タイヤは一定以上の年数または走行距離を超えると、劣化により走行性能や燃費に影響が及ぶため交換が必要になります。
タイヤ交換は業者へ依頼するケースが一般的ですが、費用を抑えるために自分で交換はできないものかと考える方もいるはずです。
今回はタイヤ交換を自分で行うことのメリット・デメリットに加え、自分で交換する方法や業者に依頼した場合の費用もご紹介いたします。

定期的なタイヤ交換の必要性

車のタイヤは、年数が経過するにつれて徐々に劣化が進んでいきます。
多くのタイヤメーカーは、製造から4~5年程度を耐用年数の目安としており、経年劣化を避けるためには定期的なタイヤ交換が推奨されています。
年数だけでなく、走行距離や保管環境によってもタイヤ交換が必要な時期が変わります。
こまめにタイヤの状態をチェックし、必要に応じて交換することが大切です。
定期的な点検とタイヤ交換を行うことで、安全で快適な走行を維持することができます。
自分でタイヤ交換ができるケースとしない方がいいケース

結論から述べると、タイヤ交換は作業によっては自分ですることも不可能ではありません。
しかし、一口にタイヤ交換と言っても、「脱着(履き替え)」や「組み換え」など様々な作業があります。
次項より、自分でも可能な作業と業者に任せるべき作業について解説いたします。
脱着なら自分でも作業が可能
「タイヤ交換」では、主に以下のような作業内容が含まれています。
- 脱着(履き替え):タイヤのゴム部分とホイールをまとめて取り替える
- 組み換え:タイヤのゴム部分のみ取り替える
- バランス調整:ホイールバランスのズレを調整する
上記のうち、一般の方でもできる可能性がある作業は「脱着(履き替え)」です。
詳細は後述しますが、脱着は車体を持ち上げて新品のタイヤ・ホイールセットを取り付けるという、比較的シンプルな作業です。
とはいえ、脱着作業でも最悪の場合、命に関わるリスクが伴うことがあるため、決して油断はできません。慎重に行う必要があります。
組み換えが必要・タイヤ交換の知識がないなら自分でしない方がいい
タイヤの組み換えには、「タイヤとホイールを分離して取り付ける」という作業が含まれます。
この作業には、タイヤチェンジャーと呼ばれる専門的な器具が必要です。
タイヤチェンジャーは、プロ仕様のものだと数十万円と高額なため、一般の家庭で用意することは難しいでしょう。
また、手動式のタイヤチェンジャーなら比較的安価で購入できますが、作業途中でタイヤやホイールを傷つけてしまう恐れがありますし、かなりの力を要します。
さらに、工程が比較的シンプルな履き替えでも、十分な知識と技術力を身につけないまま作業すると、後述するトラブルに見舞われる恐れがあります。
上記のようなリスクに対し、少しでも不安を覚える方は、タイヤ交換は自分でおこなわず、専門業者に任せるほうが賢明です。
タイヤ交換を自分で行った場合によくある失敗例

