バンパーは、数ある車のパーツの中でも傷がつきやすいもののひとつといえます。
走行中の飛び石で知らないうちに傷ついていたり、軽く縁石にこすっただけでも想像以上のへこみ傷ができていたりすることも珍しくありません。
この記事では、ガリ傷をはじめとするバンパーの傷を自分で修理する方法や、業者に依頼する判断基準などについて解説します。
バンパーをDIY修理するなら知っておきたい塗装の知識

バンパーなど車のボディパーツに施された塗装は、大きく分けて上から「クリア層」「カラー層」「下地層」の3層構造になっています。
傷がついた際、どの層にまでダメージを受けているのかによって適切な修理方法は異なります。
正しくDIY修理を行うためにも、傷の種類ごとにどの程度の深さ・ダメージなのかを理解しておきましょう。
クリア層
クリア層は、塗装の一番上にある透明な膜のことで、カラー層を守りツヤを出す役割があります。
洗車のスポンジやブラシ・植物の枝葉・空気中の砂ボコリなどが擦れることで、表面のクリア層だけに細かい傷がつくことはよくあります。
クリア層にとどまっている浅く小さい傷であれば、DIY補修の難易度は比較的低めであるため、コンパウンドを使用して自分で直せるケースもあります。
カラー層

カラー層とは、クリア層の下にある塗装の部分です。
傷部分に爪を滑らしたときに引っかかりを感じる場合、その傷はクリア層を超えカラー層に達している可能性が高いといえるでしょう。
カラー層に達している傷の場合、クリア層よりも作業難易度があがります。
DIY補修に慣れていないのであれば、プロに任せるほうが安心でしょう。
下地層

下地層は、塗装の土台となる層で、ボディを錆から守る役割があります。
傷が下地層を超えて金属部分まで達している場合、サビが発生する可能性があります。
小さな傷で見た目には問題がなさそうでも、塗装の内部でサビが進行しているケースもあるため注意が必要です。
特に金属部分まで傷が及んでいる場合は、DIYで完全に補修することが難しいケースも少なくありません。
なお、近年のバンパーは樹脂製が主流のため、バンパー自体がサビるリスクは低いとされています。
ただし、内部の金属部品や固定部分にダメージが及んでいる場合は注意が必要です。
バンパーについた傷の放置はNG

バンパーの傷を放置しないほうがよい主な理由は、以下の通りです。
査定額に影響する恐れがある
バンパーに限ったことではありませんが、車の傷を放置していると、売却時にマイナス査定となり、査定額が下がる可能性があります。
将来的に車を売却する可能性がある場合は、傷をそのままにせず、早めに修理しておくほうがリセールバリューを維持しやすいでしょう。
先進安全技術の誤作動のリスク
自動ブレーキや運転補助システムを搭載した車は、バンパーの内側に多くのセンサー、カメラ、レーダーが配置されています。
ぶつかった衝撃でこれらが数ミリずれるだけで、システムが正常に作動しなくなる恐れがあります。
そのため、ぶつけた際はこれらをチェック・微調整する「エーミング作業」が必要です。
万が一のときに安全装置が機能しないリスクを防ぐためにも、バンパーの傷は放置せず、資格を要するエーミング作業に対応した業者へ相談しましょう。
自分でバンパーの傷をDIY修理するメリット・デメリット

ここでは、バンパーについた傷をDIY修理するメリット・デメリットについて紹介します。
どちらも理解したうえで、DIY修理はご自身に合った手段なのかどうかを判断しましょう。
自分で修理するメリット
バンパーの傷をDIY修理する最大のメリットは、「修理費用が安く済む」という点です。
業者に依頼する場合と比べ、自分で修理すれば必要な道具を買いそろえる費用だけで済むため、傷の修理から塗装までおこなっても、1万〜2万円程度に収まるケースもあります。
修理に必要な道具は、通販サイトやカーショップなどで手軽に揃えることができます。
また、わざわざ修理業者へ車を持ち込む手間や時間を省ける点もメリットです。
自分で修理するデメリット
DIY修理は、慣れていない初心者の方にとっては、想像以上に手間と時間がかかります。
市販の道具だけでプロのようにきれいな状態へ仕上げることは難しく、基本的には「傷を目立たなくする」程度の補修になるケースがほとんどです。
また、作業には車を停められるスペースが必要になるほか、塗料の臭いも発生するため、できればガレージのような環境で行うことが理想です。
もし作業に失敗してしまうと、かえって状態を悪化させてしまうこともあります。
その結果、最終的に業者へ修理を依頼することになり、当初よりも費用が高くなってしまう可能性があるため注意が必要です。

