車にできた線キズの消し方とは?原因から修理方法、予防策まで徹底解説

「知らぬ間に車に一本線のようなキズが入っていた」「壁やポールなどと衝突し、ボディ側面に一本線のようなキズが入った」という経験をした方も多いことでしょう。

線のような傷を「線キズ」と呼びます。

今回は、線キズの原因や種類をはじめ、修理方法、線キズを防ぐための方法まで詳しく解説していきます。

線キズをなくしたいと考えている方、また今後線キズができるのを防ぎたいという方はぜひ参考にしてみてください。

目次

線キズとは

線キズとは、引っかきキズのような線状についたキズのことを言います。

一口に線キズと言っても、その状態はさまざまです。以下より線キズの種類と原因について見ていきましょう。

線キズの種類と原因

飛石による線キズ

線キズの原因で一番多いと言われるのが飛び石によるものです。

飛び石は、走行中の車のタイヤが石を跳ね上げる現象です。

前方を走る車から、何らかの衝撃で石を跳ね上げられ、後方の車にぶつかった衝撃で線状のキズがついてしまいます。

飛び石による線キズは、前方車との車間距離をしっかり取ることで防げます。

洗車による白い線キズ

車を綺麗にするための洗車でも、線キズがついてしまうことがあります。

飛び石による線キズと比べて、洗車による線キズは広範囲にわたることが特徴です。

洗車を行う際、スポンジで洗う前にしっかりと水を流して砂埃などを落とすことで、線キズがつくのを防げます。

小枝や植物などによる線キズ

道路脇の植え込みや、林の脇道、田舎の細い道などで、小枝や植物がボディに擦れることでも線キズができます。

小枝や植物などによる線キズは、キズの状態が長い線や深いキズになりやすい傾向にあります。

車と植物などの距離を十分に取るようにしましょう。

鍵やアクセサリーなどによる線キズ

鍵や鍵につけているキーホルダー、また身につけているアクセサリーが車に当たることも線キズの原因となります。

鍵やアクセサリーなどによる線キズは、ドアノブ周りに細かいキズがいくつもついていることが特徴です。

車のボディに近づく際、鍵やアクセサリーなどが直接触れないように注意することで線キズ防止になります。

線キズは気にせず放置しても大丈夫?

放置は基本的にNG

線キズは知らぬうちにできていることも多く、たとえ気付いたとしても軽微で目立たない線キズであればそのまま放置してもいいのでは?と考えている人もいるかもしれません。

しかし、例えどんなに小さな線キズであっても、放置するのは望ましくありません。

知らぬうちにできていた線キズでも、気付いた際はできるだけ早く修理をすることが大切です。

放置によるリスクとは

線キズは小さなキズとはいえ、キズ部分から塗装内部に雨などが入り込み、塗装の剥がれやサビが発生してしまう可能性があります。

また沿岸部に住んでいる場合は、飛散した海水が入り込むことも考えられます。海水の塩分もサビを発生させてしまう原因のひとつです。

そのため、ごく浅い線キズも軽視せずに、早めに修理するようにしましょう。

車についた白い線キズの補修方法

ここでは、車についた白い線キズを自分で直す方法と業者に依頼する場合について解説していきます。

自分で修理する方法(DIY)

DIYで修理する中にもキズの度合いによって方法がいくつかあります。

線キズをコンパウンドで直す方法

コンパウンドは、小さなキズや浅いキズを目立ちにくくする研磨剤で、磨くだけなのでDIY初心者の人も挑戦しやすい修理アイテムです。

コンパウンドを使用した修理手順は以下の通りです。

■準備物

  • コンパウンド(細目・極細)
  • 液体コンパウンド
  • スポンジもしくは乾いた布

■手順

STEP
キズ部分をきれいに洗い流す
STEP
細目のコンパウンドでキズ部分を磨く

円を描くように磨くのではなく、直線方向に磨くのがポイントです。

STEP
コンパウンドを付け足しながらキズが見えなくなるまで磨く
STEP
極細のコンパウンドでさらに磨く
STEP
液体コンパウンドで磨く

コンパウンドは強い力で磨くと、逆に塗装が剥がれるリスクがあるため注意が必要です。

また、コンパウンドは粗さが異なるものがあるほか、液体やペーストなどのタイプ、ボディーカラーごとなど種類が豊富なため、適切なコンパウンドを選ぶ必要があります。

タッチペンで線キズを直す方法

ひっかき傷などの線状の傷にはタッチペンが最適です。

簡単に塗装ができるうえ、商品によっては錆止め効果もあるので一石二鳥と言えます。

タッチペンを使った修理手順は下記のとおりです。

■準備物

  • コンパウンド(極細・液体)
  • 耐水サンドペーパー
  • マスキングテープ
  • タッチペン

■手順

STEP
キズ部分をきれいに洗い流す
STEP
極細コンパウンドでキズを磨く
STEP
耐水サンドペーパーでキズの内側の汚れを取り除く
STEP
マスキングテープで養生する
STEP
タッチペンで塗装する

なぞるように塗るのではなく、点を打つように塗料を付けていくことがポイントです。

STEP
塗装を乾燥させる(1週間ほど自然乾燥)
STEP
耐水サンドペーパーで余分な塗料を削る
STEP
極細コンパウンドで塗装面が平になるまで磨く
STEP
液体コンパウンドで磨く

スプレーで線キズを直す方法

傷の幅が広い、範囲が広い線キズの場合は、スプレーを使って修理していきましょう。

スプレーを使った修理手順は下記のとおりです。

■準備物

  • 塗装スプレー
  • サンドペーパー
  • 養生用ビニール
  • マスキングテープ
  • シリコンオフ
  • 下塗り剤
  • クリア塗装剤
  • コンパウンド(磨き用・仕上げ用)