タイヤ交換の知識がない方がタイヤ交換を自分で行うと、誤った作業方法により様々なトラブルが起こりやすくなります。
ここでは、タイヤ交換を自分で行った際にありがちな、5つの失敗例をご紹介いたします。
走行中に脱輪した
タイヤを取り付ける際、適切なトルクでナットを締めておらず走行中にタイヤが外れてしまうケースがあります。
また、ホイールに付着した異物やサビの処理ができていない場合も、タイヤが固定されず脱輪につながります。
誤ったジャッキアップで車の下敷きになった
タイヤを脱着するには車体をジャッキアップする必要がありますが、ジャッキの設置方法を誤ると、作業中に車体が落ちるリスクが高まります。
最悪の場合、体の一部に車体が落ちてきて大けがにつながる恐れもあるトラブルです。
また、ジャッキはどこでも使用できるわけではないため、安全に使用できる場所を確保する必要もあります。
タイヤの部品を破損させた
ナットの締め付けが不足すると脱輪のリスクが高まりますが、力任せに締め付けることも避けなければなりません。
過度に力を加えて締めた結果、ナットやホイールを破損させてしまうケースも少なくありません。
他にも、ネジ山を潰したり、組み換え作業中にタイヤを破損させたりすることもあります。
少しでもタイヤに損傷を与えると、事故のリスクが高まるため、タイヤの正しい扱い方を理解し、慎重に作業を行うことが重要です。
タイヤの向きを誤って取り付けた
タイヤによっては、取り付け位置が指定されている場合があります。
取り付け位置が指定されているタイヤは、回転方向に合わせた設計で作られているため、誤った向きで取り付けると性能の低下を招きます。
タイヤのバランス調整ができなかった
各タイヤに装着しているホイールはそれぞれ微妙に形状が異なっており、バランス調整を行わないと走行時の安定性が損なわれます。
特に、タイヤの組み換えではホイールバランスのズレを避けられないため、バランス調整が必須です。
バランス調整にはホイールバランサーと呼ばれる機器が必要ですが、専門知識がなければ扱うことは困難です。
そのため、自分でタイヤ交換をするとバランス調整がうまくできず、タイヤの劣化を速めたり走行中の振動が悪化したりするケースが多く見受けられます。
自分でタイヤ交換を行う際のメリット・デメリット

難易度が高いとはいえ、自分でタイヤ交換を行う場合にもいくつかのメリットがあります。
メリット・デメリットのどちらも理解を深め、業者へ依頼するか自分で交換を行うかを判断しましょう。
メリット
タイヤ交換を自分で行うことの主なメリットは、「交換費用が安く抑えられる」と「緊急の際も自分で対応できる」の2つです。
交換費用を安く抑えられる
業者にタイヤ交換を依頼すると、新品のタイヤ代金に加えて工賃がかかります。
自分でタイヤ交換を自分で行う場合、工賃がかからないため、費用を抑えることができます。
特に積雪地帯では、季節ごとに毎年2回のタイヤ交換が必要になります。
タイヤ交換の頻度が高い場合、自分で交換することで大きな節約効果が期待できます。
緊急の際も自分で対応できる
自分でタイヤを交換するスキルが身に付いていれば、走行中にタイヤのトラブルが生じてもロードサービスを待たずに対処することができます。
保険に付帯しているロードサービスを利用すると保険料が値上がりするため、余計な出費を抑えられるメリットにもつながります。
デメリット
自分でタイヤ交換を行うと主に費用面でのメリットを得ることができますが、決して小さくはないデメリットも潜んでいます。
自分でタイヤを交換することの主なデメリットは、「作業に時間を要する」「初期費用がかかる」「重大な事故を引き起こす可能性がある」の3つです。
作業に時間を要する
車のタイヤの重量は、軽自動車に用いられる小型なものでも1本あたり5~6kgにホイールの重量が加わります。
タイヤの持ち運びだけでも大きな労力がかかるうえに、交換作業そのものも難易度が高いため、一般の方では作業時間が長引く場合がほとんどです。
費用が削減されるぶん、時間と手間が非常にかかることを前提として作業を行う必要があります。
道具の購入など初期費用がかかる
初めてタイヤ交換を行う場合、車体を上げるためのジャッキやタイヤの取り換えに必要な各工具を買い揃えなければなりません。
工賃を削減するために自力での交換を試みても、結果として工賃以上の初期費用がかかる可能性があります。
交換時や交換後に重大な事故を引き起こす可能性がある
タイヤ交換の作業では、各工程に事故・けがにつながるリスクが潜んでいます。
特に、先述したジャッキアップ中の事故や走行中の脱輪は、一度発生すれば取り返しのつかない事態になり得る事故です。
命に関わる重大な事故のリスクと隣り合わせになることも留意したうえで、自分で交換をしても良いか慎重に判断をしましょう。
タイヤ交換(脱着)に必要な道具(工具)

