屋外を走行する以上、愛車のボディに細かい傷ができるリスクを避けることはできません。
洗車や走行中の飛び石などボディに傷をつける要因は数多く潜んでいるため、「仕方ない」と諦めたり自分で修理することを検討したりする方もいるはずです。
しかし放置して傷の状態を悪化させないためには、どんなに細かい傷でもプロによる修理を受ける必要があります。
今回は車の細かい傷の特徴や原因をおさらいしつつ、DIY修理の方法・メリット・リスク、プロへ依頼することのメリット・費用相場などについて詳しく解説いたします。
車につく細かい傷の特徴と原因
ふと愛車のボディを見ると、いつの間にか引っかき痕のような細かい傷ができていたという経験がある方は多いのではないでしょうか。
一口に細かい傷と言ってもその深さや範囲は様々で、水をかけると目立たなくなるような傷もあれば塗装の下地が見えるほど深い傷となっていることもあります。
車に細かい傷がつく原因は日常的なシーンに数多く潜んでいますが、特に以下のような原因は多く見受けられます。
- 前方の車から飛んできた飛び石
- 洗車時の摩擦
- 縁石、段差との接触
- 子供のいたずら
原因や傷の深さにかかわらず、車に傷がついたら状態を悪化させないためにも早めの修理が重要です。
車についた細かい傷はDIYで修理できる?
カー用品店には多種多様な補修アイテムが販売されており、安価に購入することができます。
結論から述べると、細かく浅い傷であれば市販の補修アイテムを使い自分で修理を行うことは可能です。
DIYでの修理方法
市販されている補修アイテムのタイプは、大きく分けて「スプレー」「タッチペン」「コンパウンド」の3種類があります。
また、車のボディを美しく見せるための「ガラスコーティング剤」を使って傷を目立たなくさせることも可能です。
ただし市販のアイテムはあくまで傷を目立たなくさせるためのものであり、傷を根本的に解決することは不可能な点に注意が必要です。
それを理解したうえで、以下よりご紹介する修理方法を参考にしてみてください。
スプレーで修理
ボディカラーの色に合ったものを使い、スプレーで塗料を吹き付けるタイプのアイテムです。
傷の研磨や埋め込みなどの効果はありませんが、広範囲についた浅い傷を簡単に目立たなくさせたいときに役立ちます。
タッチペンで修理
小さなペンまたは刷毛の先から塗料が出るタイプのアイテムで、ごく小さな傷の補修に適しています。
タッチペンを使う場合は傷の周りをシリコンオフで拭き取り、あとは傷部分を点で埋めるように塗布していきます。
何度か塗理重ねて乾燥したら濡らした耐水ペーパーで凹凸部分を平らにし、仕上げに液体コンパウンドで研磨したら作業完了です。
コンパウンドで修理
コンパウンドは、細かな粒子で傷を研磨して補修することができるアイテムです。
粗目・細目・極細など粒子の粗さは様々で、傷の状態にあったものを選ぶ必要があります。
コンパウンドを使う前に、まずは傷がつくことを防ぐために洗車をしましょう。
ボディの汚れを落としたらスポンジにコンパウンドをつけて、直線的な動きで傷を優しく磨きます。
複数のタイプがセットになっているコンパウンドを使う場合は、粗目から細目の順番で使いましょう。
研磨を終えたら汚れていない布でコンパウンドを優しく拭き取り、作業完了です。
ガラスコーティング剤で修理
本来は車の美観をより良くするために施すガラスコーティングですが、その際に用いるコーティング剤はごく浅い傷であれば埋めて目立たなくさせることが可能です。
また、ガラスコーティングを施工すると塗装表面の密度が向上すると同時に表面が滑らかになることで、傷の原因となる様々な衝撃を受け流す効果に期待ができます。
傷がついてもコーティング被膜が塗装面の代わりに犠牲となるため、塗装面を保護する手段としてもガラスコーティングは有効です。
なお、ガラスコーティングは市販のコーティング剤でも施工可能ですが、失敗のリスクがなくきれいな仕上がりを求めるのであればプロへ依頼することをおすすめします。
DIYで修理するメリット
車の傷をDIYで修理することのメリットとしては、以下2つの特徴を挙げることができます。
修理費用を抑えられる
