台風や突然の雨が気になる季節は、愛車に撥水コーティングを施すべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
撥水コーティングは、フロントガラスの視界確保はもちろん、ボディの汚れや水ジミも付きにくくなるため、雨対策として非常に効果的です。
ただし、撥水タイプならではの注意点もあるため、選び方や使い方を理解しておくことが大切です。
本記事では、車に撥水コーティングを施すメリットやコーティング剤の種類、自分で施工する方法などについて解説いたします。
撥水コーティングを上手に活用するための知識として、ぜひ参考にしてください。
撥水コーティングとは?

車の撥水コーティングとは、車の窓ガラスやボディに施工して、水を玉のように弾く性質(=撥水性)をもたせるコーティングのことです。
「撥水」という言葉は、コーティングの素材そのものではなく、水の弾き方=表面の性質を表しています。
そのため、ポリマー系・シリコン系・フッ素系・ガラス系・セラミック系など、どのような種類のコーティングであっても、水を玉状に弾く性能があれば“撥水タイプ”に分類されます。
施工後は表面に撥水性の被膜が形成され、雨水や洗車時の水が水滴となってコロコロと流れ落ちるようになります。
水滴と一緒に汚れも流れやすくなるため、洗車の手間を軽減しながら愛車の美しさを保ちやすくなるのが特長です。
「親水(しんすい)」「疎水(そすい)」との違い
車の水弾きを向上させるコーティングは、「撥水コーティング」の他に「親水コーティング」や「疎水コーティング」もあります。
これらの主な違いは、水の弾き方です。
親水コーティング
水が玉にならず、薄い膜のように広がって流れ落ちるタイプです。
撥水コーティングほど汚れを巻き込んで落とす力は強くありませんが、水滴が残りにくいため、水シミができにくいというメリットがあります。
疎水コーティング
水が塗装面になじみながら、ゆるやかに玉になって流れ落ちるタイプです。
撥水コーティングのような汚れ落ちの良さと、親水の水シミの防止効果をバランスよく兼ね備えています。
車に撥水コーティングを行うメリット

先述したように、車の水弾きを向上するコーティングには複数の種類があります。
その中でも撥水コーティングには、以下4つのメリットがあります。
- 雨天時の視界を確保しやすく安全運転に役立つ
- 雨によるシミを防ぎ、美しいツヤをキープ
- 汚れも水滴も落としやすく、洗車の手間を軽減
- ワイパーの使用回数が減って寿命もアップ
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
雨天時の視界を確保しやすく安全運転に役立つ
雨天時の運転でも撥水効果と風圧の相乗効果により、雨水が飛びやすく、フロントガラスの視界を確保しやすくなります。
雨でも運転中の快適性と安全性を確保できる点は、撥水コーティングの大きなメリットです。
雨によるシミを防ぎ、美しいツヤをキープ
撥水コーティングは、親水・疎水と比べて被膜の強度に優れており光沢感が強いというメリットもあります。
雨水が玉状になって流れ落ちることで、雨の跡や汚れが残りにくく、美しいツヤを保ちやすくなります。
また、定期的に施工することで、美しいツヤをより長持ちさせることができます。
汚れも水滴も落としやすく、洗車の手間を軽減
水が玉のようになって流れ落ちる際に、表面の汚れも一緒に洗い流してくれる効果があるため、汚れが蓄積されにくくなります。
そのため、水洗いだけの簡単な洗車でもキレイな状態を保ちやすくなります。
また、水はじきが良くなることで、洗車後の拭き上げにかかる時間や手間も軽減され、日常のメンテナンスがぐっと楽になるでしょう。
ワイパーの使用回数が減って寿命もアップ
ワイパーゴムは使用のたびに摩擦が生じるため、少しずつ劣化が進んでいきます。
しかし、フロントガラスに撥水コーティングを施工しておけば、雨の日でも水滴が流れやすくなるため、ワイパーの使用頻度を減らすことができます。
その結果、摩耗が抑えられ、ワイパーゴムの寿命が長持ちします。
車に撥水コーティングを行うデメリット

