車のえくぼは自分で修理できる?修理方法から業者へ依頼した場合の費用相場まで

いつの間にかできていることも多い、車の「えくぼ」。

ごく小さな損傷に見えますが修理の難易度は高く、確実にキレイに直すならコツを押さえる必要があります。

今回は車にできたえくぼは自分で修理できるのか?という点を中心に、修理方法や業者に依頼した場合の費用相場などについても解説いたします。

目次

車のえくぼとは?

車における「えくぼ」とはボディにできた小さいへこみを指す言葉で、人の頬にできるえくぼになぞらえた通称です。

えくぼはボディに何らかの衝撃が加わることでできる損傷ですが、原因は多岐にわたります。

車内では感じられないほどの軽い衝撃でもえくぼができることも多く、すぐには気が付けない場合も珍しくありません。

えくぼができる原因とは

えくぼができる原因として代表的なケースは、以下の通りです。

飛び石

飛び石とは、走行中のタイヤに巻き上げられた小石が車のボディに当たってしまうトラブルです。

小さな石でもかなりの威力があり、当たればボンネットやバンパーなどが簡単にへこんでしまいます。

特に高速道路での走行時や大型車の後方で走行していると飛び石被害に逢いやすくなるため、注意しましょう。

雪・ひょう

数ある自然現象の中でも、雪やひょう(雹)はえくぼができる原因になります。

積雪地帯で車を使うと、屋根や樹木の上などから落下してきた雪の重みと衝撃でえくぼができる場合があります。

また、上空から降ってくるひょうは粒の大きさにかかわらず一定以上の威力があり、屋外に車を出したままだとえくぼが多数ついてしまうケースも珍しくありません。

飛来物

台風や強風が発生している日に屋外での駐車や走行をしていると、風に飛ばされた枝や固いゴミなどが車に当たってえくぼができることがあります。

どの方向から何が飛んでくるか分からず、避けることも難しいため予防が難しいケースです。

また、風がない日でも車の近くで遊んでいた子供が投げたボールに当たってえくぼができる場合もあります。

車にできたえくぼを自分で修理する方法(DIY)

えくぼの修理にかかる費用を節約するため、DIY修理を検討する方もいることでしょう。

しかし、同じ「えくぼ」とされるへこみでも自分で修理できる場合と不可能な場合があります。

ここでは、DIYで修理可能なえくぼの例や具体的な修理方法について解説いたします。

自分で修理できるえくぼの状態とは

車のえくぼ傷

一口にえくぼと言っても、衝撃がどう加わるかによって損傷度合いは変わります。

目安として、以下のような損傷度合いであればDIY修理できる可能性があります。

  • 大きさが10cm以下
  • 塗装剥がれやひび割れがない
  • 板金が可能な素材が使われている

基本的に、DIYでも対処できるのは「傷のない小さなえくぼ」と覚えておきましょう。

ただし小さなえくぼでも、アルミなど柔らかい素材が使われているボディはえくぼの修復そのものが非常に難しいため、無理に手を加えず業者に相談するべきです。

自分で修理する際の手順

自分でえくぼを修理する手段としては、ドライヤー・吸盤・板金ハンマーを使った3通りの方法があります。

以下より、それぞれの作業手順を解説いたします。

ドライヤー(ヒートガン)を使って修理する方法

ドライヤーやヒートガンが発する熱風を利用し、えくぼができた箇所の形状を修復する方法です。

この修理方法では、以下の道具が必要になります。

  • ドライヤーまたはヒートガン
  • 冷却スプレー
  • 軍手
  • きれいな布

必要な道具を用意したら、以下の手順で修理を行います。

STEP
へこんでいる部分の汚れを布で拭き取る
STEP
へこんだ部分にドライヤーまたはヒートガンの熱風を当てる
STEP
温めた箇所に冷却スプレーを吹き付ける
STEP
2~3を形状が元通りになるまで数回繰り返す

