なぜ「この人に任せたい」と思われるのか|キーパー技術コンテスト優勝・高橋美帆の仕事観

車のコーティングを選ぶとき、料金やメニュー内容を見比べながら、「本当に信頼できるのはどこか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

愛車を預ける以上、仕上がりや価格だけでは決めきれず、どこか引っかかりを感じることもあります。

全国キーパー技術コンテストで優勝した高橋美帆さんは、そうした迷いの中で“人”で選ばれてきたコーティング技術者の一人です。

この記事では、その背景にある仕事観や想いを紹介します。

本記事に先立ち、 全国5,000人の頂点に立った技術者のリアルな想いを紹介したインタビューも公開中です。

こちらでは、優勝までの道のりや技術へのこだわり、現場での挑戦について詳しく語っていただいていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

▶︎ キーパー技術コンテスト優勝インタビューを見る

目次

車に興味ゼロから始まった、ガソリンスタンドの仕事

編集部まずは、この仕事を始めたきっかけを教えてください。

高橋さん:当時は昼に飲食業でアルバイトをしていて、掛け持ちで働きたいなと思っていた時期でした。

そのときに「夜のガソリンスタンドのバイトは楽だよ」と噂を聞いて、始めたのがきっかけです。

車にもまったく興味がなくて、ボンネットの開け方も知らないくらいでした。

最初は、バッテリー交換やオイル交換、空気圧のチェックなど基礎的なことから教えてもらいました。

編集部そこから社員として働こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

高橋さん:元々、車に興味があったわけではないので、固定観念がなかったんだと思います。

知らなかったことが一つずつ分かっていくのが、素直に楽しかったですね。

接客を通してお客様に名前を覚えてもらえるようになり、「自分にもできることが増えてきた」と感じられるようになりました。

その積み重ねが楽しくて「もっとこの仕事を続けたい」と思うようになり、アルバイトとして始めてから約1年後、社員として入社しました。

編集部全国チャンピオンになるまでのスタートが、「なんとなく」だったというのは意外でした!

振り返ると、この頃から仕事と誠実に向き合う姿勢は、すでに表れていたのかもしれませんね。

「販売は向いていない」と思った3年目の迷い

編集部順調にキャリアを重ねていかれているように見えますが、転期はあったのでしょうか?

高橋さん:実は、3年目くらいで仕事に行き詰まりを感じました。

「営業や販売は私には向いていないかもしれない」と思った時期があったんです。

ENEOSウイングには整備専門の部署もあるので、異動を考えるほど悩んでいました。

そんなとき、キーパーコーティングが得意な先輩が店舗に転勤してきました。

思い切って悩みを相談したところ「キーパーコーティングをやってみない?」と声をかけてもらいました。

それまで洗車やコーティングの経験はほとんどなかったのですが、この一言が、私にとって大きな転機になりました。

編集部悩んでいたタイミングでの先輩の一言だったんですね。

技術を磨けば、結果は後からついてくる

編集部実際にキーパーコーティングをはじめてみて、いかがでしたか?

高橋さん:車がきれいになると、お客様が本当に喜んでくださるんです。

仕上がりを見て、「ありがとう」と言っていただける瞬間が、素直に嬉しかったですね。

「まずは技術を磨こう。喜んでもらうことを一番に考えよう」そう考え方を切り替えられたことで、気持ちが楽になりました。

その後、社内コンテストに挑戦しましたが、最初はまったく結果が出ませんでした。

悔しかったですが、「もっと上手くなりたい」という気持ちに変わり、とにかく練習を続けました。

コロナ禍でコンテストが開催されない時期もありましたが、技術には終わりがないと思い、学び続けてきました。

2024年に全国コンテストで優勝できたのは、その積み重ねの結果だと思っています。

編集部「お客様に喜んでもらいたい」という想いを原動力に、努力を続けてきたことが、“チャンピオン”という結果につながったのですね。

チャンピオンになっても終わりはない

編集部長く努力を続けられた理由は、何だったと思いますか?

高橋さん:続けていく中で、仲間が増えていったことが大きかったと思います。

「一緒にやりたい」「技術を教えてほしい」と声をかけてもらえるようになって、いつの間にか、自分一人の挑戦ではなくなっていきました。その積み重ねの先に優勝があって、今はその技術を伝える立場になれたことを、ありがたく感じています。

編集部チャンピオンになってから、なにか変化はありましたか?