DIY修理における最大のメリットは、業者へ依頼した場合よりもコストが大幅に押さえられることです。
詳細は後述しますが、例えば10cm以内の細かい擦り傷修理を業者に依頼すると安くても10,000円を超えるケースがほとんどです。
しかし市販の傷消しアイテムであれば数千円程度で揃えることが可能なため、コストの削減を重視している方にとっては有効的な手段と言えます。
自分のタイミングで修理できる
修理を業者に依頼する場合、まずは最寄りの業者をいくつかピックアップして見積もりを依頼し、車を預けて作業完了まで待つという流れになります。
作業は細かい傷であれば早いと数時間程度で完了しますが、当日のスケジュールによってはその時間を確保することも難しくなる場合があります。
しかしあらかじめ市販の傷消しアイテムを購入していれば、傷に気が付いたらその場で目立たなくさせることができます。
業者に依頼する場合よりも時間の消費が抑えられ、必要なときにサッと修理を行うことができる点もDIY修理のメリットです。
DIY修理ではリスクもある
費用・時間という観点ではメリットの大きい手段に思えるDIY修理ですが、以下のようなリスクを伴う点に注意が必要です。
修理しても逆に目立ってしまう可能性がある
傷の種類によっては、コンパウンドのように研磨を伴う修理が必要です。
しかし適切な粒子の粗さを選び、慎重に研磨を行わないとかえって傷が広がって目立つ可能性があります。
また、スプレーやタッチペンのように塗料を施すだけのタイプでも、カラー選びに失敗すると修理した部分が浮いて見えてしまいます。
DIY修理において、傷や車のボディカラーに合ったアイテム選びは重要なポイントです。
傷を目立たさせないためには、「適切なアイテムを選ぶ知識」と「傷を広げないよう的確な修理ができる技術力」のどちらも必要になります。
仕上がりがイマイチになることも
傷の状態に適切なアイテムを選んだとしても、プロほどの技術力を持たない一般の方が行う修理の仕上がりには限界があります。
慎重に作業をしても多少の色ムラや塗りムラは避けることができず、見栄えが悪くなるケースがほとんどです。
自分で修理を行った結果仕上がりが悪くなり、その状態で改めて業者へ依頼すると本来よりも高い工賃がかかる可能性があります。
また、きれいに修理を行うことができないと車を売却する際、その箇所が査定に響き買取額が大幅に下がります。
コストの削減を目的にDIY修理を行っても、結果的により多くの費用を費やす結果となりかねないため、最初から業者へ依頼した方が安心です。
本来のキレイさを取り戻すなら業者へ依頼することがおすすめ
可能な限り元通りに近いクオリティで修理をしたいと考える方は、業者への依頼がおすすめです。
以下より業者による修理のメリットと注意点をご紹介いたします。
プロへ依頼するメリット
プロの業者に修理を依頼することの主なメリットとして、以下2つの特徴を上げることができます。
仕上がりが綺麗
車の修理に関する専門知識・技術力を備えているプロだからこそ、仕上がりの質が担保されているというメリットがあります。
市販のアイテムよりも根本的な修理を可能とする設備が十分に揃っていることも相まって、DIY修理では決して実現できないクオリティの高さに期待ができます。
また、自分で事前に調べて傷に合ったアイテムを選ぶ必要はなく、専門知識を持ったプロから最適な修理方法を提案してもらえることも嬉しいポイントです。
車検など他の作業と一緒にお願いできることも
依頼先の業者によっては、傷修理だけでなく車検や法定点検などのメンテナンスサービスも提供していることがあります。
メンテナンスが必要な時期が迫っており、なおかつ傷も修理した場合はそのどちらも依頼するという利用方法が可能です。
メンテナンス後に別途修理を依頼して再び店舗に訪れる手間を省き、時間を無駄にせず愛車の状態を安全・きれいに保つことができます。
なお、日頃から給油や洗車で利用しているガソリンスタンドも車の修理に対応している場合があります。
ガソリンスタンドは店舗数も多く利便性が高いため、傷修理の依頼先としては特におすすめです。
プロへ依頼する際の注意点
プロによる修理は仕上がりや安心感におけるメリットが大きい手段ですが、依頼の際は以下の点に注意が必要です。
