車に木の枝や葉っぱで傷がついた!修理方法や修理代まで解説

街路樹の枝が飛び出している道路や峠道などを走行すると、いつの間にか愛車のボディに小さなひっかき傷や擦り傷などができていることが多いです。

今回は木の枝や葉っぱに擦れてついてしまった場合に焦点を当てつつ、ひっかき傷を自分で直す方法や注意点、業者に依頼する場合の費用相場などについて解説いたします。

目次

木の枝や葉っぱによる傷がつくことは意外と多い

飛び石やいたずら、縁石や壁にぶつけた、洗車時など車に傷ができる原因は様々ですが、その中でも盲点となりやすいケースが木の枝や葉っぱとの接触です。

特に草木が生い茂る夏場は、歩道や山道にある木の枝や葉っぱが車道側に飛び出していることが多く、車と接触する可能性が高まります。

どのようにして木の枝や葉っぱで車に傷がついてしまうのか、具体的な事例をご紹介いたします。

横幅2mの車が細い山道を抜けようとすると、必ず左右から飛び出た小枝やしだれた枝の餌食になります。山を下りた時にはボディの両サイドが傷だらけということがよくあります。

https://twitter.com/narutonodaichan/status/1615682612563173376?s=20

草木がうっそうと茂る細い山道で横幅の広い車を走行させたところ、ボディの両サイドに傷がついてしまったというケースです。

深さにかかわらずボディの広範囲に傷がつくと修理代が高くなりやすいため、愛車のサイズも考慮しながら山道を走るかどうか判断したいところです。

先日走行中に、上から垂れ下がった太めの枝に車がぶつかりました😰💦 ドアバイザーに傷がついたよ… ピラーにも当たったけど 傷ではなくて木の跡だったから良かった

https://twitter.com/ZYkJLr3J4EJ5ANz/status/1563871914749087744?s=20

木の枝といえば左右から伸びているものとイメージしてしまいがちですが、上から垂れ下がった大きな木の枝と接触する可能性もあります。

その場合は、サイドドアの上部にある「ドアバイザー」などにも傷がついてしまいます。

帰り道、車に木の枝が折れて飛んできた。 木の枝による車ボディへの擦り傷、へこみが出来た。 この前の大雪で木も弱っていたんだな。

https://twitter.com/cunjing_h/status/698798160274034688?s=20

通常は車に接触しないような木の枝でも突然折れることがあり、車のボディめがけて風に飛ばされることがあります。

風の強さや枝の太さによっては、上記のように傷だけでなくへこみができるほどの威力となります。

木の枝や葉っぱで傷ついた車を自分で修理する方法

木の枝や葉っぱによる傷がついた場合、傷の度合いによっては市販のアイテムを使い自分で修理をすることも可能です。

ここでは、傷消しアイテムとして代表的な「コンパウンド」と「タッチアップペン」を使った修理方法をご紹介いたします。

コンパウンド

コンパウンドは細かい粒子が配合された「研磨剤」のことで、傷の表面の凹凸を平らにして目立たなくさせることができるアイテムです。

製品ごとに粒子の粗さが異なるため、傷の深さに合わせて使い分ける必要があります。

準備物

コンパウンドを使った修理に必要な道具は、以下の通りです。

  • 洗車道具(カーシャンプー、スポンジ、拭き上げ用クロスなど)
  • コンパウンド(粒子の粗さが異なるもの2~3種類程度)
  • 液体コンパウンド
  • コンパウンド用の布またはスポンジ(コンパウンドの個数と同じ枚数)
  • 拭き取り用の布

なお、コンパウンドには「研磨用」「仕上げ用」など製品によって用途が異なります。

購入の際は、必ず用途を確認しておきましょう。

修理の手順

必要な道具を用意したら、以下の手順で修理を行います。

STEP
洗車でボディに付着した汚れを落とし、水気をしっかりと拭き取る
STEP
布またはスポンジに粗目のコンパウンドを付けて磨く
STEP
傷が目立たなくなってきたら、細目のコンパウンドでさらに磨く
STEP
仕上げに液体コンパウンドで磨いてツヤを出す
STEP
布でコンパウンドを拭き取り作業完了