一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 油膜の反射で視界が悪くなることも
- ワイパーのビビリ音が気になるケースも
- イオンデポジットやウォータースポットが発生しやすい
撥水コーティングは自分に合っているのかを判断するためにも、それぞれのデメリットについて理解しておきましょう。
油膜の反射で視界が悪くなることも
フロントガラスに撥水コーティングを施工する場合、事前にガラス表面の油膜をしっかり除去しておく必要があります。
また、コーティング剤を塗布したあとは、ムラなく丁寧に拭き取ることも重要です。
こうした下準備や仕上げが不十分だと、油膜が残ったり再付着したりして視界が悪化するおそれがあります。
特に夜間は対向車のライトが油膜に反射し、前方が見えにくくなることで事故のリスクも高まります。
ワイパーのビビリ音が気になるケースも
コーティング剤をムラなく塗布できていないと、ワイパーゴムがガラス面をスムーズに滑らず、使用時に「ビビビ…」といった振動音(ビビリ音)が発生することがあります。
この音は意外と大きく、運転中のストレスや集中力の低下につながる場合もあります。
対策としては、コーティング剤を均一に丁寧に塗ることに加え、撥水コーティングに対応した専用ワイパーゴムに交換するのも効果的です。
イオンデポジットやウォータースポットが発生しやすい
撥水コーティングによる水滴が水玉になる効果は、汚れ落ちの向上というメリットと同時に、イオンデポジットやウォータースポットのリスクを高めるというデメリットももたらします。
玉になった水がボディ表面に残ると、その水滴が日光を集め、水分が蒸発した際にイオンデポジット(水シミ)が残ったり、ウォータースポットとして塗装が焼けてしまったりする可能性があります。
長時間日光にさらされる屋外駐車をする場合や、表面温度が高くなりやすい濃色カラーの車の場合は、特に注意が必要です。
撥水コーティング剤の種類と特長

撥水コーティングに用いる溶剤は、主に2種類です。
- シリコン系コーティング
- フッ素系コーティング
効果や施工の難易度などが異なるため、それぞれの特徴を知ったうえで自分に適したものを選びましょう。
価格が安く撥水性に優れている「シリコン系コーティング」
シリコンが主成分のシリコン系撥水コーティングは、比較的柔らかい被膜を形成することが特徴です。
安価で撥水性にも優れているため、コストパフォーマンスの高さが魅力です。
一方で、持続期間は1ヵ月~2ヵ月程度と短く耐久性が低いため、こまめに再施工する必要があります。
被膜が硬く持続性が高い「フッ素系コーティング」
フッ素が主成分のフッ素系撥水コーティングは、シリコン系よりも硬い被膜を形成するため耐久性に優れています。
また、防汚性能や油分を弾く効果もあるため、フロントガラスの油膜が気になる場合にもおすすめです。
ただし、フッ素コーティングは価格が高い他、乾燥しにくいため施工に時間がかかります。
どんな人に撥水コーティングがおすすめ?

撥水コーティングは手入れの仕方によって効果の感じ方が変わるため、以下のような方に特におすすめです。
- 屋内駐車がメインの方
- 定期的に洗車する習慣がある方
- 洗車後にしっかり水滴を拭き取れる方
- 白など淡いボディカラーの車の方
上記の方に撥水コーティングがおすすめな理由を詳しく解説いたします。
屋内駐車がメインの方
直射日光を避けられる屋内駐車なら、イオンデポジットやウォータースポットができにくく、撥水効果を長く保ちやすくなります。
定期的に洗車する習慣がある方
撥水コーティングは汚れを落としやすくしますが、きれいな状態を保つにはこまめな洗車が必要です。洗車が習慣化している方には最適です。
洗車後にしっかり水滴を拭き取れる方
撥水コーティングは水滴が残りやすいため、拭き上げを丁寧に行える方に向いています。水滴を残すとシミの原因になるため注意が必要です。
白など淡いボディカラーの車の方
濃色の車よりも水滴の跡が目立ちにくいため、白などの淡色系の車と撥水コーティングは相性が良いといえます。
自分でもできる?撥水コーティングを施工する場合の手順・注意点

撥水コーティングは、市販されているコーティング剤を使えば自分で施工することも可能です。
ここでは、自分で撥水コーティングを施工するやり方と注意点について詳しく解説いたします。
手順
撥水コーティングの施工には、洗車道具と撥水タイプのコーティング剤が必要です。
必要な道具を用意したら、以下の手順で施工します。
コーティング剤は専用のスポンジで塗布し、拭き上げの際は洗車用とは別のクロスを使いましょう。
注意点
天候や環境に配慮する
気温が高い日や、直射日光・強風のある屋外で施工すると、コーティング剤がムラになったり、異物が付着して仕上がりが悪くなる可能性があります。できるだけ屋内での作業がおすすめです。
ムラなく均一に塗布する
コーティング剤はパネルごとに薄く均一に塗り、丁寧に拭き取る必要があります。特にボディ全体への施工は広範囲となり、根気と正確さが求められます。
フロントガラスへの施工は事前確認を
フロントガラスの撥水コーティングは視界確保に効果的ですが、一部の車種では運転支援システム(自動ブレーキやレーンアシストなど)に悪影響を及ぼす可能性があります。
施工が推奨されていない場合もあるため、事前に取扱説明書などで確認しましょう。
こうした環境・技術・車種ごとの配慮が必要になるため、手間をかけず確実に効果を得たい場合は、専門業者への依頼がおすすめです。
プロに依頼した場合の撥水コーティングの料金相場

