近年、街中でも見かける機会が増えてきたマット塗装の車。
独特の質感や高級感に惹かれる一方で「お手入れが難しそう」「コーティングできないって本当?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、KeePer技術コンテスト優勝経験を持つENEOSウイングの高橋美帆さんに、マット塗装ならではの特徴や、新たに登場したKeePerのコーティング「マットテクスチャキーパー」について詳しく伺いました。
マット塗装の車に乗っている方はもちろん、これから購入を検討されている方も、ぜひ参考にしてください。
マット塗装の車に、これまでコーティングが難しかった理由
編集部:マット塗装の車って独特の質感がかっこいいですよね。
ただ、これまでは「マット塗装の車にはコーティングが難しい」と言われることも多かったと思います。
実際、どんな部分が難しかったのでしょうか?
高橋さん:マット塗装の魅力って、あの独特なツヤを抑えた質感ですよね。
でも、従来のコーティングはツヤを出すことを前提に作られているものが多かったので、施工するとマットの質感が変わってしまうケースもありました。
また、ムラになりやすく、耐久性や仕上がりを保証しにくい部分もあって、どこのお店でも対応できるわけではなかったと思います。
そのため、これまではマット塗装の車への施工を積極的におすすめしないケースもありました。
編集部:せっかくのマット塗装なのに、ツヤツヤになってしまうとイメージが変わってしまいますもんね。
気になる「普段のメンテナンス」は一般的な車と違う?
編集部:これまでコーティングが難しかったとなると、普段のお手入れもやはり大変なのでしょうか?
高橋さん:マット塗装だから極端にメンテナンスが大変、という印象は私はないです。
傷や水シミが付いた時に磨いて整えにくい、という特徴はありますが、日々の洗車や普段のお手入れ自体は、マット塗装以外の車と大きく変わりませんね。
こまめに洗車をする、水滴をしっかり拭き取る、といった基本的なお手入れは一般的な車と同じです。
濃色車だと水シミが目立ちやすいことはありますが、それはマット塗装に限った話ではないです。
編集部:なるほど!マット塗装だからといって、普段のお手入れが極端に難しいわけではないのですね。
ベースの質感を維持するためにも、やはり「汚れにくくする対策」としてのコーティングへの期待は高まりそうです。
マット塗装車のための新コーティング「マットテクスチャキーパー」の登場!
編集部:そこで注目されているのが、キーパーから新しく登場したマット塗装車向けコーティング「マットテクスチャキーパー」だと伺いました。
こちらには、具体的にどんな特徴があるのでしょうか?
高橋さん:マットテクスチャキーパーの一番の特徴は、“マット塗装本来の質感を変えない”ことですね。
マット特有のなめらかさや落ち着いた質感を活かしたまま、塗装を保護することができます。
今までは「ツヤが出るならやりたくない」というお客様が多かったんですが、「マットの質感を活かしながら塗装を守れるならやりたい」というお客様も、現場では多いですね。
編集部:実際に施工すると、見た目の印象はどう変わるのですか?
高橋さん:施工後は、くすみが取れてボディ全体がとてもきれいになります。
もちろんピカピカのツヤがでるわけではなく、マット本来の上品ななめらかさが際立つイメージですね。
編集部:マット塗装ならではの質感を残しながら、お手入れのしやすさも両立できるのは大きな魅力ですね。施工すると、普段のお手入れはどれくらい変わりますか?
高橋さん:やはり汚れは付きにくくなりますし、水弾きも良くなります。
汚れが付きにくく、汚れても落としやすくなるので、他のキーパーメニューと同様に洗車もラクになりますね。
実際にマットテクスチャキーパーを施工した車
マット塗装本来の質感を活かしたまま施工した事例です。実際の仕上がりをご覧ください。
▼施工事例1:アバルト/595C

▼施工事例2:ベンツ/ SL43

ENEOSウイングでは、マットテクスチャキーパーを施工した車両をはじめ、さまざまなカーコーティングの施工事例を掲載しています。
ぜひ施工事例もご覧ください。
美しい質感を損なわないための「施工のこだわり」と技術
編集部:これまで難易度が高いとされていたマット塗装ですが、この新しいメニューを施工するにあたって、他のコーティングとの違いや技術的な難しさはありますか?