この方法では、「温めた直後に急速に冷やすこと」が重要です。

1度で直るとは限らないため、根気よく温めと冷却を繰り返しましょう。

吸盤を使って修理する方法

車のえくぼ修理における吸盤とは、「バキュームリフター」と呼ばれるへこみ修理専用のアイテムです。

ホームセンターやカー用品店などで販売されており、簡単に入手することができます。

吸盤でえくぼを修理する際に必要な道具は、以下の通りです。

  • 吸盤(バキュームリフター)
  • ドライヤーまたはヒートガン
  • 冷却スプレー
  • きれいな布

必要な道具を用意したら、以下の手順で修理を行います。

STEP
へこんでいる部分の汚れを布で拭き取る
STEP
へこんだ部分にドライヤーまたはヒートガンの熱風を当てる
STEP
温めた箇所に吸盤を密着させて引っ張る
STEP
2~3を形状が元通りになるまで数回繰り返す
STEP
冷却スプレーで冷やす

へこみ修理用の吸盤は様々な種類が展開されており、えくぼのサイズに合ったものを選ぶ必要があります。

サイズが合わない吸盤を使うとうまく直すことができないため、事前にえくぼの大きさを測っておきましょう。

板金ハンマーを使って修理する方法

板金ハンマーは一般的なハンマーよりも柔らかい素材がヘッドに使われており、へこみ修理に適した道具です。

えくぼができた箇所の裏側にスペースが空いている場合は、板金ハンマーを使って修理することもできます。

板金ハンマーを使った修理に必要な道具は、以下の通りです。

  • 板金ハンマー
  • ドライヤーまたはヒートガン
  • きれいな布

必要な道具を揃えたら、以下の手順で修理を行います。

STEP
へこんでいる部分の汚れを布で拭き取る
STEP
へこんだ部分にドライヤーまたはヒートガンの熱風を当てる
STEP
へこんでいる部分の裏側からハンマーで叩き、少しずつ形状を戻していく

板金ハンマーも製品によって様々な特徴がありますが、使いやすさと安全性を重視するならアルミ製のハンマーがおすすめです。

アルミ製のハンマーは軽量で、叩いている箇所に余分な力が入らず状態が悪化するリスクも比較的低くなります。

えくぼのDIY修理における注意点・リスク

車のえくぼをDIY修理するにあたって、いくつか注意するべき点があります。

DIY修理は業者に依頼するよりも費用が抑えられる反面、修理に慣れていない人が無理に実施すると状態が悪化する恐れがあります。

例えばへこんだ箇所を温める際に熱を加えすぎて塗装を傷めたり、板金ハンマーで強く叩いた表紙にへこんだ箇所に穴を空けてしまったりといったトラブルはよく起こります。

確実に失敗せずえくぼを直したいのであれば無理にDIYで対処せず、板金修理の専門家への相談がおすすめです。

えくぼの修理は難易度が高い!仕上がり重視なら業者への依頼を

えくぼは小さなへこみに見えても「ボディの変形」であり、表面的な傷を直す場合よりも修理の難易度は高いです。

万が一DIY修理で失敗した場合、改めて直すべく業者に依頼をすると本来必要な費用よりも高い工賃を伴う修理が必要となり、結果的に損をしてしまいます。

最初から確実にキレイに直し、後から追加の費用がかかるリスクを回避するなら業者への依頼がおすすめです。

えくぼの修理をできる業者

車にできたえくぼの修理を依頼できる業者としては、以下の4つが挙げられます。

  • ディーラー
  • 板金塗装業者
  • カー用品店
  • ガソリンスタンド

同じえくぼの修理でも、業者によって工賃の相場や対応可能な損傷度合いは異なります。

あらかじめ損傷の状態を見てもらったうえで、見積もりを取って比較検討することが大切です。

業者へえくぼの修理を依頼した場合の修理費用相場

えくぼ(へこみ)の修理にかかる費用の相場は、以下の通りです。

ディーラー板金塗装業者カー用品店ガソリンスタンド
※ENEOSウイングの場合
10cm以内のえくぼ60,000円~25,000円~40,000円~18,000円~
10~20cm以内のえくぼ70,000円~30,000円~50,000円~23,000円~
20cmを超えるえくぼ80,000円~40,000円~60,000円~29,000円~