綺麗に仕上げるためには、粗目のコンパウンドから使って直線的に手を動かしながら磨くことが大切です。

タッチアップペン

タッチアップペンは、細いペン先で傷口に塗料を塗布することができるアイテムです。

ごく小さな傷をピンポイントで補修したいときに適しており、飛び石や木の枝・葉っぱによる傷の修理にも役立ちます。

準備物

タッチアップを使った修理に必要な道具は、以下の通りです。

  • 洗車道具(カーシャンプー、スポンジ、拭き上げ用クロスなど)
  • 耐水ペーパー
  • マスキングテープ
  • タッチアップペン
  • コンパウンド(極細目、液体コンパウンド)

なお、タッチペンは愛車のボディカラーに適したものを用意しましょう。

修理の手順

必要な道具を用意したら、以下の手順でタッチペンを使った修理を行います。

STEP
洗車でボディに付着した汚れを落とし、水気をしっかりと拭き取る
STEP
耐水ペーパーで傷の内部の汚れを取る
STEP
傷周辺をマスキングテープで保護する
STEP
タッチアップペンで傷に塗料を塗布する
STEP
1週間程度乾燥させる
STEP
塗料が盛り上がっている箇所を耐水ペーパーで削る
STEP
マスキングテープを剥がし、極細目のコンパウンドで研磨する
STEP
液体コンパウンドでツヤを出す
STEP
コンパウンドを拭き取って作業完了

タッチアップペンで塗布する際、傷をなぞるのではなく点を打つようにして埋めていくと綺麗に仕上げやすくなります。

傷の状況にあった修理方法

コンパウンドやタッチアップペンなどのアイテムはどんな傷にも対応できるというわけではなく、傷の状況に合わせて使い分ける必要があります。

傷の状況を「薄い傷」「線傷やひっかき傷」「下地が見える深い傷」の3種類に分け、それぞれに適した修理方法を以下より解説いたします。

薄い傷の消し方

車の浅い傷

爪で撫でても引っかからない、または水に濡らすと目立たなくなる傷は塗装の最上層である「クリア層」のみダメージを受けています。

このように薄い傷は、コンパウンドによる研磨が効果的です。

下記2通りの傷よりも修理の難易度は低いため、プロではない人でも比較的簡単に修理することができます。

ただしコーティング施工車の場合はコンパウンドで被膜が剥がれる恐れがあるため、コーティングを施工した業者への相談をおすすめします。

線傷やひっかき傷の消し方

車に付いた線傷

爪に引っかかったり水に濡らしても消えなかったりする線傷やひっかき傷は、タッチアップペンを使った修理が適しています。

タッチアップペンは細かい箇所へピンポイントに塗料を塗布できるため、細い傷や小さな傷であるほど最適なアイテムです。

ただし、線傷やひっかき傷を綺麗に修理するにはアイテムを正しく使う知識とテクニックが必要になります。

小さなミスが状態の悪化につながるため、不安な方は業者への相談がおすすめです。

下地が見えるほどの深い傷の消し方

車の深い傷

塗装の最下層である、白い下地部分が見えるほどの深い傷は市販のアイテムで対処することができません。

パテやスプレーなどを使って補修するという手段もありますが、難易度が高く失敗しやすいため避けた方が安心です。

車の修理に関する経験がない方は、業者へ相談のうえ修理を依頼しましょう。

木の枝や葉っぱでついた傷を自分で修理する際の注意点

車についた傷の修理は手順だけを見るとシンプルに思える作業ですが、下記のようなリスクも存在する点に注意が必要です。

修理跡が目立ってしまう

傷の程度や使用するアイテムにかかわらず、修理は時間をかけてでも丁寧に行うことが大切です。

下地処理から仕上げまで細部にまで気を配りながら作業をしなければ仕上がりが悪くなり、かえって修理跡が目立ってしまいます。

修理の跡が目立つと見栄えが悪くなるうえに、将来的に車を売却した際に査定額の減少を招く可能性があります。

キレイな仕上がりにならない

傷がついた状態から元通りに近い状態へ仕上げるには、入念な下地処理とアイテムの正しい使い分けが必須です。

市販のアイテムでも技術力しだいでは綺麗に仕上げることも不可能ではありませんが、高い技術力と専門的な設備のどちらも併せ持つ業者とはどうしてもクオリティに差が生じます。

