車は安いものではなく、修理費用も高額になりがちのため、できるだけ傷や汚れをつけないように大切に扱っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、イタズラによる被害で傷を付けられるケースも少なくありません。
ここでは、車にイタズラ傷を付けられたときにどのように対処するべきか、また防止方法や修理の際の保険の扱いなどについて解説します。
イタズラされやすい車の特徴

マナー違反の車

マナー違反の車は、交通ルールを守らずに運転したり、駐車したりする傾向があります。
周囲に迷惑をかける運転や駐車は歩行者や他のドライバーなどのひんしゅくを買い、いたずらされる可能性が高くなります。
有名な高級車

誰もが知っているような高額なスポーツカーや海外のラグジュアリーモデルは、一般的に注目を浴びる存在です。
その美しいデザインや高級感から、イタズラの対象にされやすいといえます。
嫉妬心やイタズラ心から、傷をつけたり、車体に落書きをしたりする人がいることもあります。
なお、高級車はイタズラで付けられた傷の修理費用も高額になります。
ボロボロの車

故障したまま修理されずに駐車してある車や、錆や傷が付いているなど一見して「ボロボロ」であるという印象を与える車もイタズラされやすい車に挙げられます。
誰も気にかけていない車であることが明確でイタズラしても気付かれにくい、また発覚までに時間がかかることが多いことから、イタズラのターゲットになりやすい傾向があります。
人目につかない場所に駐車している車

人通りがほとんどない場所にある駐車場や、防犯カメラや人の通る道の死角にあたる位置などに駐車している車もイタズラされやすいと言われています。
人目につきにくい場所に駐車している=イタズラも見つかりにくい、といえるため、イタズラの標的になる可能性が高くなります。
長期間動かしている様子のない車

- ほこりが積もっている
- タイヤから完全に空気が抜けている
上記のような長期間動かしていない車は極端に使用頻度が低い、または盗難車や不法投棄された車などで所有者が不在であることを示しています。
こうした車もイタズラが見つかりにくいため、格好のターゲットになるといえるでしょう。
車へのイタズラ傷の種類と特徴

10円パンチや石で落書き
この種類のイタズラは10円などの硬貨や小石などの硬い物体を使い、車体を叩いたり、引っかいたりします。これによって塗装が傷つき、目立つダメージが残ります。
この種のイタズラは車の横を通りがてらなどにさりげなく傷付けるなど、単にスリルを味わうだけの愉快犯も多いといわれています。
線傷の場合が多いですが、絵を描くように傷付けるような悪質なケースもあります。
子供によるイタズラ
子供たちが遊んでいる際にボールが誤って車に当たることがあります。
意図的ではない場合は事故といえますが、中には故意にぶつけるケースもあり、この場合はイタズラといえます。
ボールの衝撃によって、車体にへこみや塗装の損傷が生じる可能性があります。
特に、ボンネットやドアにボールがぶつかると、へこみや塗装のはがれが目立ちます。ルーフがへこむと修理費用はより高額になります。
石を投げる

道路上で石を車に向けて投げつけるイタズラもあります。投石によるイタズラは石の衝撃によってフロントガラスが割れたり、ボディにへこみや傷が付いたりすることがあります。
悪質なケースではありますが、高速道路などで石を投げつけられると突然の衝撃でドライバーは驚き、危険な状況に陥る可能性もあります。
なお、石を投げる行為はかなり危険であり、人が乗っている車への投石は傷害事件に発展する可能性も否定できません。
スプレーなどによる落書き
ラッカースプレーやマーカーなどを使って、車の塗装に落書きをするイタズラもあります。無作為に車体に文字や絵を描く、不適切なメッセージを残すなどです。
スプレーによる落書きは目立ちやすく、落書きがされた車は見た目が損なわれ、所有者は修理や塗装の手配をしなければなりません。
この種のイタズラは、車の所有者に経済的な負担を与えることに加え、感情的なストレスをもたらします。
車の上に乗る
子供がふざけて車のボンネットやルーフに乗るケースは昔からありましたが、近年ではSNSの普及により大人も遊び感覚で他人の車の上に乗って写真や動画を取る、というケースが散見されます。
大人の男性がルーフやボンネットの上で飛び跳ねることもあり、そうなると確実にパネルがへこみます。
また、高級車の場合は複数人がボンネットに腰かけたり持たれたりして撮影することもあり、カバンの金具などで傷ができたり、塗装がはがれたりすることもあります。
車へのイタズラ傷を発見したときの対処法