なお、えくぼの大きさや業者だけでなく、バンパー・ボンネット・ドアなどパーツによって修理費用が変わることもあります。

車にできたえくぼの修理費を抑えるためのポイント

業者に修理を依頼すると数万円以上の費用がかかるため、できるだけ安く抑えられないだろうかと考える方は多いことでしょう。

費用を抑えながら修理を依頼するには、以下のコツを押さえることが大切です。

早めに修理に出す

えくぼは何かがぶつかった衝撃でできる場合がほとんどであり、その衝撃で塗装剥がれが併発していることも多いです。

塗装が剥がれていると、そこから水分や汚れが内部に進入して錆を発生させます。

放置すれば錆が徐々に広がっていき、より高度かつ高い費用を伴う修理が必要な状態にまで発展します。

このようなリスクを回避するためにも、えくぼができたら速やかに業者へ相談することが大切です。

相見積もりを取る

損傷箇所・大きさ・度合いが同じえくぼでも、依頼先によって費用総額は変わります。

先述した相場を見ても分かる通り、業者の種類によっては修理費用に数万円の差が生じる可能性もあります。

価格面とサービス面のどちらも納得できる業者を見つけるためにも、複数の業者で見積もりを取って比較検討しましょう。

キャンペーンなどを利用する

カー用品店やガソリンスタンドなどに多いケースですが、業者によっては特定の期間中または条件を満たすことで工賃が割引されるキャンペーンを行っている場合があります。

例えばENEOSウイングでは、Web予約により板金修理工賃をお得な価格でご利用いただけるサービスを実施しています。

よりお得に板金修理を依頼できる業者を探すなら、キャンペーンの有無にも注目して選ぶと良いでしょう。

車のえくぼ修理ならキレイ・早いのENEOSウイングへ!

全国300店舗以上展開するENEOSウイングでは、車のえくぼ修理も承っております。

ENEOSウイングでは、「ピッカーズ」や「カーコンビニ倶楽部」の修理メニューをご用意しており、どちらも独自工法により「早い・安い・キレイ」を兼ね備えた修理となっています。

また、自社工場保有により、中間マージンや工場への運搬に伴う期間も不要なため、リーズナブルな価格とスピーディーな修理を実現しています。

各リペア工場には、高い技術力を持つ熟練のスタッフが揃っておりますので、安心してお任せください。

確かな知識と丁寧な作業で新車に近い輝きを取り戻すお手伝いをいたしますので、車のえくぼにお困りの際は、お気軽にENEOSウイングへご相談ください。

車のえくぼ修理に関するよくある質問

最後に、車のえくぼ修理に関してよくある質問を回答と一緒にまとめました。

えくぼの修理に保険を使うことができますか?

えくぼができる原因によっては、車両保険を使うことができます。

車両保険には「一般型」と「エコノミー型」がありますが、一般型なら他車との事故から自損事故まで幅広く補償範囲に含まれます。

一方でエコノミー型の場合、自損事故や当て逃げによる損傷の修理には使えない場合があるため注意が必要です。

車にできたえくぼを放置するとどうなりますか?

えくぼと併せて塗装剥がれも生じている場合、放置すると塗装の内部に錆が発生して時間の経過と共に広がっていきます。

錆が広がった状態で修理するとより高い費用が必要になるため、えくぼができたら迅速に修理することが大切です。

車にえくぼができましたが気にしなくてもいいですか?

えくぼを修理しないと状態の悪化につながる恐れがある他、小さなえくぼでも第三者から見れば目立つため見栄えが悪くなります。

大きさによっては、将来的に車を売却した際の査定額に影響が及ぶ可能性もあるため、軽視せず修理することをおすすめします。

車のえくぼ(へこみ)修理には何日かかりますか?

手のひらサイズに収まるサイズのえくぼであれば、修理を依頼した当日中~1日で完了する場合が多いです。

複数個所にできている場合は、修理に3日以上かかることもあります。

まとめ

車にできるえくぼとは、飛び石・自然現象・飛来物などが原因でボディにできる小さなへこみのことです。

一見大したことがない損傷に思えても、放置すれば錆の発生など状態が悪化する恐れがあるため、早めの修理が必要です。

損傷度合いによってはDIY修理も不可能ではありませんが、それに伴うリスクを考えると確実にきれいな状態へ直してくれる業者への相談をおすすめします。

ENEOSウイングでは、全国各地の店舗にてへこみ修理も10,000円台からのご利用が可能です。

プロによる高品質な修理をお得に依頼したいとお考えの方は、ぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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