修理後の見栄えにこだわりたい方や将来的に車の売却を考えている方であれば、自分で修理をするよりも業者へ依頼することをおすすめします。

余計に傷が広がる可能性がある

修理にコンパウンドを使った際に多く見受けられるケースが、研磨の加減を誤ったことによる傷の拡大です。

傷が思うように消えず、焦って過剰に研磨をしたことで正常な塗装面も削ってしまう方も珍しくありません。

傷を余計に広げてしまうと再修理の難易度が上がるうえに、業者へ依頼しようにも費用が高くなります。

このようなリスクを考えると、最初から業者へ修理を依頼した方が賢明です。

木の枝や葉っぱによる傷が深い場合の対処法

先ほどの事例でも述べた通り、木の枝や葉っぱが原因で深い傷やへこみ傷ができるケースも珍しくありません。

愛車に深い傷やへこみ傷ができた場合は自力での修理を試みず、速やかに以下の方法で対処を行いましょう。

プロに依頼する

原因が木の枝や葉っぱである場合に限らず、車にできた深い傷やへこみ傷はプロである業者に修理を依頼しましょう。

浅い傷や小さな線傷・ひっかき傷の修理と比べて作業の手間が増えるため、綺麗に仕上げることも容易ではないからです。

プロに依頼をすると自分で修理を行った場合よりも費用はかかりますが、「失敗のリスクを最大限まで抑えることができる」という大きなメリットは得られます。

依頼できる業者

車の傷修理を依頼できる主な業者は、ディーラー・板金業者・カー用品店・ガソリンスタンドなどがあります。

それぞれの特徴や費用の傾向は、以下の通りです。

ディーラー

メーカーの正規販売店であるディーラーは、車の購入だけでなく修理や整備も依頼が可能です。

実際の作業は外部の整備工場に委託する場合が多いですが、しっかりとマニュアル化されているため技術者によって仕上がりの質が変わることはありません。

ただし費用が高くなる傾向にあり、コストパフォーマンスを重視する方にはおすすめできない業者でもあります。

板金業者

車の傷やへこみの修理を専門的に行っている板金業者には、修理経験から培われたノウハウと充実した設備で幅広いトラブルに対応できるという強みがあります。

また、修理費用はディーラーと比べて安いこともメリットです。

しかし板金業者は工場によって技術力に差があることも多く、初めて利用する際は依頼先を慎重に選ぶ必要があります。

カー用品店

傷消し剤をはじめカー用品を豊富に取り扱っているカー用品店も、店舗によっては傷やへこみの修理を依頼できることがあります。

ディーラーや板金業者よりも費用が安く、作業は短時間で済む傾向にあります。

修理が迅速な代わりに軽微な損傷しか対応していない店舗が多く、複雑な損傷の修理は断られる可能性がある点に注意が必要です。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドも車の傷やへこみの修理に対応している店舗は多く、給油や洗車のついでに修理依頼も可能という利便性の高さがメリットです。