依頼先の状況によって作業日数がかかる
先述したように、プロに修理を依頼した場合はDIY修理と比べてどうしても時間が長くなります。
特にディーラーなど店舗に修理工場がない業者は、車を預けてから一度工場へ運ぶ時間も加わるため軽微な傷でも最低2日以上はかかると考えて良いでしょう。
また、修理工場を持つ業者でも連休中などは店舗が混雑しやすく、順番待ちにより時間が長引くこともあります。
プロによる修理を受けるのであれば、余裕を持ったスケジュールで依頼することをおすすめします。
必ず見積もりを取る
修理の依頼先を選ぶにあたって、事前に見積もりを取りましょう。
業者によって工賃の設定は大きく異なり、同じ程度の傷でも業者選びを工夫すればお得な価格で依頼することができるからです。
また、ほとんどの業者は見積もりなら無料で対応しているため、依頼先の候補は1つに絞らず複数の業者から見積もりを取って比較してみましょう。
業者へ依頼する場合の費用や時間の目安
業者へ依頼した場合の修理費用・作業時間は、傷がついた箇所によって変わります。
10cm程度の細かい傷ができた場合における、主なパーツごとの修理費用・作業時間の平均は以下の通りです。
パーツ | 費用 | 時間 |
---|---|---|
バンパー | 10,000~25,000円程度 | 数時間~1日程度 |
サイドドア | 15,000~40,000円程度 | 数時間~3日程度 |
ボンネット | 15,000~40,000円程度 | 数時間~3日程度 |
トランク | 30,000~50,000円程度 | 1~3日程度 |
ルーフ | 30,000~75,000円程度 | 1~5日程度 |
修理の依頼先を選ぶ際のポイント
業者に修理を依頼するにあたって、より良いサービスを受けるためにも以下のポイントに注意しながら選ぶことをおすすめします。
良心的な価格でサービスを提供しているか
コストパフォーマンスを重視して業者を選ぶ場合、まずは料金設定に注目してみましょう。
修理の依頼が可能な業者には様々な種類がありますが、その中でもディーラーは人件費などの事情から料金が高くなりがちです。
逆にガソリンスタンドやカー用品店は料金が安い傾向にあるため、この2つを中心に依頼先候補を探すことをおすすめします。
修理の質が高いか
料金が安くても、修理の質が低ければ時間をかけてまで業者に依頼した意味がありません。
作業が完了してから後悔することのないように、修理の経験が豊富で設備も十分に整っている業者を選ぶことをおすすめします。
併せて、見積もりの際に「自分が疑問に思ったことを相談しやすい雰囲気か」「相談には親身に対応してくれるか」などスタッフの対応力にも注目すると信頼のおける業者を見つけやすくなります。
ENEOSウイングは高品質・リーズナブルな価格で修理いたします!
全国に店舗を展開しているENEOSウイングでは、「ピッカーズ」または「カーコンビニ倶楽部」の傷・へこみ修理サービスを提供しております。
数多くの車を修理した熟練のスタッフによる技術と一流の整備機材、そして徹底して無駄を省いた独自の工法による修理がENEOSウイングの特徴です。
これにより、「きれい」「早い」「安い」の3つが揃ったサービスの実現を可能としています。
「なるべく安い料金で修理を依頼したいけれど仕上がりが心配」「急いで傷を修理したい」など、どのようなお客様にもご満足いただけるENEOSウイングの修理サービスをぜひご利用ください。
まとめ
飛び石や洗車時の摩擦など、細かい傷がつくリスクは日常のあらゆるシーンに潜んでいます。
浅い傷であればタッチペンやスプレー、コンパウンドなどのアイテムでDIY修理をすることも可能ですが、失敗の可能性や仕上がりの質に限界があるというデメリットを避けることはできません。
そのため、どんなに軽微な傷でもプロに修理を依頼することをおすすめします。
質の高さ・早さ・安さのどれも妥協したくないという方は、確かな技術力と独自の工法を駆使するENEOSウイングの修理サービスをご利用ください。
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