高橋さん:マットテクスチャキーパーだから特別に難しい、というわけではありません。
塗り漏れがないよう隅から隅まで溶剤を塗布することや、工程をしっかり守って施工することに変わりはありませんね。
ただ、濃色車は少しムラが出やすいので、そこは気を遣います。
マットテクスチャキーパーでは、施工時に馬毛ブラシを使って溶剤を均一に散らす工程があります。
これをきちんと行わないと、ムラになる可能性があるんです。
編集部:馬毛ブラシを使う工程は、マットテクスチャキーパーならではなんですね!
高橋さん:そうですね。馬毛ブラシって、一見すると固そうに見えるんですが、ボディに傷が入らないようにできています。
コーティング成分が表面に残ったままだとツヤが出やすくなるので、表面の溶剤を均一に散らしていくイメージですね。
そうすることで、塗装の細かい部分まで溶剤が入り込み、ツヤを出しすぎずに仕上げることができます。
唯一、ここがマットテクスチャキーパーならではの工程ですね。
もちろん、仕上がりまでの作業精度や細かい部分の処理、下処理が大切なのは、他のコーティングと同じです。
単に勧めるのではなく、オーナーの「好みや価値観」に寄り添う理由
編集部:マット塗装の車を施工する時に、技術面以外で高橋さんが特に大切にしていることはありますか?
高橋さん:お客様の愛車の用途や好みを伺ったうえで、仕上がりの説明をしっかりして、お客様の価値観に合っているかを確認するようにしています。
マットテクスチャキーパーを施工すると、マット塗装特有の落ち着いた質感を残しながら、全体的に上品で整った印象になります。
例えば、車によっては無骨な雰囲気が好きでマットを選ばれている方もいます。
そういったラフさや独特の風合いをそのまま楽しみたい方には、無理におすすめはしないですね。
一方で、マット塗装の質感を活かしながら、上品さや高級感も大切にしたい方にとっては、すごく相性の良いコーティングだと思います。
編集部:単にコーティングを勧めるのではなく、オーナー様が車に感じている魅力やこだわりを大切にされているのですね。
高橋さん:はい。「水弾きが気になる」「汚れを付きにくくしたい」「紫外線から守りたい」という方にはぴったりですし、マットらしい質感を活かしながら車をきれいに維持したい方にも合っていると思います。
大切な愛車を長くきれいに乗るために
編集部:それでは、マット塗装の車を長くきれいに乗るために、普段からオーナー様が意識しておいたほうが良いことがあれば教えてください。
高橋さん:そこまで特別に身構えなくても大丈夫ですよ。
もちろん、マット塗装は磨いて修正しにくい部分もあるので、普段のメンテナンスは大切です。
でも、マット塗装だから特別というよりは、普段どう保管して、どうお手入れしているかのほうが大きいと思いますね。
こまめに洗車をする、水滴をしっかり拭き取る、汚れを放置しない。そういった基本的なお手入れは、マット塗装以外の車と変わりません。
編集部:マット塗装に限らず、愛車をきれいに保つためには日頃のお手入れが大切なのですね。
最後に、大切な愛車を長くきれいに乗りたい方へ、プロとしてのメッセージをお願いします。
高橋さん:こまめに洗車をして、水滴や汚れをできるだけ放置しないこと、そして紫外線や雨風を避けられる環境で保管することが、車へのダメージを減らすポイントです。
「高いコーティングをかければ大丈夫」ではなくて、普段のお手入れを続けていくことが何より大切です。
私たちのコーティングは、お客様が車のきれいを維持していくための“補助”なんですよね。
コーティングをしておくと塗装を紫外線や汚れから守りやすくなりますし、汚れも落としやすくなるので、日頃のお手入れはかなり楽になります。
ぜひ日頃からしっかり向き合って、愛車を長くきれいな状態に保ってあげてほしいなと思います。
まとめ
「マット塗装は扱いが難しそう」と感じている方も多いと思いますが、高橋さんのお話からは、日頃のお手入れをしっかり行えば、長くきれいに乗り続けられることが伝わってきました。
また、「マット塗装の質感が変わってしまいそうで不安…」とコーティングを避けていた方にとっても、マットテクスチャキーパーは新しい選択肢になりそうです。
ENEOSウイングでは、キーパー技術コンテスト優勝者をはじめ、高い技術力を持つスタッフが在籍しており、お客様の愛車の状態や好みに合わせた提案を行っています。
「マット塗装の質感を活かしたまま車をきれいに保ちたい」「自分の車に合ったコーティングやお手入れ方法を知りたい」という方は、ぜひ一度ENEOSウイングへ相談してみてはいかがでしょうか。
【高橋美帆インタビューシリーズ】
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