警察へ連絡する

車へのイタズラは犯罪行為に該当することがあるので、まずは速やかに警察に連絡しましょう。被害届を提出することで、事件が正式に記録されます。
被害届が受理されて初めて、警察は適切な対応を行い、必要な調査や捜査を行えます。
また、警察への届け出が済んでいないと保険会社への報告や補償の手続きがスムーズにできない可能性もあります。
通報後は警察からの指示に従い、必要な手続きを適切に行いましょう。
証拠を集める
イタズラ行為にあったら、被害者として証拠を集めることが重要です。被害を詳細に記録するために、イタズラ被害を受けた部分の写真やビデオ撮影を行いましょう。
損傷の状態や範囲を捉えることで、後で証拠として役立ちます。
撮影する際には、できるだけ多くのアングルや距離で撮るように心掛けましょう。可能な限り細かい部分まで記録しておくことをおすすめします。
また、目撃者がいた場合は、その情報を得ることも重要です。目撃者の証言は、警察や保険会社にとって有力な証拠となります。
イタズラ傷の修理費用の相場

車のいたずら傷の修理は、ディーラーや整備工場をはじめ、ガソリンスタンドやカー用品店でも依頼できます。
細かい修理費用の相場は業者や地域、車の種類、傷の場所や大きさなどによっても異なりますが、ソリッドカラーよりもパールやメタリック塗装の車の傷が高額になる傾向があります。
以下に、ENEOSウイングにおける傷の修理費用を例としてまとめました。
ドアミラーキズは8,800円〜です。
| キズの大きさ | 線キズ・すりキズ (塗装修理) | バンパーえぐれキズ (パテ処理・塗装処理) | へこみキズ (板金・塗装修理) |
|---|---|---|---|
| 〜10cm以下 | 22,000円 | 28,600円 | 36,300円 |
| 〜20cm以下 | 28,600円 | 38,500円 | 49,500円 |
| 〜30cm以下 | 35,200円 | 47,300円 | 59,400円 |
| 〜40cm以下 | 38,500円 | 51,700円 | 69,300円 |
| 〜50cm以下 | 41,800円 | 55,000円 | 79,200円 |
| 〜60cm以下 | 46,200円 | 59,400円 | 89,100円 |
修理費用が極端に高額になるケースとしては、人がルーフに乗って飛び跳ねたなどでインナーパネルまで大きくへこんでいる場合や、ルーフパネルの交換となる場合などが挙げられます。
ルーフのインナーパネルのへこみ修理となると、ディーラーなら20万円は下りません。整備工場ではもう少し費用が抑えられますが、それでも10万円は超えてきます。
ルーフパネルを交換するとなると数十万円が必要です。場合によっては100万円近い費用がかかることもあることに加え、ルーフパネルを交換した車は「修復歴車」になりリセールバリューはゼロに近くなるので、廃車も視野に入ってくるでしょう。
車のイタズラ傷の修理費用は誰が負担する?

車のイタズラ傷の修理費用は、場合によってはかなり高額になります。誰がどのように負担するべきなのかも気になるところではないでしょうか。
修理費用の負担については、イタズラの犯人がわかっているケースとそうでないケースとで対応が異なります。
犯人が見つかった場合
イタズラの犯人が見つかった場合は、犯人に対して損害賠償を請求できる可能性があります。
この場合、修理費用は犯人によって賠償されるため被害者側は費用負担が生じないことが期待できますが、犯人側に支払い能力がない場合はその限りではありません。
なお、相手への賠償責任が問えないケースもあります。
犯人が見つからない場合
犯人が特定できない場合は、自分で修理するか、業者に修理を依頼することになります。
その場合の修理費用は自己負担になりますが、車両保険に加入している場合は保険でカバーできることもあります。保険について、詳しくは後述します。
イタズラ傷の修理には保険は使える?

