車にできた浅い擦り傷は、市販の「傷消しスプレー」の使用で目立たなくさせることが可能です。
今回は傷消しスプレーで消せる傷の特徴やメリット・デメリット、スプレーを使った修理のやり方などを徹底解説いたします。
傷を自分で直すか業者に依頼するか迷っている方にも有益な情報となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
傷消しスプレーの効果と適用可能な傷の種類
傷消しスプレーとは、塗料をスプレー缶で吹き付けて傷を目立たなくさせるアイテムです。
そのため、傷を消すことができるわけではありませんので、注意しましょう
傷消しスプレーによる補修が効果的な傷の特徴は、以下の通りです。
- クリア層(塗装の最上層)のみダメージを受けた傷
- 範囲の広い傷
一方で、下地が見えるほど深い傷やへこみなどを消す効果には期待できません。
傷消しスプレーを使った修理のメリット・デメリット
傷消しスプレーによる補修は、メリットもデメリットも存在します。
それぞれを理解しておき、傷消しスプレーを使うべきかどうか判断しましょう。
メリット
傷消しスプレーのメリットは、広い範囲に塗料を均等に塗布できることです。
微妙な力加減の差で凹凸が生じることもなく、重ねて吹き付ければ初心者でも自然な仕上がりとなります。
また、カー用品店・ホームセンター・ネットショップなどで簡単かつ安価に購入できる点もメリットです。
デメリット
傷消しスプレーはただ吹き付けるだけでなく、事前の下地処理が必要なため手間がかかるというデメリットがあります。
また、均等に塗布しやすいとはいえやり方を誤ると「塗りムラ」や「液だれ」などのトラブルにつながったり、車体に合わないカラーを選んでしまい補修箇所が目立ったりするリスクも伴います。
使い方が簡単に思えて高度なテクニックを要するアイテムであるため、注意が必要です。
傷消しスプレーを使った修理手順
傷消しスプレーを使用する前に知っておきたい、選び方・修理手順・修理後のケア方法について解説いたします。
傷消しスプレーの選び方
車の傷消しスプレーを選ぶ際、事前に愛車のカラーナンバーを確認しておきましょう。
傷消しスプレーには様々な種類があり、それぞれ使用に適したボディカラーが異なるからです。
車のカラーナンバーは、運転席や助手席のドア・フロアマットの下・エンジンルームなどにある型式表示プレートに記載されています。
このカラーナンバーを参考に、傷消しスプレーを購入しましょう。
自己修復の手順と注意点
傷消しスプレーを使った修理の手順は、以下の通りです。
傷消しスプレーは他の傷消し剤よりも定着しにくいため、丁寧な下地処理が重要です。
脱脂や下地用塗料は必ず使い、傷消しスプレーは薄く重ね塗りするイメージで塗布しましょう。
修復後のメンテナンスとケア
傷消しスプレーで吹き付けた塗料は、完全に乾燥するまで1週間程度の期間を要します。
完全に乾いていない間に雨や結露で水気に晒されると、塗料が剥がれてしまうため注意しましょう。
また、塗料を落としにくくするために仕上げとしてクリアスプレーを吹き付けるのもおすすめです。
傷消しスプレーを塗布してから1日放置し、脱脂してからクリアスプレーを吹き付けて完全乾燥を待ちましょう。
傷消しスプレーの傷補修は難易度が高い
傷消しスプレーは、少しのミスで状態が大きく悪化するリスクを伴うため初心者には不向きなアイテムです。
ここでは、傷消しスプレーを使用した場合によく見受けられる失敗の例と対処法をご紹介いたします。
傷消しスプレーでの傷補修の失敗事例
傷消しスプレーで良く見受けられる失敗事例は、以下の通りです。
- 同じカラーナンバーでも微妙な色の違いで補修跡が浮いて見える
- 下地処理が不十分で塗料が剥がれた
- スプレーを一度に吹き付けすぎて液だれした
- ホコリなどの異物が混ざって「ゆず肌」になった
傷消しスプレーによる修理に失敗した場合は、塗料を剥がして下地を整え再び修理する必要があります。
失敗した場合の対処法
元のボディカラーとスプレーの塗料で微妙な色の違いが生じた場合は、ぼかし剤を塗布しましょう。
塗布した箇所と周囲の色味がなじみ、浮いて見えにくくなります。
