塩カルによるサビを防ぐ洗車方法とは?頻度や下回り洗車のポイントも解説

雪道を走行する機会がある方にとって、注意したいのが「塩カル(塩化カルシウム)」です。

塩カルは融雪剤に含まれる成分で、ボディや下回りに付着するとサビを引き起こし、愛車の寿命を縮める原因になることもあります。

本記事では、塩カルが車に与える影響や、塩カルを落とすための洗車方法、洗車頻度の目安などについて詳しく解説します。

目次

そもそも塩カルとは?

塩カルとは、塩化カルシウムの略で、融雪剤に含まれている成分のひとつです。

積雪地帯では冬になると、積雪や路面凍結を防止するため、塩カルを含んだ融雪剤が道路にまかれます。

通常、水は0℃で凍りますが、塩カルのような不純物が混ざると、凍る温度(凝固点)が下がります。この性質を利用することで、気温が0℃になっても路面が凍りにくくなり、凍結事故の防止に役立っているのです。

特に塩カルは凝固点がマイナス51℃と大幅に下がる性質があり、融雪剤として大きな効果を発揮します。

なお、融雪剤には、塩カリ(塩化カリウム)と呼ばれる成分が使われることもあります。こちらも塩カルと同様の目的で使用されており、性質もよく似ています。

塩カルが車に与える悪影響

塩カルは凍結を防ぐためには欠かせない存在ですが、車体に付着するとサビの原因となる成分でもあります。

車の金属部分は、空気や水に触れると少しづつサビが進行しますが、そこに塩カルが付着するとサビの進行スピードが一気に早まります。

サビが車の下回りのパーツにまで広がると、オイル漏れなどの重大なトラブルにつながる恐れがあります。

高額な費用をかけて修理する事態となりかねませんので注意が必要です。

塩カルによるサビを防ぐには?洗車の重要性

車体に塩カルが付着したら、時間を置かず速やかな洗車がおすすめです。

付着したばかりで水分が残っている段階は、水で軽く洗い流すだけでも比較的簡単に塩カルを落とせます。

しかし、時間が経つと水分が蒸発して塩カルが車体に残留し、固着するため、除去が難しくなります。

塩カルが付着してから時間が経ってしまった場合は、水だけでは落ちない可能性があります。

次章では、塩カルを落とす正しい洗車方法を紹介します。

塩カルを落とす正しい洗車手順と洗車時のポイント

塩カルは、塗装面だけでなくホイールや車体底部などの下回りにも付着します。

特に下回りは車検の検査項目に含まれる重要なパーツも備わっているため、入念に洗うことが重要です。

ここでは、塩カルを落とすための洗車方法と洗車時のポイントについて解説いたします。

正しい洗車手順

STEP
下回りから洗浄する

下回りを洗う際は、一般的なホースでは水圧が足りず、十分に塩カルを落とせない場合があります。

そのため、高圧洗浄機の使用がおすすめです。特に、下回り専用のノズルを使用すると、手の届きにくい部分までしっかり洗浄できます。

STEP
たっぷりの水で全体の汚れを落とす(予洗い)

下回りを洗ったら、ボディ全体を水洗いします。

事前に水洗いをすることで、砂ぼこりなどの汚れが落ちて摩擦によるキズのリスクを抑えられます。

STEP
カーシャンプーでボディを洗う

水洗いのあとは、泡立てたカーシャンプーでボディを洗います。

その際、通常よりも多めにカーシャンプーを使うとより汚れを落としやすくなります。

STEP
カーシャンプーをしっかり洗い流す

ボディにカーシャンプーが残らないように、入念に洗い流しましょう。

カーシャンプーが残ると、シミの原因になります。

STEP
ボディと下回りを拭き上げて乾燥させる

すすぎが終わったら、ボディと下回りの水分を拭き取ります。

下回りの拭き取りは手が届きにくく難しい箇所もありますが、可能な範囲で水分を取り除くよう心がけましょう。

また、洗車後に短距離を走行することで、走行風によって下回りの水分を飛ばすことができます。

さらに、風通しの良い場所に車を停めて自然乾燥させるのもよいでしょう。

下回りの洗い方については、以下の記事でより詳しく解説していますのでこちらもご覧ください。

塩カルを落とす洗車を行う際のポイント

カーシャンプーや塩カル除去専用のクリーナーを使う

塩カルはアルカリ性のため、中性や弱酸性のカーシャンプー、もしくは専用の除去クリーナーを使うのが効果的です。

家庭用の中性洗剤や漂白剤など、車用でない洗剤を使うと、塗装やコーティングを傷めるおそれがあるため避けましょう。

洗い残し、すすぎ残しに要注意

塩カルは残っているとサビの原因になる可能性があります。特に、下回りやドアのすき間、ホイールまわりなどは丁寧にすすぎましょう。

洗車の際は保護用具を着用する

塩カルが混ざった水に直接触れると、肌荒れやかぶれの原因になることがあります。また、目に入ってしまうと、しみたり赤くなったりすることもあるため注意が必要です。

洗車をするときは、ゴム手袋や保護用メガネなどを着用して、肌や目を守りながら作業を行いましょう。

塩カルが気になる時期の洗車頻度は?

塩カルは、放置することで車に残り続けサビのリスクが高まります。

そのため、雪道を走ったあとは、できるだけその日のうちに洗車するのが理想的です。

しかし、冬場は気温や天候の影響で、こまめに洗車することが難しいこともあるでしょう。

そんな時は、塩カルによるサビ対策として、下回り用の防錆コーティングや、ボディの汚れ落ちをよくするコーティングもおすすめです。

冬場の洗車頻度や洗車のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

プロの技術でしっかり落とす!ENEOSウイングの洗車サービスなら塩カル除去も安心

塩カルをしっかり落とすには、こまめな洗車が欠かせません。

しかし、雪道を走るたびにセルフ洗車を行うのは、手間も時間もかかるため、負担に感じる方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、プロの手による洗車サービスを活用するのも一つの方法です。

自分で洗車できるか不安な場合はプロに任せよう

プロによる手洗い洗車サービスなら、塩カルのような頑固な汚れにも対応できる専用の洗剤や高圧洗浄機を使用し、細かな部分までしっかり洗浄してくれます。

また、車種ごとの形状に合わせた洗浄方法を採用するため、セルフ洗車よりも洗い残しやすすぎ残しを防ぎやすく、仕上がりもきれいです。

ENEOSウイングでは、全国300以上の店舗にて手洗い洗車サービスを実施しています。洗車に関する知識や高い技術力を持ったスタッフが、完全手洗いで丁寧にお車を洗浄いたします。

塩カルのように車にダメージを与える汚れも、細かな部分まで徹底的に洗浄いたしますので、安心してお任せください。

店舗によっては、塩害対策に効果的な各種コーティングサービスもご利用いただけます。

まとめ

塩カル(塩化カルシウム)は、凍結防止のために冬の道路によく使われていますが、車にとってはサビの原因となることがあります。

特に下回りなど目に見えにくい部分に塩カルが残ると、知らないうちに車の劣化が進むおそれがあります。

そのため、雪道を走行したあとは、できるだけ早めに洗車で塩カルをしっかり落とすことが大切です。

ENEOSウイングでは、塩カル汚れにも対応したプロの手洗い洗車サービスを全国の店舗でご提供しています。細かな部分まで丁寧に洗浄し、セルフ洗車では難しい下回りのケアも安心してお任せいただけます。

大切な愛車をサビから守るために、冬場の洗車はぜひお近くのENEOSウイングにお任せください。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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