オイルは1万キロごとの交換で大丈夫?車種タイプ別の適切な交換頻度を解説

エンジンオイル交換は、車のメンテナンスの中でも重要な項目といえます。

セルフで行う場合、1万キロが目安と聞いたことがあるけれども実際はどの程度の頻度で交換するべきなのか迷う、ということもあるかもしれません。

この記事では、車のタイプ別のエンジンオイルの交換頻度について詳しく解説します。

目次

オイル交換の重要性

エンジンは車の心臓部であり、エンジンオイルはそのエンジンを守るために必要不可欠な存在です。

  • エンジン内のパーツを摩耗から守る
  • 内部を密封してエネルギーのロスを防ぐ
  • エンジンを冷却する
  • エンジン内を循環して内部の汚れを落とす
  • 金属パーツの防錆

など、複数の役割を果たしており、エンジンを正常に動かすためになくてはならない存在です。

エンジンオイルが劣化するとこれらの役割を果たせなくなり、エンジンに不具合が起こる可能性があります。

オイル交換は1万kmでの交換は遅いのか?

エンジンオイルの交換時期は車の種類や乗り方、走行環境や使用しているエンジンオイルにもよるため、一概に示すことは非常に難しいといえます。

ただ、日本の道路環境や交通事情を考えたとき、よく言われている「オイル交換は1万キロごと」というのは、若干遅いといえるかもしれません。

一般的に、エンジンオイルの交換時期は1万~1万5,000キロ程度、または1年ごとといわれており、自動車メーカーの中にはこれよりも短い走行距離もしくは期間を示している場合もあります。

それを考えると、1万キロでの交換で遅くないのでは?と感じるかもしれません。ただし、日本の道路環境を考えると必ずしもそうとはいえないのです。

オイル交換の一般的な頻度・タイミング

エンジンオイルの交換頻度は、一般的に1万~1万5,000キロ程度、または1年ごとといわれています。

しかし、走り方や走行環境によって異なるのは先述のとおりです。

各自動車メーカーがエンジンオイルの交換時期を示していますが、それには通常の交換時期の目安とともに「シビアコンディションの場合」という項目があり、シビアコンディションに該当する場合は交換頻度が高くなります。

シビアコンディションの場合、エンジンオイルの交換頻度は通常時の2倍程度になり、走行距離7,500キロ程度、半年ごとが交換時期の目安になります。

シビアコンディションとは、車にとってより負担の大きい走行環境を指します。

山間部などアップダウンが多くブレーキの使用頻度が高い、未舗装路や砂利道など悪路の走行が多い、また年間2万キロを超えるなど走行距離が長い、といった場合はシビアコンディションの場合に該当します。

また、1回の走行が約8キロ以内などの短距離での走行を繰り返す場合、また約時速30キロ以下の低速走行が多い場合などもシビアコンディションに相当します。

車種タイプ別の適切な交換タイミング

エンジンオイルの交換時期は、パワーユニットや車の種類によって異なります。

ここでは、車のタイプ別にエンジンオイルの適切な交換時期の目安をご紹介します。

ガソリン車

通常の場合走行距離1万5,000キロ、もしくは1年
シビアコンディションの場合走行距離7,500キロ、もしくは半年

ガソリンターボ車

通常の場合走行距離5,000キロ、もしくは半年
シビアコンディションの場合走行距離2,500キロ、もしくは3ヶ月

ディーゼル車

通常の場合走行距離1万キロ、もしくは1年
シビアコンディションの場合走行距離6,000キロ、もしくは半年

ハイブリッド車

通常の場合走行距離1万5,000キロ、もしくは1年
シビアコンディションの場合走行距離7,500キロ、もしくは半年

なお、ハイブリッド車でターボエンジンを搭載している車の場合は、ガソリンターボ車と同程度の交換頻度が目安です。

軽自動車

通常の場合走行距離1万5,000キロ、もしくは1年
シビアコンディションの場合走行距離7,500キロ、もしくは半年

エンジンの排気量が規制されている軽自動車の場合、加速時や高速走行時、または重たい荷物を多く載せているなど、エンジンに負担がかかるケースが多く、若干交換時期が早くなる傾向があります。