車の任意保険のうち、車両保険に加入していれば車両に生じた損害や修理費用をカバーすることが可能ですが、細かい部分の具体的な補償内容は契約内容により異なります。
イタズラ傷の保険修理に関しては、以下の点に注意が必要です。
保険を使う場合の注意点
免責金額
車両保険では、免責金額が設定されていることが一般的です。免責金額とは、被保険者が自己負担する金額のことを指します。
イタズラ傷の修理費用が免責金額以下であれば、保険は適用されません。
修理費用が免責金額を超える場合には、差額を保険会社が補償します。
保険の種類
契約の中に、車両保険が含まれているかを確認しましょう。
任意保険のうち対人賠償保険や対物賠償保険はほとんどの方が加入していますが、車両保険への加入率は対人対物賠償保険よりも低く、加入していないケースも多く見られます。
車両保険に加入していない場合や、ダイレクト型など限定的な補償内容の場合は、イタズラ傷の修理に保険を適用することができない可能性があります。
等級ダウン&事故有係数適用期間
車両保険を使ってイタズラ傷を修理した場合、事故扱いになり等級が1等級ダウンします。
また、事故有係数適用期間も1年になるので、翌年以降の保険料が高くなります。
タイヤのいたずらは保険適用外であることがほとんど
タイヤを傷つけたりパンクさせたり、といったイタズラも存在します。
しかしタイヤは通常使用で摩耗するものであることと、通常使用で付いた傷とイタズラでできた傷との判別が難しいため、補償の範囲外であることがほとんどです。
ただし、タイヤ以外の部分にもイタズラによる傷がある、ホイールも大きく破損しているなど、場合によっては補償が認められる場合もあります。
自己判断せずに、まずは保険会社に細かい事情や状況を説明し相談してみましょう。
車のイタズラ傷を自分で修理する方法

車のイタズラ傷は、種類や程度によっては自分で修理することも可能です。
コンパウンドやタッチペンを使って修理する
クリア面にとどまっているような軽度のイタズラ傷や小さな傷ならば、コンパウンドやタッチペンで修理できます。
タッチペンは筆ペンのような使い方ができる塗料で、カラースプレーよりも使いやすく、小さな傷の修理に向いています。
基本的な使い方は洗車後傷部分をコンパウンドや耐水ペーパーでならし、シリコンオフで脱脂、タッチペンで塗装して乾燥させます。その後に細目の仕上げ用コンパウンドでつやを出して完了です。
広い範囲の傷はタッチペンでは対応できないので、カラースプレーの使用がおすすめです。
なお、ごく軽く小さい傷であれば、塗料を使用せずにコンパウンドで磨くだけで傷消しできるケースもあります。
へこみを伴う傷はパテが必要
傷だけではなくへこみがある場合は、パテを使用して修理します。パテを使用するとなると手順が大幅に増えることに加え、修理に必要なアイテムも多くなります。
また、修理経験がないときれいに仕上げることが難しいので、へこみがある場合はプロへの依頼がおすすめです。
へこみがない場合でも、手のひらの大きさを超えるような傷や下地面まで達している深い傷、パーツの割れやゆがみなどができている場合はプロに任せるべきといえます。
板金塗装業者は車の傷やへこみの修理、また塗装を専門にしているので自己修理は無理な傷でも対応してくれることに加え、小さな傷でも仕上がりの美しさや持ちが違います。

車へのイタズラ傷を防止する対策

ボディカバーをつける

車を駐車する際には、ボディカバーを使用することで車体を保護することができます。
ボディカバーは傷や汚れから車を守ることに加え、イタズラ行為を抑制する効果もあります。
ドライブレコーダーや防犯カメラを設置する

駐車監視機能があるドライブレコーダーや防犯カメラを車に設置することで、イタズラ行為を記録することができます。
これにより、犯人の特定につながる証拠が得られる可能性が高まることに加え、イタズラの抑止効果も期待できるのもメリットといえるでしょう。
ガレージなど屋内の駐車場を利用する

車を屋内に駐車することで、外部からのイタズラ行為を受けにくくなります。ガレージや地下駐車場などの屋内スペースを利用することを検討しましょう。
シャッターがあるタイプの駐車場であれば、より防止効果は高まります。
車の近くにセンサーライトをつける