塗料が剥離した場合は再度その部分を研磨し、丁寧に下地処理を行い再塗装しましょう。
液だれやゆず肌で塗装面の見た目が悪くなったら、有機溶剤を使用して塗料を除去します。
そのうえで下地処理と再塗装を行うと良いでしょう。
確実にキレイに修復するなら業者への依頼が賢明
傷消しスプレーによる修理はキレイに仕上げることが難しく、プロではない方だと失敗に終わる可能性が高いです。
また、先述した対処法を実践しても次はキレイに仕上がる保証はありません。
そのため、車の傷を確実にキレイに消すのであれば最初から業者へ依頼した方が賢明と言えます。
業者に依頼する場合のメリット・デメリット
業者に傷の修理を依頼すると、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- DIY修理よりも仕上がりの質が格段に高い
- 専門的な知識と機材で傷の状態に最適な修理をしてくれる
デメリット
- DIY修理よりも費用が高くなる
- 依頼先によっては待ち時間が発生する
メリットをどれだけ享受でき、どんなデメリットの影響が出るのかは依頼先によって変わります。
そのため、依頼先を探す際は複数の店舗を比較することが大切です。
小さな傷から大きな傷まで対応!傷消しはENEOSウイングへお任せを
車の傷をスプレーで対処できるか不安な方、傷消しスプレーによる修理で失敗してしまった方は、ENEOSウイングの板金塗装サービスをご利用ください。
全国のSSで板金塗装を承っているENEOSウイングは、「カーコンビニ倶楽部」や「ピッカーズ」の修理メニューを取り扱っております。
いずれの店舗も熟練のプロが在籍しており、各サービスの独自工法を駆使した安い・早い・キレイな修理が可能です。
以下は、ENEOSウイングで行った修理事例の一部です。
できるだけコストを抑えつつ、キレイな仕上がりをお求めのお客様はENEOSウイングにぜひお任せください。
傷修復の費用
車の傷修理にかかる費用は、傷の度合い・損傷箇所・依頼先などによって変わります。
なお、浅い傷であれば15,000円~50,000円程度で修理可能な場合が多いです。
ENEOSウイングでは、国産車・5cm以下の線傷や擦り傷であれば8,000円台からの修理も可能です。
お見積もりは無料かつ迅速にご提示いたしますので、お近くのENEOSウイングへお気軽にご相談ください。
傷消しスプレーを使った傷修理に関するよくある質問
最後に、傷消しスプレーを使った傷修理に関してよくある質問を回答と一緒にまとめました。
塗装ムラが出てしまった場合の修復方法はありますか?
傷消しスプレーで塗装ムラが出た場合、有機溶剤などで塗料を剥がしてから再塗装を行うという方法があります。
ただし、スプレーは本来塗料の微調整ができず塗りムラが出やすいアイテムです。
塗りムラを避けたい方やすでに出てしまった方は無理に自分で対処せず、プロへの相談をおすすめします。
傷が深い場合でも傷消しスプレーで修復できますか?
傷消しスプレーが対応している傷は、塗装面の最上部にあたる「クリア層」のダメージのみです。
下地層が見えるほどの深い傷やへこみは傷消しスプレーで修復できないため、プロに修理を依頼しましょう。
黒い車の傷はどうやって消せますか?
傷消しスプレーの中には、黒いボディカラーに対応した製品もあります。
カラーナンバーに適合するものであれば、黒い車にできた浅い傷も傷消しスプレーで消すことができます。
なお、確実にキレイに傷を消すのであればプロへの修理依頼がおすすめです。
まとめ
車の傷消しスプレーは、広範囲にできた浅い傷をDIY修理で消す際に役立つアイテムです。
簡単に購入できるうえに、業者による修理と比べてコストを抑えることができます。
ただし傷消しスプレーの使用は難易度が高く、塗りムラ・液だれ・ゆず肌といったトラブルが起こりやすいことも事実です。
確実にキレイに直したい一方で出費が気になる方は、独自工法・万全の設備・熟練のプロによる技術力で安く高品質な修理を実現するENEOSウイングにお任せください。
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