズ
- 施工するコーティングの種類
- 依頼する業者
中でも、以下の条件に当てはまる場合は、施工価格が高くなる傾向にあります。
- 経年車
- ボディサイズが大きい車
コーティング施工後、後悔しないために気をつけたいポイント
基本的にコーティングの施工は、まとまった出費が発生します。
「施工しなければ良かった」と後悔しないためにも、以下2つの点に注意して業者を利用しましょう。
確かな技術を持つ業者に依頼する
コーティングの施工は、専門店や十分なノウハウを有した業者への依頼がおすすめです。
仕上がりや持続性の良し悪しは、コーティングを施工する技術者のスキルによって変わります。
スタッフ自身のスキルはもちろん、高品質な仕上がりを実現するための設備にも注力しているかどうかに注目し、依頼先を選ぶことが大切です。
また、実際に各業者を利用した人による口コミもチェックすると、客観的な視点も取り入れることができ、より信頼性の高い業者を見つけやすくなります。
定期的な洗車を心がける
コーティングは汚れによる塗装の劣化を防ぐ効果がありますが、完全に汚れの付着を避けられるわけではありません。
被膜の上には汚れが付着することがあり、落とさずにいると被膜の上に堆積し続けてコーティングの性能が低下する可能性があります。
施工費用を無駄にしないためにも、定期的な洗車でコーティングの効果を長持ちさせることが大切です。
一般的には週に1~2回、最低でも月に1回の洗車が推奨されます。
ただし、車を保管する場所や使用環境によって適切な洗車頻度は異なります。
例えば、屋外駐車や頻繁に運転する場合は、砂ぼこりや雨汚れが付きやすいため、洗車頻度を増やす必要があります。
一方、屋内駐車や使用頻度が少ない場合は、汚れがつきにくいため、洗車間隔をやや延ばしてもよいでしょう。
中古車も手間いらずでピカピカに!ENEOSウイングで安心コーティング
愛車の美観を効果的に維持するコーティングをお求めなら、ENEOSウイングにお任せください。
ENEOSウイングでは全国各地の店舗にて、キーパー(KeePer)コーティングの各種メニューを取り扱っております。
ポリマーコーティングやガラスコーティングの施工が可能で、予算やお求めの性能に合わせて、最適なコーティングをお選びいただけます。
技術面に関しては、コンテスト上位入賞者など確かな実績を持つプロのスタッフが、高品質な施工を実現いたしますので安心してお任せください。
スタッフが最高のパフォーマンスを発揮できる設備の増設にも注力しており、技術・環境という2つの側面でお客様にハイクオリティなコーティングサービスをご提供いたします。
また、ENEOSウイングの一部店舗では、オークション形式の中古車販売サービスをおこなっています。
全国の約120ヶ所にわたるオークション会場に出品された車両の中から、お客様のご希望に合う中古車をお探しします。
中古車購入後のコーティングをご検討の方はもちろん、中古車の購入をご検討の方も、ぜひENEOSウイングへご相談ください。
中古車のコーティングに関するよくある質問
最後に、中古車のコーティングについてよくある質問について解説いたします。
中古車がコーティングされているか確認する方法はありますか?
中古車販売店によっては、購入時にコーティング施工を依頼できることがあります。
その場合、コーティング施工証明書や保証書が渡されるか、中古車に施工したコーティングのステッカーが貼られていることが多いです。
上記のどちらかをチェックするか、販売店に直接尋ねて確認しましょう。
なお、コーティングの種類によってはツヤや光沢、水弾きなどの効果の現れ方に差があるため、外見だけで判断することは難しいです。
中古車のコーティングは新車のコーティングと違いがありますか?
新車のコーティングは、購入時のキレイな状態を保つという意味合いが強いケアです。
一方で中古車のコーティングは、「すでについてしまった細かい傷や汚れの除去」という効果も実感することができます。
もちろん施工後は、コーティングの防汚性能により美観を維持しやすくなるというメリットも得られます。
コーティングは何年おきにすればいいですか?
コーティングの持続期間は、種類によって異なります。
主なコーティングの持続期間の目安は、以下の通りです。
- カーワックス:1~2週間程度
- ポリマーコーティング:2~3ヵ月程度
- ガラス系コーティング:半年程度
- ガラスコーティング:3~5年程度
- セラミックコーティング:5~7年程度
持続期間が過ぎて、性能の低下が見受けられる場合は業者に再施工を依頼しましょう。
なお、業者によっては持続期間が長持ちする定期メンテナンスのサービスを提供している場合もあります。
再施工までの期間を延ばしたい場合は、定期メンテナンスの利用も検討しましょう。
まとめ
車のツヤ向上・汚れの予防・塗装の劣化予防・汚れ落ちの向上など様々なメリットが得られるカーコーティングは、中古車にこそ必要なケアです。
長年使用されてきた中古車でも、コーティングを施工すれば新車のような美観を維持できる場合があります。
なお、コーティングには様々な種類がありますが、中古車ならポリマーコーティング・ガラスコーティング・セラミックコーティングがおすすめです。
特に、ポリマーコーティングやガラスコーティングはコストパフォーマンスと性能のバランスが良く、初めての方にも適しています。
また、ENEOSウイングでは、中古車の販売サービスも行っています。プロの確かな技術で整備・ケアが行き届いた中古車をご提供していますので、購入後も安心してご利用いただけます。
コーティングや中古車購入をご検討中の方は、ぜひENEOSウイングにおまかせください。 確かな技術とサービスで、皆さまのカーライフを全力でサポートいたします。
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