サイドステップについたガリ傷の修理代は?安く抑えるコツや傷の防止策など徹底解説

サイドステップの傷に対し、「修理費用の予想がつかない」「他のパーツより目立たないから直さなくても良い」などの理由から放置しようと考えてはいないでしょうか。

サイドステップの傷は小さくとも放置すると大きなデメリットにつながるため、早めの修理が大切です。

そこで今回は、サイドステップにできたガリ傷・ひび割れ・擦り傷の修理が必要な理由や費用相場、DIY修理のポイントなど徹底解説いたします。

目次

サイドステップとは

そもそもサイドステップとはどこにあり、どんな役割を持つパーツなのかはご存知でしょうか。

サイドステップはボディのサイド部分のドア下に位置するパーツで、「サイドスポイラー」や「サイドスカート」とも呼ばれます。

似たパーツでサイドシルもありますが、サイドシルは元から骨格に組み込まれているのに対し、サイドステップは後から装着できるエアロパーツの一種です。

サイドステップの役割

サイドステップの主な目的は、以下の2つがあります。

  • 横から侵入する気流をスムーズに受け流す
  • ドレスアップ

サイドステップを装着すると、横から車体の下へ気流が入り込まず後方へスムーズに送られます。

これにより、走行安定性の改善につながる点がメリットです。

また、車体の下端と地面の間の距離が縮まり、車高が低い車のような見た目に変えることができます。

サイドステップにつく傷の原因

サイドステップはドア下に位置するパーツであることから、以下のようなケースで傷がつくことが多いです。

乗り降り時の不注意

サイドステップは足を掛けることもできるため、乗り降りがしやすくなるというメリットもあります。

ただ足を掛けるだけなら目立った傷がつく可能性は低いですが、大きな荷物や固い荷物を強くぶつけるなどの不注意で傷やへこみがつくケースは多いです。

荷物を持ちながらの乗り降りでは、慌てずゆっくりと行動しましょう。

障害物や段差との接触

右折時・左折時や狭い路地の走行中などで、障害物・段差とサイドシルが接触してガリ傷や擦り傷がつくケースも多いです。

特に右折時・左折時はボディの下部への意識が薄れがちになるため、ミラーなどで安全確認することを心がけましょう。

縁石への擦り傷

サイドステップを装着すると、縁石と接触する可能性が高くなります。

縁石に近づいたり、乗り上げたりした際にサイドステップが接触して擦り傷となる場合があります。

縁石の正面から勢いよく乗り上げようとするとより接触しやすくなるため、斜めからタイヤを1つずつ乗せるイメージでゆっくりと乗り上げましょう。

サイドステップの損傷の種類

傷のつき方や接触時の勢いなどにもよりますが、サイドステップにつきがちな傷の種類としては以下の3つがあります。

ガリ傷

ガリ傷とは深い擦り傷や削り傷のことを指します。

走行中に障害物と接触したときにつきやすい傷で、多くの場合塗装が剥がれているため錆が発生しやすいことが特徴です。

修理の際は研磨が欠かせないためDIYでの対処は難しく、業者に相談する必要があります。

割れやひび

障害物や壁などに強くぶつけると、サイドステップが割れたりひびが入ったりすることもあります。

小さな割れやひびで、なおかつ材質に合う製品なら接着剤でも対処も可能です。

しかしサイドステップに用いられる素材にも様々な種類があり、それを見極めることは難しいため、自力での対処はおすすめできません。

また、大きな割れやひびが生じていると修理ではなく交換の必要性が出てきます。

縁石による擦り傷

縁石に接触した場合につきがちな傷が、擦り傷です。

接触の強さや角度によっては、ダメージが塗装最上部のクリア層に留まることもあれば塗装の下地まで届くほど深くなることもあります。

深さによってDIY修理の可否や最適な修理方法は変わるため、注意が必要です。

サイドステップにガリ傷がついたら早めの修理が鉄則

バンパーやボディパネルほど目立たない位置にあるサイドステップは、「多少のガリ傷なら放置しても大丈夫だろう」と考える方も多いのではないでしょうか。

結論から述べると、小さな傷でも放置はおすすめできません。

ボディパネルのようにサイドステップもサビ防止の硬化を持つ塗装が施されており、傷で塗装が剥がれるとそこから水分や異物が進入して内部にサビを発生させます。