前項にてデメリットとして述べた通り、タイヤの交換をするには様々な工具が必要です。
脱着作業の場合に必要な工具は、以下の通りです。
- ジャッキ
- クロスレンチ
- トルクレンチ
- 輪留め
- 軍手
上記の中でも最低限必要な物は、車体を上げるためのジャッキ・ホイールナットを回すためのクロスレンチ・ホイールナットを適切に締めるためのトルクレンチです。
加えて車体が動きにくくなる輪留め、汚れやケガを防ぐための軍手があるとより安心して作業をすることができます。
タイヤ交換に必要な道具(工具)の費用相場
タイヤ交換で使用する各工具の費用相場は、以下の通りです。
| 工具 | 費用 |
|---|---|
| ジャッキ | 4,000~20,000円程度 |
| クロスレンチ | 1,000~4,000円程度 |
| トルクレンチ | 3,000~10,000円程度 |
| 輪留め | 1,000~5,000円程度 |
| 軍手 | 100~3,000円程度 |
各工具はAmazonや楽天市場といった通販サイトやカー用品店、ホームセンターなどで販売されています。
自分でタイヤ交換(脱着)する際の手順

タイヤ交換は手順を誤ると作業時間がより長引いたり、事故が起こる可能性が高くなったりします。
自分でタイヤを交換する際は、以下の手順を参考に作業を行いましょう。
タイヤ交換の事前準備
すでに所有しているタイヤへ交換する場合、作業へ取り掛かる前にタイヤの状態を確認しましょう。
タイヤの溝は1.6mm以下にまで摩耗が進むと車検に通らなくなるうえに、安全面にも悪影響が及びます。
最低でも溝が3mm以上あること、タイヤの表面にひび割れや傷などがないことを確認のうえタイヤを交換しましょう。
タイヤの摩耗が進んでいたり、ひび割れや傷などがあるとタイヤの買い替えも必要になります。
タイヤ交換(脱着)の手順
タイヤの状態確認と必要な道具の用意を済ませたら、以下の手順で交換作業を行います。
タイヤ交換の詳しい手順については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご参考ください。

自分でタイヤ交換を行う場合の注意点

自分でタイヤ交換を行う場合、以下の点に注意を払いながら慎重に作業を進めることが大切です。
作業場所の選定
必ず水平かつ周囲の邪魔にならない場所で作業をしましょう。
ジャッキは水平で硬い地面の上で使用しないと、作業中に倒れて車体が落ちてしまう可能性があります。
ジャッキの使用に適した環境や使い方などは、以下の記事をご覧ください。

タイヤの回転方向
タイヤによっては回転方向が指定されているものがあります。交換前にタイヤの側面に記載された矢印や文字を確認してください。
ホイールナットの締め方
ホイールナットは、正面から見て上→下→左→右の順で、均等に締め付けてください。
強く締めすぎると工具を傷めたり、ナット本体が破損したりする恐れがあります。
また、締め付けが弱すぎてもタイヤが外れやすくなるため、上記の順で適切な加減で締めましょう。
専用ナットや純正部品の確認は必須
メーカーによっては、専用のナットや純正部品を使用しなければならない場合があります。
純正以外の部品を使用すると、締め付けが不十分になったり、ホイールに損傷を与えたりする可能性があります。
適合しない部品を使用すると最悪の場合は走行中にタイヤが外れ、重大な事故につながるリスクもあります。
タイヤ交換作業を行う際には、メーカーの取扱説明書を必ず確認し、正しい部品を使用するようにしましょう。
タイヤ交換後にチェックすべきこと