また、ハイブリッド車同様、軽自動車でもターボエンジンを搭載している車の場合は、ガソリンターボ車と同程度の交換頻度が目安です。

オイル交換をしない・遅い場合に起こりうること

エンジンオイルは、ごくわずかではありますが使用しているうちに減っていきます。

また、劣化していくので交換をしない、もしくは交換が遅すぎる場合、潤滑や冷却、密封といったエンジンオイルの役割を十分に果たせず、スムーズに動かずに異音を発することがあります。

また、エンジンが本来の性能を発揮できずに燃費が悪化したり、十分に加速できなかったりといった事態になりかねません。

さらにそのまま乗り続けた場合、エンジンが焼き付き走行不能に陥ります。

エンジンが焼き付くと車両火災が起きる可能性がありとても危険なことに加え、焼き付いたエンジンは修理できないのでエンジンの載せ換えが必要となり、かなり高額な修理費用がかかります。

オイル交換をしない・交換のタイミングが遅い場合に起こりうることに関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご参考ください。

オイル交換をやりすぎはNG?

では、交換時期よりもかなり前に交換するなどオイル交換の頻度を上げることは問題ないのでしょうか。

環境問題の視点から見ると適切なタイミングでの交換がおすすめ

オイル交換を頻繁に行うことが、車に悪影響を及ぼすということはありません。

ただし、まだ交換時期に来ていない、十分な性能を発揮できるオイルを交換するのは環境負荷という点を考えると望ましくないといえます。

モビリティ業界が一丸となってSDGsへの取り組みを強化しているなか、車のユーザー一人ひとりが環境に配慮した車の使い方をしたり、整備をしたりするのも大切なことではないでしょうか。

交換時期の見極め方とは

走行距離や前回の交換からの経過時期以外に、パワーロスを感じた場合やエンジンの振動や異音を感じた場合なども交換のサインとなります。

また、エンジンオイルの交換タイミングを見極めるには、オイルレベルゲージを使って汚れや量を確認する方法があります。

ただし、扱いを誤ってしまうと火傷などを伴うリスクもあるため、プロに確認してもらうことがおすすめです。

ディーラーや整備工場、ガソリンスタンド、カー用品店などで確認してもらうことができます。

オイル交換はENEOSウイングへお任せを!

全国300店以上を展開するENEOSウイングでは、オイル交換サービスも承っております。

専門的な高い知識を持ったスタッフが、お客様のお車にあったオイルの提案から交換まで丁寧に対応いたしますのでご安心ください。

また、給油や洗車ついでにご相談いただけますので、利便性にも優れています。

店舗によってWEB割引やお得な特典などもご用意しております!

「最近オイル交換をしていない」

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など、オイルに関するお悩みがございましたら、お気軽にお近くの店舗スタッフへご相談ください。

オイル交換に関するよくある質問

車のエンジンオイル交換について、よくある質問を回答と一緒にまとめました。

オイル交換は何キロ過ぎたらやばいですか?

日本の道路環境においては、7,500キロを超える前に交換が推奨されます。

ターボエンジン搭載モデルや軽自動車、ディーゼルエンジンモデルはそれよりも交換時期が早くなる傾向があるので、より早い段階での交換を検討しましょう。

オイル交換の目安を過ぎたらどうなる?

エンジンが本来の性能を発揮できなくなり、燃費が悪化する、走行性能が落ちるなどの可能性があります。また、エンジンが異音を発することもあるようです。

エンジンオイル交換をせずに走ったらどうなりますか?

エンジンオイルの交換時期を過ぎ、劣化した状態やエンジンオイルが不足した状態で走り続けると、エンジンが白煙を上げたり、焼き付いたりする可能性が否定できません。

最悪の場合は走行不能になり、車両火災につながることもあります。

まとめ

車の心臓部といえるエンジンを守るエンジンオイルは、とても重要な存在です。

おおよその交換時期を把握し、適切な頻度で交換することがエンジンの寿命を延ばすことにもつながります。

また、エンジンオイルの劣化はプロでないと見極めるのが難しいかもしれません。不安があれば無理せずに、プロにオイル交換を依頼しましょう。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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