そのまま放置すると損傷箇所以外にもサビが広がり、大規模かつ高額な費用を伴う修理を要する事態になりかねません。

損傷度合いと修理費用のどちらも最小限に済ませるため、サイドステップの傷は早めの修理が大切です。

サイドステップのガリ傷の修理ができる業者と修理代相場

サイドステップの傷を修理するにあたって知っておきたいポイントが、依頼できる業者と修理代の相場です。

修理ができる業者と特徴

サイドステップの傷を含め、車の傷やへこみは以下の業者で依頼することができます。

ディーラー

ディーラーは自社メーカーの車に熟知したスタッフが対応してくれるため、安定して良質なサービスを受けることができます。

サポート体制も手厚い点が魅力ですが、その分修理代は他の業者よりも高額な傾向にあります。

また、実際の作業は外部の工場へ委託しており車の運搬が必要なため、修理期間も長引く可能性に注意が必要です。

板金塗装業者

街の板金塗装工場は、ディーラーよりもリーズナブルな価格で修理が可能です。

ディーラーのように修理がマニュアル化されていないからこそ、費用や修理方法に関しての要望に対し柔軟に応えてくれます。

ただし、技術者のスキルや作業の品質は工場によって差があります。

初めて板金塗装業者に依頼する際は、慎重に依頼先を選ぶことが大切です。

カー用品店

街の至る所に位置する大手カー用品店でも、店舗によっては車の傷修理の依頼が可能です。

ディーラーや板金塗装業者よりも修理代が安い傾向にあり、気軽に依頼することができます。

デメリットとしては、小さな傷・へこみにしか対応していない場合が多く、大きな損傷の修理依頼は断られる可能性がある点です。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドも、カー用品店と同等の安さで車の傷を修理してくれます。

給油や洗車のついでに依頼ができるという、利便性の高さも魅力です。

対応可能な損傷の規模は店舗によって異なるため、大きな損傷を直したい場合は板金修理サービスに注力しているガソリンスタンドを探すことが大切です。

業者別の修理代相場

上記で挙げた業者へ依頼する場合にかかる、サイドステップの傷修理代の相場は以下の通りです。

業者修理代
ディーラー20,000~50,000円程度
板金塗装業者10,000~30,000円程度
カー用品店・ガソリンスタンド5,000~30,000円程度

修理代は依頼する業者だけでなく傷の範囲によっても変わり、大きくなるほど金額も高くなっていきます。

上記は10~20cm程度の傷がついた場合の修理代相場ですが、傷のつき方によって具体的な金額は異なるため、実際に業者に傷を見てもらうと良いでしょう。

大きいひび割れができている場合は交換になることも

サイドステップに大きなひび割れが生じている場合、単純な補修では解決できず部品交換となる可能性があります。

特に実際に手で触れてサイドステップがぐらつくほどの損傷は、安全性を考慮して交換が必要です。

小さな傷の修理に比べると交換は費用が高くなりやすいですが、損傷が大きな場合は無理に修理で済ませるよりも交換をした方がコストパフォーマンスが高くなることもあります。

サイドステップの修理代を安く抑えるためには?

サイドステップについた傷の修理は、高い場合で数万円もの費用がかかります。

しかし以下のポイントを押さえることで、相場よりも安い費用で修理ができる場合もあります。

相見積もりを取る

修理の依頼先は1社に絞らず、2~3社程度まで候補を見つけて相見積もりを取りましょう。

同じ種類の業者でも店舗によって修理代が変わることもあるため、見積もりを比較検討すればよりお得に依頼が可能な店舗を見つけやすくなります。

併せて見積もり内容に対する説明の分かりやすさにも注目すると、業者の信頼性もある程度測ることができます。

修理代が高額になる場合は車両保険を検討する

大規模な修理や交換で費用が高額になる場合、加入している車両保険の利用も検討すると良いでしょう。

車両保険は車同士の事故だけでなく、自損事故による損傷も補償範囲に含まれます。

ただし車両保険のタイプによって補償内容が変わること、車両保険を利用すると翌年から保険料が変わる点には注意が必要です。

サイドステップについたガリ傷をDIYで修理することはできる?