■手順

STEP
キズ部分をきれいに洗い流す
STEP
キズ以外の部分を養生する
STEP
サンドペーパーで軽く塗料を剥がす

あえて表面に細かいキズをつけて、下塗り剤が付着する役割があります。

STEP
剥がした塗料を洗い流し、水気を拭き取る
STEP
シリコンオフを吹きかけ、脱脂する
STEP
下塗り剤を吹きかける
STEP
塗装スプレーを塗布する

一度で塗り上げず、薄く重ね塗りしていくイメージで吹きかけます。

STEP
ボカシ剤を吹きかける
STEP
色ムラがなくなるまで、6と7を繰り返す
STEP
乾燥(1日程度)
STEP
サンドペーパーで表面を軽く削る
STEP
クリア塗装剤を吹きかける
STEP
乾燥(1週間程度)
STEP
コンパウンドで磨き上げ、光沢を出す

磨き用コンパウンド→仕上げ用コンパウンドの順で磨き、ボディの表面にツヤを出したら完了。

プロによる修理

プロによる修理は、塗装に関しての知識が豊富かつ、塗装中にゴミや埃がつかない環境を作り出す「塗装ブース」の設置や専用の工具を用いて修理をしていきます。

また、これまでのノウハウや経験をもとに、キズの状態をしっかりと見極めて最適な方法で修理を行ってくれるため安心できます。

知識や経験がない状態でDIY修理を行う場合は、修理できるキズも限られますが、プロに依頼すれば小さな線キズはもちろん、凹みを伴うような線キズでも修理が可能です。

DIYで修理をするよりも失敗のリスクが低く、愛車の外見にこだわりたい方にとってはプロへの依頼が良いでしょう。

プロへ依頼する場合の費用相場・期間

業者別の修理費用相場(手のひら程度の傷)と修理期間は以下の通りです。

なお、キズのサイズや状態によって金額が異なりますので、事前に見積もりを取って確認するようにしましょう。

業者費用相場修理期間
ディーラー15,000〜50,000円程度1週間〜10日
板金塗装業者10,000〜40,000円程度半日〜1日
カー用品店・ガソリンスタンド10,000〜30,000円程度数時間〜1日

線キズの修理に失敗したくないならプロへの依頼がおすすめ

線キズは自分でDIY修理も可能ですが、今まで車の修理をしたことがない人は、プロに修理を依頼することをおすすめします。

一見簡単そうに見えても、失敗すると線キズがさらに目立ってしまう可能性も考えられます。

失敗した後にプロへ依頼することも可能ですが、状態が悪化していることにより、状態が悪化したぶん費用が嵩むため、慣れない方や少しでも不安があれば、プロへの依頼がおすすめです。

ENEOSウイングは「安い」「キレイ」「早い」の3つを実現した修理を提供

ENEOSウイングでは、妥協のない技術の鍛錬と高度な設備・機材で「安い」「キレイ」「早い」を実現しています。

美観を左右する塗装では、技術者の長年の経験と知識に加え、高性能の測定器や調色機を用いることで、難しい色の調色も素早く確実に行っています。

また、超速乾性の塗料の使用や自社工場保有によって、修理時間を大幅に短縮しているほか、中間マージンが発生せず、リーズナブルな価格を実現しています。

線キズの状態によって異なりますが、5cm以下の線キズであれば8,800円〜となっています。

見積もりのみでも承っております。まずは、お気軽にお近くのENEOSウイングへご相談ください。

線キズを防ぐためにできること

どんなに注意していても、線キズを完全に防ぐことは難しいと言えますが、以下のポイントを押さえることで予防することはできます。

  • 未舗装の道路は避ける
  • 車間距離を十分空けて走行する
  • 洗車は事前に水洗いをする

また、車にガラスコーティングを施すことで、塗装面に直接キズがつくことを防ぐこともできます。

車の線キズに関するよくある質問

車の線キズについて、よくある質問とその回答をまとめました。

車の線キズを消すにはどうしたらいいですか?

線キズを自分で修理する場合は、浅く薄いものであれば「コンパウンド」や「タッチペン」での修理がおすすめです。

自分で修理するのに少しでも不安があれば、業者へ相談しましょう。

車の線キズの修理期間はどれくらいですか?

線キズの修理期間は、キズの状態やサイズ、店舗の混雑状況によっても異なりますが、10cm以内のキズであれば数時間〜半日、長くても1日〜2日程度で完了するでしょう。

急ぎの修理の場合は、事前に店舗にその旨を相談することで融通してもらえる可能性もあります。

コンパウンドの白い跡はどうやって取ればいいですか?

表面に残ったコンパウンドが乾燥して白くなります。

水性コンパウンドを使用した場合は水をかけ、油性コンパウンドを使用した場合はシリコンオフを使いながらブラシなどで掻き出しましょう。

まとめ

線キズとは、引っかきキズのような線状についたキズのことを指します。

ごく小さな線キズであっても、傷口から水分が入り込むことによりサビが発生するリスクを伴うため、線キズがついた場合は早めの修理が大切となります。

線キズの修理はDIY修理でも可能なケースもありますが、仕上がりや失敗のリスクを考えると、無理せずプロへの依頼がおすすめです。

ENEOSウイングでは、線キズの修理も承っており、「安い」「キレイ」「早い」の3つを実現した修理を提供しています。

万が一愛車に線キズができた際は、お気軽にお近くのENEOSウイングへご相談ください。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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