自分でDIY修理する場合の費用

DIY修理に必要な道具は、耐水ペーパー、タッチペン・コンパウンド・マスキングテープなどです。
すべてそろえても1万~2万円程度で準備できるでしょう。
失敗すると費用が高くつくケースも
DIYで修理が成功すれば費用を抑えられますが、失敗すると結局業者に再依頼が必要になり、かえって費用が高くなる場合があります。
また、修理の知識がない方や仕上がりに不安がある方は、無理に自分で行わず、最初からプロに相談するのがおすすめです。
自分でDIY修理できるバンパー傷の判断基準

実際にバンパーについた傷が、自分でDIY修理できる軽度なものか、それともプロに任せるべき重度なものかは、以下の基準から判断できます。
傷の深さと範囲
塗装の一番上にあるクリア層のみがダメージを受けているような浅く小さな傷であれば、DIY修理でも対応しやすいでしょう。
しかし、傷が深くて塗装の下地層や金属部分が見えてしまっている場合や、傷の範囲が大きな場合は、自分で修理しようとすると失敗するリスクが高くなります。
状態を悪化させてしまう恐れもあるため、業者への依頼がおすすめです。
えぐれ・へこみの有無
バンパーに深い「えぐれ傷」や「へこみ」がある場合は、ただ塗るだけでなく、研磨したりパテを塗ったりと多くの工程が必要になり、作業難易度が非常に高くなります。
各工程で高度な技術力や経験が求められるため、DIYでプロと同等のきれいな仕上がりに持っていくのは困難です。無理をせずプロに任せるのが安心です。
割れや欠損の有無
バンパーに大きなひび割れができていたり、パーツの一部が欠けてしまったり、穴が開いてしまっているような重度の損傷は、DIYでの対応はできません。
こうしたケースでは、修理ではなくバンパー自体のパーツ交換が必要となることも多いため、はじめから板金修理のプロに相談しましょう。
自分でバンパーの傷をDIY修理する方法(直し方)

ここでは、バンパーにできた傷をDIY修理する際に必要な道具や手順を解説します。
準備するもの
浅い傷のDIY修理に使う主な道具は以下の通りです。
- 耐水ペーパー
- マスキングテープ
- コンパウンド(粗目・細目・極細・仕上げ用)
- タッチペン(※小さな点傷の場合)
など
※下地が見える・へこんでいる・割れているなどの深い傷は、DIYでは難しいため、業者への依頼を推奨します。
コンパウンドで浅い擦り傷を修理する方法

コンパウンドの粒子の粗さは様々ですが、工程を進めるごとに細かな粒子のコンパウンドを使うことでツヤが出て仕上がりが良くなります。
タッチペンで小さな点傷を補修する方法
爪で傷を触ったときに引っかかる程度の傷であれば、タッチアップペンを使って傷のデコボコを埋めて補修します。
深い傷やきれいな仕上がりを求めるなら業者への依頼が賢明

DIYは費用を抑えられるメリットがありますが、対応できるのは浅い擦り傷など軽いダメージに限られます。
深い傷やえぐれ傷、色合わせが必要な補修は難易度が高く、仕上がりや耐久性の面でもプロの技術には及びません。
傷を元の状態に近づけたい場合や、広範囲の損傷がある場合は、最初から業者へ依頼するほうが確実で安心です。
業者へバンパー修理を依頼した場合の費用相場

業者にバンパー修理を依頼した場合の費用は、傷の大きさや依頼先などによって変わります。
例えば、ENEOSウイングの板金修理では、バンパーのえぐれ傷の場合〜10cm以下で22,880円〜、〜20cm以下で30,800円〜です。
※期間によっては店頭価格と乖離する場合があります。詳しくはご利用の店舗までお問い合わせください。
費用だけでなくサービス内容や質も業者によって変わるため、事前に見積もりを取って確認すると良いでしょう。

バンパーの修理費用を安く抑えるコツ

バンパーの修理は、いくつかの工夫により費用の総額を安く抑えることが可能です。
お得にバンパーを修理するなら、以下2つのポイントを意識して業者を利用しましょう。
複数の業者で見積もりを比較する
バンパー修理の価格設定や基本料金は、依頼する業者(ディーラー、板金塗装店、カー用品店など)によって大きく異なります。
そのため、最初から一つの業者に決めてしまうのではなく、複数の業者から見積もりを出してもらい、費用をしっかりと比較検討することが大切です。
価格面に納得できる業者を選ぶことで、修理費用を抑えられます。
新品パーツだけでなく「リビルトパーツ」を検討する
バンパーの損傷が激しく、修理ではなく交換が必要になってしまった場合は、純正の新品パーツだけでなく、「中古パーツ」や「リビルトパーツ(再生部品)」の利用を検討するのも有効な手段です。
これらは新品のパーツに比べて価格が安い傾向にあります。パーツ自体の費用を抑えることができるため、結果として交換にかかる総額を安く抑えることにつながります。
バンパー修理費用に保険を利用する場合の注意点