タイヤ交換を終えたら、走行時の安全性を確保するために以下2つの点を確認しておきましょう。
トルクの増し締め
トルクの増し締めとは、さらに強くナットを締めるのではなく、ナットの緩みの有無を確認する作業です。
車のタイヤのナットはどの程度締めるべきかが決まっており、それより緩すぎても強く締めすぎても走行の安定性に影響が及びます。
タイヤを交換してからある程度走行するとナットが緩むことがあるため、一定の具合までナットを締められるトルクレンチを使用して、ナットの締め具合が適切かどうかを確認しましょう。
交換したタイヤの空気圧
タイヤには適正空気圧が指定されており、空気圧が適正値でないと燃費の悪化やスリップ事故といったリスクを伴います。
交換したタイヤの空気圧が最初から適正値であるとは限らないため、交換後に必ず確認しておきましょう。
なお、空気圧の適正値は運転席側のドア付近に記載されています。
不安があるなら専門家へ依頼して安心のタイヤ交換を!

自分でタイヤを交換するには、安全な作業場所や必要な工具の用意や危険を伴う交換作業が必要です。
車の整備に関して経験がない方にとっては非常にハードルが高いため、不安を覚える方は無理をせずプロへ依頼をしましょう。
タイヤの交換依頼が可能な業者は数多くありますが、リーズナブルかつ安心してタイヤの購入・交換を行いたい方は「ENEOSウイング」が特におすすめです。
ENEOSウイングは確かな技術を持ったスタッフがタイヤ交換を実施
ENEOSウイングでは独自のタイヤ資格者制度を設けており、タイヤに関して豊富な知識を持ったスタッフが、新品タイヤの購入から交換までトータルでサポートしております。
タイヤ交換の作業においても優れた技術を習得しており、確実かつ迅速な作業を実現していることも特徴です。
タイヤを交換したい一方でまとまった時間が取れない方、緊急でタイヤ交換が必要となった方も、安心してお任せください。
全国300以上展開で依頼しやすい!
ENEOSウイングは全国300以上のエリアに店舗を展開しており、その多くでタイヤ交換サービスをご依頼いただけます。
ご自宅からほど近い店舗にて、給油や洗車など日常的な利用のついでにタイヤ交換ができることもENEOSウイングならではの特徴です。
自分でタイヤ交換する際のよくある質問

最後に、自分でタイヤ交換をすることに関してよくある質問を回答と一緒にまとめました。
ジャッキアップする際のポイントはありますか?
ジャッキアップは不安定な場所で使用すると簡単に外れてしまうため、必ず水平で固い地面に設置して使うようにしましょう。
また、車ごとに設定された「ジャッキアップ」にジャッキを接続することも大切です。
女性でもタイヤ交換をすることはできますか?
正しい手順を理解し、技術を身に付けていれば女性でもタイヤ交換を行うことはできます。
ただしタイヤを取り付ける際に持ち上げられるだけの力を要すること、汚れてもいい服装で行うことが前提となるため注意が必要です。
車のタイヤ交換は性別を問わず難易度の高い作業であるため、車の整備に関する経験がない方はおすすめできません。
タイヤ交換の費用はどれくらいかかりますか?
自分でタイヤ交換をするにあたって、1から工具を揃える場合は1万円前後から数万円の費用が必要です。
一方で、業者にタイヤ交換を依頼する場合は4本あたり数千円~10,000円程度の料金がかかります。
長期的に見ると、業者へ依頼するよりも自分で交換した方がコストを抑えられますが、作業に失敗するリスクや業者に交換し直してもらう際の費用を考えると、必ずしも自分で交換することが得策とはいえません。
まとめ
車のタイヤ交換は、タイヤのゴム部分とホイールをまとめて取り替える「脱着」であれば自分で行うことも可能です。
自分でタイヤ交換を行えば、業者に依頼した場合にかかる工賃の分だけ費用を削減することができます。
ただし初めて交換を行う場合は工具などを揃える際に初期費用がかかる他、やり方を誤れば重大な事故につながるリスクも伴います。
できるだけ費用を抑えながら安全かつ確実にタイヤを交換したい場合は、豊富な知識と高い技術力でタイヤの購入・交換をサポートするENEOSウイングにご相談ください。


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