高橋さん:ありがたいことに、「高橋さんにやってほしい」と指名してくださるお客様が増えました。

それと同時に、スタッフの意識も少しずつ変わってきたと感じています。

身近にチャンピオンがいることで、「自分も目指したい」と言ってくれる人が増えたのは、嬉しかったですね。

編集部では逆に、変わっていないことはありますか?

高橋さん:目標は叶いましたが、もっと上手くなりたい気持ちは変わりません。

正直、優勝したら少しは楽になるのかなと思っていたんですが、全然そんなことはなくて。笑

ずっと、みんなの基準やお手本であり続けたい。キーパーができなくなるまで、この気持ちは続くと思います。

編集部「もっと上手くなりたい」という言葉に、高橋さんの覚悟が表れているように感じました。

お客様との関わりが何よりの宝物

編集部ここからは、お客様との関わりについてもお伺いしたいと思います。
特に印象に残っている出来事はありますか?

忘れられない、あるお客様のこと

高橋さん:たくさんのことがありましたが、今でも忘れられない出来事があります。

長年、古い車を大切に乗られていたお客様で、コーティングや手洗い洗車など、定期的にメンテナンスを任せていただいていました。

あるとき、身内にご不幸があり、「きれいな車で送り出したい」とお話しされて来店されたんです。

私自身は、特別なことをしたつもりはなく、いつも通り丁寧に洗車をして仕上げただけでした。

でも後日、「本当にきれいにしてもらえて、晴れ晴れしい気持ちで送り出せました」と、涙ながらに伝えてくださったんです。

そのとき、私たちはただ車をきれいにしているだけではないのだと、あらためて気づかされました。

編集部胸に残るお話ですね。

ずっと通い続けてくれたご家族

高橋さん:ご家族で長く通ってくださったお客様もいらっしゃいます。

お子さんが「美帆さん!」と声をかけてくれたり、お手紙をもらったこともありました。

私が店舗異動になったあとも、遠いのに転勤先まで通ってくださって。

コンテストで優勝したときには、自分のことのように一緒に喜んでくださいました。

技術だけではなく、信頼して大切なお車を任せていただいているのだと感じています。

編集部お話を聞いていると、高橋さんがどんな姿勢でお客様と向き合ってきたのかが、自然と伝わってきます。

こうした想いで車と向き合うスタッフが、全国のENEOSウイング店舗で施工を行っています。

教える立場になった今、思うこと

編集部現在は多くのスタッフに指導されていますが、仕事のモチベーションが下がることはありますか?

高橋さん:ありますよ。

モチベーションがずっと高いタイプではないと思っています。

忙しかったり疲れていたりすると、「私が教えて本当に大丈夫なのかな」と不安になることもあります。

だからこそ、自分自身も学び続けるようにしています。

編集部逆に、モチベーションが上がるのはどんなときでしょうか?

高橋さん:

月に何度か練習会をしている中で、スタッフの成長をはっきりと感じられる瞬間があります。

「次の練習会はいつですか?」と前向きに声をかけてもらえたときは、「あぁ、やってきてよかったな」と思えますし、また頑張ろうという気持ちになります。

編集部誰かの成長を実感できることが、高橋さん自身の原動力にもなっているんですね。

お客様の愛車を預かるという覚悟

編集部最後に、この仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。

高橋さん:私たちの立場から、車の価値を決めてはいけないと思っています。

どんなに古い車でも、お客様にとっては、かけがえのない一台かもしれません。

だからこそ、勝手に価値を判断せず、その想いやご希望に寄り添うことを大切にしています。

整備でも、洗車でも、コーティングでも、「任せてよかった」と思って帰っていただくこと。

それが私たちの仕事だと思っています。

技術や知識はもちろんですが、挨拶や言葉づかいも含めて、まずは人としてきちんと向き合うこと。

信頼は、技術の前にあるものだと思っています。

編集部チャンピオンという肩書きよりも先にあるのは、「信頼を裏切らない」という覚悟。

高橋さんの言葉から、その姿勢が伝わってきました。

ENEOSウイングでは、一台一台の車に真剣に向き合うスタッフが、全国で活躍しています。

お近くの店舗で、ENEOSウイングのカーコーティングを体験してみてください。


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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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