サイドステップを安く修理する手段としては、DIY修理も挙げることができます。

業者へ依頼するケースが一般的なサイドステップの傷修理ですが、DIYでの対処も可能なのでしょうか。

タッチペンなどの傷消しアイテムで目立たせなくすることは可能

カー用品店などに販売されているタッチペン・コンパウンド・スプレー塗料などのアイテムで、傷を目立たなくさせる程度の補修ならDIYでも可能です。

ただし市販の傷消しアイテムで対処可能な損傷は、塗装のクリア層だけがダメージを負っている状態です。

塗装が剥がれるほどの損傷は丁寧な下処理が必要となりますが、一般の方には難易度が高く失敗により見た目が悪化するリスクもあります。

目安として、「爪で撫でたときに引っかからない程度の傷ならDIY補修が可能」と覚えておきましょう。

傷消しアイテムで修理する場合のアイテムの選び方

市販の傷消しアイテムでも様々な形状の製品が販売されており、損傷の状態によって使うべきアイテムが異なります。

代表的な傷消しアイテムと、各アイテムの使用に適した損傷は以下の通りです。

傷消しアイテム損傷
タッチペンごく小さな範囲のガリ傷や擦り傷
コンパウンド浅い引っかき傷
スプレー広範囲の浅い傷

なお、コンパウンドやスプレーなど塗料を塗布するタイプの傷消しアイテムは、愛車のカラーコードに合った色を選びましょう。

元通りに綺麗に修理するなら業者へ相談を

失敗せず可能な限り元通りな状態に戻るまで修理をしたいなら、無理に自分で対処せず業者への依頼をおすすめします。

業者は数多くの車に板金塗装を行ってきた経験、そして市販されていない塗料や機材も多数取り揃えているため、DIYよりも確実に高いクオリティで修理することができます。

また、車の骨格にあたらないサイドステップなら修復歴が残らず売却時に大きな影響も出ないため、気兼ねなく依頼しましょう。

修理代を抑えて綺麗に直すならENEOSウイングへ!

「綺麗に修理したいけれど、費用が高くならないか心配」といった理由から、業者へ依頼ができずお悩みではないでしょうか。

高品質かつ低価格な傷修理をお求めの方は、ENEOSウイングにご相談ください。

ENEOSウイングは、全国各地の店舗で「ピッカーズ」「カーコンビニ倶楽部」のサービスを提供しているガソリンスタンドです。

無駄を省いた独自工法で短時間・低価格を実現しながら、熟練の技術者によるハイレベルな板金塗装を行います。

無料でお見積もりが可能となっておりますので、お気軽にご相談ください。

サイドステップに傷をつけないための防止策

参考として、サイドステップに傷がつくリスクを下げる対策法もご紹介いたします。

修理の頻度が減少すればそれだけコストも抑えられるため、ぜひ実践してみてください。

フィルムなど保護アイテムを使用する

車のパーツの塗装面を保護する、「プロテクションフィルム」というアイテムがあります。

ガリ傷・擦り傷の原因や頑固な汚れから塗装面を守ってくれる、ポリウレタン製の透明なフィルムです。

車全体に貼ることもできますが、作業の難易度が高いためサイドステップやバンパーなど傷が付きやすい箇所だけに貼るという使い方をおすすめします。

コーティングも有効な手段

ボディのツヤ感や水弾きを向上させるボディコーティングは様々な種類がありますが、ガラスコーティングは傷の予防策としても有効です。

高密度な被膜を形成するガラスコーティングは、小傷の原因となる飛び石や砂埃との摩擦でも削れず塗装に傷がつくことを防いでくれます。

ただし障害物や他の車に強くぶつかった場合のダメージまでは予防できないため、コーティング施工後も引き続き運転に慎重を期す必要があります。

駐車方法を工夫する

縁石や車止め・壁などの障害物との接触を避けるため、駐車時はスペースにゆとりのある場所を意識的に選びましょう。

また、駐車場が混雑していなければ他車の隣を避けるとより安心です。

サイドステップのガリ傷に関するよくある質問

最後に、サイドステップのガリ傷に関してよくある質問を回答と一緒にまとめました。

サイドステップを修理したら修復歴はつきますか?

サイドステップを修理しても、修復歴はつきません。

修復歴がつくのは、フレーム・インサイドパネル・ピラーなど骨格部位の損傷に修理をした場合です。

サイドステップが外れたままの走行は危ないですか?

サイドステップを固定するボルトが外れたまま走行すると、走行時の衝撃や振動などでサイドステップが完全に外れる可能性があり危険です。

走行中にサイドステップが外れると、タイヤに巻き込まれ事故につながる恐れがあります。

サイドステップに少しでもぐらつきが見受けられる場合は、早急に業者へ相談しましょう。

サイドステップに凹みができた場合の修理代はいくらですか?

サイドステップのへこみの修理代としては、20,000~30,000円程度が相場と言われています。

ただし依頼先やへこみの度合いによって実際の修理代は前後するため、一度業者に見てもらい見積もりを取ることをおすすめします。

サイドステップの傷を放置するとどうなりますか?

サイドステップを含め、車のパーツにできた傷を放置するとそこから水分や汚れなどの異物が浸入して内部にサビが発生します。

1度サビが発生すると内部で少しずつ範囲が広がり、最終的に大規模な修理を要する状態となる可能性があります。

まとめ

サイドステップとは、ボディのサイド・ドア下部分に取り付けるエアロパーツのひとつです。

底面の近くに位置することから、乗り降りの際や縁石に乗り上げた際に傷がつくことも珍しくありません。

サイドステップの修理代は高い場合で数万円程度することもありますが、相見積もりを取りながら依頼先をよく考えて選べば安く済ませることができます。

サイドステップの傷だけでなく、愛車の傷・へこみを安くキレイに修理したいとお考えの方は、ぜひENEOSウイングへお気軽にご相談ください。

高い技術力と最新の設備等を駆使し、綺麗な状態へ蘇らせます。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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