業者へコーティングを依頼する場合、コーティングの種類やグレード、オプションの有無、車のサイズ、依頼する業者などによって費用総額が大きく変わります。
サイズの大きな車に施工する場合や、耐久度・性能に優れたコーティングを施工する場合は費用が高額になりがちです。
ここでは、全国にガソリンスタンドを展開するENEOSウイングで撥水コーティングを施工した場合の料金を紹介します。
フロントガラスへの撥水コーティング
雨天時の視界確保に効果的な、キーパーの「超撥水ウィンドウコーティング」の料金は以下の通りです。
| 車のサイズ | 施工料金(フロントガラスのみ) |
|---|---|
| SS〜Mサイズ | 3,720円〜 |
| L・LL・XLサイズ | 3,960円〜 |
ボディへの撥水コーティング
以下はキーパーで提供されている代表的なコーティングメニューの一例です。
| コーティングの種類 | 価格(Mサイズの場合) | 耐久期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ピュアキーパー | 7,940円 | 約3ヶ月 | 繰り返し施工することで皮膜が強化され、美しいツヤが持続 |
| クリスタルキーパー | 20,520円(WEB予約時) | 約1年 | ガラス被膜による高い光沢と優れた撥水性 |
| ダイヤモンドキーパー | 57,060円(WEB予約時) | 約3年 | 高密度ガラス被膜で深いツヤと高い耐久性を実現 |
※価格は車のサイズや店舗によって異なる場合があります。詳細は各店舗にお問い合わせください。
ボディもフロントガラスも!撥水コーティングならENEOSウイングへ

ボディからフロントガラスまで、愛車の美観を保つ撥水コーティングを施工するならENEOSウイングにおまかせください。
ENEOSウイングでは、「キーパー」のコーティングメニューを中心に、撥水力・ツヤ・耐久性に優れたガラス系コーティングメニューを豊富に取り揃えています。
ご予算やお車の状態に合わせて、高性能タイプからコストパフォーマンス重視のタイプまで、最適なプランをご提案します。
各メニューの詳細については以下記事も併せてご覧ください。

さらに、雨の日の視界確保に効果的な「超撥水ウィンドウコーティング」もご用意しています。
全国各地の店舗にてご利用いただけますので、お近くのENEOSウイングへお気軽にご相談ください。
車の撥水コーティングに関するよくある質問

最後に、車の撥水コーティングに関するよくある質問について解説いたします。
カーコーティングした車に撥水洗車してもいいですか?
すでにコーティングを施工している車に洗車機を使う場合、「撥水洗車」は避けましょう。
被膜の上に撥水コートが施されると、コーティング本来の性能が損なわれるおそれがあります。
また、「ワックス洗車」も同様の理由で避けるべきです。
コーティング後に洗車するなら、水洗いか中性(またはコーティング車用の)カーシャンプーを使った洗車がおすすめです。
撥水と親水どちらがいいですか?
屋内駐車での保管がメイン・定期的に洗車ができる・淡色系のボディカラーかつ、光沢感を出したい場合は撥水コーティングがおすすめです。
一方で、水シミのリスクを避けたい・洗車頻度を減らしたい・濃色系のボディカラーの車に施工する場合は、親水コーティングの方が向いているでしょう。
撥水コーティングを長持ちさせるコツはありますか?
撥水コーティングの効果を長持ちさせるためには、施工後も定期的な洗車で被膜の汚れを落とすことが大切です。
また、コーティングの持続期間に応じて再施工する必要があります。
コーティング施工に対応している業者へメンテナンスや再施工を依頼することをおすすめします。
まとめ
撥水コーティングとは、ボディや窓ガラスに水を弾く被膜を形成することで、雨水が玉状になって流れ落ちやすくなる施工です。
雨天時の視界確保やツヤの向上、汚れの付着防止といったメリットがあり、台風や豪雨といった悪天候の際にも心強い存在となります。
ただし、すべての車や使用環境に最適というわけではないため、車の使用環境や洗車頻度、仕上がりの好みに応じて、他のコーティングと比較検討することも大切です。
キーパーのコーティングメニューを豊富にご用意しているENEOSウイングでは、確かな知識と技術力を持つプロがお客様に最適なコーティングメニューをご提案いたします。
「初めてのコーティングで分からないことが多い」「より自分に合ったコーティングを見つけたい」といったお悩みも、ぜひENEOSウイングへご相談ください。


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