車の周辺にセンサーライトを設置することで、不審者に対して光が点灯し、イタズラの抑止効果が期待できます。
カーセキュリティーを設置する

カーセキュリティーシステムを導入することで、車へのイタズラや盗難を防止することができます。
アラームシステムや不正開錠防止装置など、さまざまなアイテムがあるので予算や車の保管環境に応じたセキュリティ製品を選びましょう。
人目のつく場所に駐車する

公共の場所や人通りの多い場所に車を駐車することで、不審者が近付きにくくなるためイタズラ行為や車上荒らしの抑止効果が期待できます。
お店の駐車場は防犯カメラの死角にならない場所に駐車する

店舗や施設の駐車場を利用する際には、防犯カメラの撮影範囲に入る場所に車を駐車しましょう。
これにより、万が一イタズラが起きた場合でも防犯カメラの映像記録が得られ、犯人の特定に役立つ可能性があります。
迅速・リーズナブルに!イタズラ傷の修理はENEOSウイングへ!

ENEOSウイングは、検定に合格した技術者が板金修理に対応いたしますので、愛車のイタズラ傷の修理も安心してお任せいただけます。
また、全国300以上展開するサービスステーションが窓口となっており、お見積りから納車までの全プロセスを一貫して対応いたします。
まずは、お近くのENEOSウイングにお気軽にご相談ください。(※一部取り扱いのない店舗もございますので、事前にお問い合わせください。)
技術とノウハウ
ENEOSウイングは長年にわたり培った修理の技術とノウハウを持っています。
経験豊富な専門家が作業を担当し、高品質な修理をお約束します。
迅速な施工とコスト削減
ENEOSウイングの板金修理は超速乾性の塗料を使用し、短時間での施工を実現しています。
これにより、修理時間が短縮されると同時にコストを削減し、リーズナブルな価格を実現しています。
細部まで丁寧に
お客様の大切な愛車を修理させていただくに際し、細部まで丁寧な仕上げにこだわります。
傷の修復だけでなく、塗装の色調や輝きを元通りに復元し、美観を最大限に保ちます。
車へのイタズラ傷に関するよくある質問

車へイタズラをする犯人の心理とは?
車へのイタズラをする犯人の心理は個人によって異なります。
一部の犯人は単なるイタズラ心や退屈であることから行動する場合がありますが、嫌がらせや敵意、嫉妬心を抱いている場合もあります。
また、単なる破壊行為や他者への迷惑行為として行動するケースもあります。
車へのイタズラ傷の見分け方は?
車へのイタズラ傷を見分けるためには、普段からこまめに車の状態をチェックしておき、日常的な使用でできた傷や汚れを把握しておくことが大切です。
その上でこれまで見たことがなく、通常の走行では付くはずのない異常な傷があればそれはイタズラによるものと判断できるでしょう。
車に傷をつけられた際、ドライブレコーダーは証拠になる?
ドライブレコーダーの種類や状況によっては、イタズラの瞬間が録画されている場合があります。
こういった場合はドライブレコーダーの映像が加害者の特定や事件の解決に役立つことがあります。
車にイタズラした犯人は特定できる?
車にイタズラをした犯人の特定は、難しい場合があります。
特に目撃者がいない場合や犯人が素早く逃走した場合は、特定するのが困難です。
ただし、周囲の監視カメラやドライブレコーダーの映像、目撃者の証言などがある場合には、犯人の特定が可能な場合もあります。
イタズラされた傷はコンパウンドで直せる?
イタズラされた傷がコンパウンドで直せるかどうかは、傷の程度や深さにより異なります。
細かい傷やごく小さく軽い傷であれば、コンパウンドで修復することが可能なケースもあります。 ただし、深い傷や塗装が剥がれてしまった場合には、専門の修理業者に相談するべきといえるでしょう。
まとめ
愛車にイタズラで傷を付けられると、金銭的な負担が生じることに加え、心理的なダメージも受けるため、できるだけ日ごろから対策をしてイタズラ被害に合わないように心掛けることをおすすめします。
また、万が一イタズラされた場合の対処法や保険、修理についての知識を身に付けておくことで、スムーズに補償や修理が受けられるでしょう。
イタズラ傷を修理する際には傷の状態をしっかりと見極め、自己修理が難しい場合や仕上がりの美しさを求めるのであれば、信頼できる業者へ修理を依頼することをおすすめします
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