カー用品と同じく、費用はディーラーや板金業者よりも安い傾向にあります。

ただしガソリンスタンドにおいても店舗ごとで対応力にバラつきがあるため、依頼前にサービス内容を確認することが大切です。

ガソリンスタンドでも会社によって軽微な損傷のみ対応可能な場合もあれば、フレームが変形するほどの深刻な損傷まで対応可能な場合もあります。

木の枝や葉っぱによる傷の修理費用の相場

木の枝や葉っぱでできる傷の修理費用も、傷の状況によって変わります。

先述した3通りの傷における修理費用の相場を、以下よりご紹介いたします。

薄い傷の場合

コンパウンドで消える程度の薄い傷を修理する場合にかかる費用の相場は、以下の通りです。

ディーラー15,000円~50,000円程度
板金業者10,000円~40,000円程度
カー用品店・ガソリンスタンド10,000円~30,000円程度

上記は10cm程度の小さく薄い傷の修理における費用相場であり、傷の範囲が広かったり複数の箇所に傷があったりする場合は相場よりも高くなる可能性があります。

線傷やひっかき傷の場合

線傷やひっかき傷を修理する場合にかかる費用の相場は、以下の通りです。

ディーラー25,000円〜80,000円程度
板金業者10,000円~60,000円程度
カー用品店・ガソリンスタンド10,000円〜50,000円程度

同じ程度の線傷やひっかき傷でも、修理を行うパーツによって費用が大きく変わることもあります。

下地が見えるほどの深い傷の場合

下地が見えるほどの深い傷やへこみを伴う傷を修理する場合にかかる費用の相場は、以下の通りです。

ディーラー35,000円~100,000円程度
板金業者20,000円~60,000円程度
カー用品店・ガソリンスタンド20,000円~50,000円程度

深い傷の修理は下地処理やパテによる埋め込み作業、再塗装など修理に多くの工程を要するため、費用も高くなる傾向にあります。

木の枝や葉っぱによる傷に悩んでいるならENEOSウイングへ

ENEOSウイングでは木の枝や葉っぱとの接触をはじめ、あらゆる原因でついた傷やへこみの修理に対応しております。

全国各地の店舗にてご用意している「カーコンビニ俱楽部」または「ピッカーズ」のサービスに基づき、独自の工法で迅速・リーズナブル・高品質な修理を実現していることが特徴です。

数多くの修理経験で培われた高い技術力と充実した最先端の設備で、どのような損傷も綺麗に修復をいたしますので安心してお任せください。

愛車の傷やへこみにお悩みの方は、お近くのENEOSウイングへお気軽にご相談ください。

木の枝や葉っぱによる傷に関するよくある質問

最後に、木の枝や葉っぱによる傷に関してよくある質問を回答と一緒にまとめました。

台風で木の枝がぶつかり車に傷がついた場合の修理代はどうなりますか?

台風で木の枝がぶつかった場合、枝の大きさやぶつかった勢いによっては深い傷やへこみになることがあります。

深い傷やへこみになると、修理には20,000円~100,000円程度の費用がかかります。

道沿いの家の木で車に傷がついた場合、修理代は払ってもらえますか?

民家に植えられている木と接触して車に傷がついた場合、状況次第では木の所有者に修理代を請求することが可能です。

請求には木の枝が安全性を欠いていると認められるような飛び出し方をしており、なおかつその木が原因で傷がついたことを立証する必要があります。

車の傷を直さないとどうなりますか?

車に傷がついているということは、ボディの金属部分を保護する役割の塗装が剥がれている状態となっています。

そのため、傷口から水分や汚れが入り込むとそこから金属部分にサビが発生する恐れがあります。

サビが発生すると通常の傷よりも修理費用が高額になるため、コスト面で損をしないためにも早めの修理がおすすめです。

車の傷はどれくらいで直りますか?

車の傷修理を業者に依頼した場合の平均的な期間は、1~4日程度です。

なお、10cm以内の小さな修理であれば数時間でも完了しますが、ドアなど複雑な作業を要する箇所の修理には1週間程度かかることもあります。

傷の状況や箇所によって修理期間は変わるため、気になる場合は見積もり時に業者へ詳しく尋ねてみると良いでしょう。

まとめ

車に傷がつく原因は様々ですが、走行中に木の枝や葉っぱと接触して傷がつくケースも多いです。

木の枝や葉っぱでついた傷は市販の傷消し剤を使って修理が可能なこともありますが、失敗のリスクを考えると傷の状況にかかわらず業者へ依頼することをおすすめします。

ENEOSウイングでは、表面的な傷から下地にまで届く深い傷・へこみの修理まで幅広く対応しております。 リーズナブルかつ迅速、質の高い修理が可能な業者をお探しの方は、ぜひENEOSウイングにご相談ください。

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この記事を書いた人

ENEOSウイング編集部です。コラムで車に関するお役立ち情報をお届けしています。

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