バンパーの傷の修理費用を抑えるために、車両保険の使用を検討することもあるかもしれません。
ただし、バンパーの傷修理に車両保険を使う場合、以下の点に注意が必要です。
- 「エコノミー型」だと補償が適用されない場合がある
- 車両保険を使うと翌年から保険料が高くなる
車両保険の中でも、「エコノミー型」は補償適用範囲が限られており、自損事故や当て逃げなどによる傷の修理には使えないことがあります。
また、車両保険を使えたとしても、等級ダウンにより翌年から保険料が高くなります。
少額の修理で済む損傷に車両保険を使うと、かえって損をする可能性もあるため、よく考えて使用を検討しましょう。
バンパーの傷修理を依頼できる主な業者

バンパーの傷修理を依頼できる主な業者は、ディーラー・板金塗装業者・カー用品店・ガソリンスタンドの4つです。
ディーラー
ディーラーはそのメーカーの車の特徴に精通しており、メーカーの基準をクリアした一定の技術力があるため、安心感や信頼性が高いのがメリットといえます。
ただし、修理に時間がかかることがあるほか、費用は比較的高めになる傾向があります。
板金塗装業者
板金塗装業者は熟練のスタッフがいるなど技術力が比較的高い傾向があります。
傷のレベルも問わず受け付けてくれるケースが多く、費用相場はディーラーよりも安めです。
ただし、工場によって技術力や仕上がりに差がある可能性があるため、依頼先は慎重に選ぶことが大切です。
カー用品店・ガソリンスタンド
カー用品店やガソリンスタンドは、普段利用している店舗で気軽に依頼できる点が魅力です。
ただし、すべての店舗がバンパーの修理に対応しているわけではありません。
また、修理対応がある場合でも程度によっては受け付け不可のケースもあります。
バンパーの傷やへこみを直すならENEOSウイングへ

バンパーの修理に関してお悩みの方は、ぜひENEOSウイングにご相談ください。
迅速・丁寧な修理を全国で対応
ENEOSウイングでは、板金修理サービスを全国規模で展開しています。
徹底的に無駄を省いた独自の工法で、スピーディーかつ丁寧な仕上がりを実現していることが特徴です。
小さな擦り傷から大きなへこみまで幅広く対応可能となっていますので、安心してお任せください。
自社工場保有で一定以上の品質を保持
ENEOSウイングでは、経験と技術力のあるスタッフが対応し、店舗ごとに品質のばらつきが出にくいよう体制づくりに努めています。
傷の状態や作業内容に応じて、最適な方法をご提案いたしますので、安心してご相談ください。
また、店舗によっては自社工場を保有しており、受付から施工まで一貫して対応できる体制を整えています。
作業内容や進行状況を把握しやすく、品質管理にも配慮した対応が可能です。
お見積もり無料!
ENEOSウイングでは、お車を修理する前に必ず見積もりを実施しております。
損傷の状態をプロ目線で的確に判断し、適切な修理方法を判断したうえで迅速に費用を提示させていただきます。
ご相談からお見積もりまでは無料で、お見積もり後にすぐに依頼しなくても問題ありません。
まずは費用感だけ確認したいという方も、お気軽にご相談ください。
バンパーの傷修理に関するよくある質問

最後に、バンパーの傷修理に関してよくある質問を回答と一緒にまとめました。
バンパー修理には何日かかりますか?
DIYでバンパーの傷を修理する場合、浅い擦り傷や小さなキズ程度であれば、慣れている方なら数時間程度で完了します。
一方、傷が深い・へこみがある・パテ成形が必要な場合は、パテの乾燥時間も含めて一週間〜10日程度ほどかかることが一般的です。
バンパーが割れた場合の応急処置はどのようにすればいいですか?
バンパーが割れたり外れかかっている場合は、走行中に脱落しないよう、養生テープなどで応急的に固定しましょう。
ただし、損傷が大きく固定が難しい場合や、安全に走行できないと感じる場合は、無理に運転せずロードサービスを利用することが大切です。
まとめ
バンパーの傷が、塗装の一番上のクリア層だけにとどまっている場合は、比較的簡単にDIYで修理できるケースが多いです。
一方、カラー層まで達するの深い傷やへこみ、ひび割れなどは、DIYでも不可能ではありませんが、仕上がりが悪くなったり再発したりするリスクが高くなります。
確実にきれいに直したい場合は、業者に依頼することをおすすめします。
修理を依頼できる業者の種類は様々ですが、仕上がりの美しさと安心感を重視するなら、ENEOSウイングにおまかせください。


コメント